1971年に火災で全焼してしまったカイロ・オペラハウス。現在の建物は日本の無償援助で建てられたもので、その敷地は広大!美術館や野外ホールなどがある複合施設です。常設展もあり、中にはカフェもあります。ひと時の喧騒を忘れてのんびりしてはいかがですか。
アート・パレス The Palace Of Arts
1930年代にナイル・エルコブラ宮殿として建てられたこの建物は、1984年からアート・パレスの名前で美術館として生まれ変わりました。
国際芸術エキシビジョンなどの大きなイベントの会場として知られています。
館内ではたびたび特別展が開催されています。現代アーティストや若手の芸術家の作品展、アラビア書道展などが開催されており、連日盛況です。入場はイベントによりますが基本的に無料です。
エジプト近代美術館(Egyptian Modern Art Museum)
エジプト近代美術館は1920年代に別の場所に建てられましたが、1983年にこの地へ移転してきました。度重なる改装をし続け、現在も全館オープンには至っていません。
マハムード・サイードやユーセフ・カーメルというエジプトの有名アーティストの作品を始めとし、約1万点のコレクションを有していますが、現在常設展で見られるのは一部の作品です。
絵画や彫刻など、近現代エジプトのアーティスト作品をまとめて見られるところはあまりないので、ぜひ足を運んでみてください。
ギャラリー アルバーブ(Gallery ALBAB)
アルバーブとは「門」という意味のギャラリーです。
現代アーティストの個展などをよくやっています。
オペラハウスの公演まで時間を持て余した時などに入ってみるのもいいですよ。
ミュージック ライブラリー(Music Library)
元々オペラハウスの中にあった音楽図書館を、1994年に新築、移動させました。
図書館だけでなくレッスン室などもあり、時折練習する歌声や楽器の音が聞こえてきます。
玄関ホールを利用したアラビア書道展などを開催していることもあるので、入り口に展示会のポスターが出ていないかをチェックしてみるといいですよ。
敷地内にはいくつかカフェもあります。カイロタワーを眺めながらのんびりお茶するのもいいですし、美術鑑賞の合間のランチにも困りません。エジプト人はどんな時でも屋外が好きですが、真夏や真冬は屋内カフェもありますので、どんな天候でもゆっくり休憩できます。
敷地内の美術館だけではなく、外にもそこかしこに彫像などが置かれています。よく整備された庭園をひと巡りしつつ、外の作品も探してみると楽しいです。いったいなぜここに⁉置き忘れたのか?と思うようなところに、かわいい置物があったりします。
オペラハウスの建物の一角に野外ホールもあります。オペラハウスは大ホールの他に小ホールとイベントスペースもあります。
野外ホールでイベントが開催されている時にオペラハウスの外を通りかかると、音楽が聞こえてきて夜の散歩が楽しくなります。
伝統的なアラブ音楽のみならず、現代アーティストのコンサートなども開催されています。イベントによって入場料がかかる場合があります。イベント情報などはオペラハウスのチケット売り場で聞くのが確実です。
オペラハウスの敷地内にあるアートスポットはいかがでしたか。
エジプト政府はネオ・イスラミックとアールデコをミックスさせたアートスペースをゲジーラ・フェアゾーンとして1930年代に造りました。
イベント告知はほとんどアラビア語で開催間際に発表されることが多く、事前情報をつかむのは難しいですが、エジプト考古学博物館の帰りにナイル川を渡って散歩しつつ、ふらりと訪れてみるのもいいかもしれませんね。