エジプトの人気お土産決定版!バザールでゲットできるおすすめ15選!

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友人へのお土産って、何を選んだら良いのか迷うものですが、そんな悩める時間も最大限楽しめるのが、エジプトです。テレビで観るより、実際に、その目で見つめるファラオやスフィンクスの思い出は、旅人経験値アップ!異国情緒溢れるバザールでは、他の国にはない掘り出し物が、安く、たっくさん揃っていますよ!

エジプトでお土産を買うなら、「ハン・­ハリーリ」のバザールがおすすめ!

ナイル川近郊カイロから東に約4キロの場所、車で10分程度の所に、14世紀から続く「ハン・ハリーリ」というバザールがあります。ハン・ハリーリは、エジプトにあるスーク(市場)の中でも最大規模を誇る、観光客向けのお土産屋さんがたくさん並んでいる街頭市場です。アラブならではの、日よけの大きな布の下を、観光客のみならず、地元の人たちも、買い物で行き交います。ベリーダンス衣装やTシャツなどの布製品から、ガラス製品、銀細工にアラバスター工芸品、ランタンなど、物珍しい土産物がこれでもかと並んでいるので、見て回るだけでも楽しいです。

今回は、ハン・­ハリーリ(Khan El Khalili­)や、その他のバザールで購入できるおみやげを紹介します。

ハン・ハリーリはカイロ市内でも中世の色濃い歴史地区だけに、迷路のような場所ですから、そのうちに方角すらも分からなくなってしまいかねませんので、「ガイドさんもいない」「初めて訪れる」という方は、買い物には十分な時間を割いて行かれることをオススメします。両側の店舗からの、売り子の客引きも、結構すごいです。商品を手に持ち、「3ダラー、3ダラー」と売り込んでくるお兄さん方。売る気満々です。声はそんなに大きくはありませんが、行く手を遮るほどの気迫なので、彼らを押しのけなければ進めなさそうだと感じる場所では、市場の醍醐味と割りきり、楽しみましょう。

基本、値段交渉をするものだと思って行くのが良いでしょう。ほとんどのお店では、商品に値札がついていないそうですから。陽気な人々ですので、値段交渉すると、結構値下げしてくれるようですよ。大量にまとめ買いする時などは、絶好の値切り時!欲しい商品を見つけたら、思いきって交渉してみてはどうでしょうか。

また、ハン・ハリーリは、地元では「カーン・エル・カリーリ」と呼ばれているので、行き先を尋ねるなどの場合には、発音にお気をつけ下さい。

ハン・ハリーリ・バザールでの散策が終了したら、お隣のアル・フセイン・モスクの側に、cafeが並んでいるので、そこで一服されると良いですよ。バザールでは、もちろんチョコも売ってますので、こちらのcafeで、食べ比べてみてはいかがでしょうか。そこから家族や友人に絵葉書を出してみては。旅の土産話のネタには、もってこいでしょう。

ハン・ハリーリ(Khan El Khalili)のバザール
住所:
カイロ(Cairo)
営業時間:
お店により、営業時間は異なります。
アクセス:
ナイル川近郊カイロから東に約4キロ、車で10分程度(アル・フセイン・モスクの隣)

大理石のピラミッドの置き物

エジプトと言えば、ピラミッドを連想する方が多いと思います。そこで、お土産には「ピラミッドの置き物」というのはどうでしょうか。しかも、大理石です。赤紫色やベージュ、黄銅色など、落ち着いた色合いが揃い、どっしりとした重みのある大理石の置き物「ピラミッド」が、デスクの上で映えます。

ピラミッドというと、「あぁ、お墓でしょ。ミイラだよね」と古代エジプト人にとって失礼極まりないことを言う人が多いかもしれませんが、実は、これには反対意見があるのです!お墓というのは、ほぼ、後の世に生まれた思想・概念であって、初期の頃は、お墓ではなかったんじゃないか?というものです。あそこまで荘厳なピラミッドを築いてしまったとあっては、ファラオは、死後はあそこで蘇りたい、と強烈に願った可能性があるのかもしれません。もしそうなら、お墓であってもなくても、パワースポットだったということになります。

でも、それだと、ピラミッドというのは、最初はどういう意図で築かれていったんでしょうね。謎ですが、そこがまた映画にもなる根拠だったりして、注目の的で良いんですよね。

ピラミッドと言えば、特に有名なのが首都カイロ近郊のギザ3大ピラミッドです。古代エジプトの、3人の「王」のものとされているものです。最も大きいのがクフ王のピラミッド。次いで、カフラー王のピラミッド。3番目の大きさのピラミッドが、メンカウラー王のものとされています。

世界の七不思議の1つとして数えられるこのピラミッド群は、隣に控える大きなスフィンクスと共に、長らく、ファラオが権勢を誇ったエジプトを象徴してきました。数多く作られた中でも最古で最大のスフィンクスに守られながら、3つのピラミッドがそびえ立っています。近くで見るよりも、遠目から眺める方が、より綺麗に見えるそうですよ。

入りたくてもファラオじゃないと入れないピラミッド。そんなパワースポットとしても有名なピラミッドが、大理石で、しかも手のひらサイズの置き物になって、売られています。これはぜひ、1つは持っておこうかな、と思える品なのではないでしょうか。

金銀装飾品

エジプト、ピラミッドとくると、次に浮かぶのは、担ぎきれないほどの金銀財宝の箱!映画の刷り込みによって、こういった金銀装飾品を真っ先に連想しがちなのですが、やっぱり、お宝の山がどこかに埋まっている!というドリームは捨てきれないものです。ゴールドコインとかが砂と共にあふれ返っているところを想像すると、スコップを手に発掘しに行きたくなるのですが、そこまでしなくとも、現代では、街のお土産屋さんに行けば、手頃なお値段で装飾品が手に入れられますよ。

十数年前までは、ここまで人気を博してはいなかったという「シルバーオーナメント」。脚光を浴びはじめてからは、価格がはね上がり、今では当初の3倍の値なんだとか。職人が1つ1つ手作りする、そんな数あるシルバー装飾品の中でも、もっとも人気があるのは「リング」「イヤリング」「ネックレス」だそうです。

古代エジプトのヒエログリフ(象形文字)の1つで、名前を囲む曲線として知られる金銀のカルトゥーシュは、お守りとして知られています。他にもペンダントやブレスレット、バングルなど、エジプトならではのアクセサリーがズラッと並んでいて、目にも楽しい。まさしく、お宝の山。

映画のように失敬するのではなく、きちんと支払いを済ませましょうね。

ヒエログリフの栞

読書好きにはたまらない、古代エジプトの象形文字「ヒエログリフ」の栞です。古代エジプトでは、神官文字、民衆文字と、このヒエログリフの3種類の文字が利用されていました。主に、遺跡の碑銘に記されている文字で、聖刻文字とか、神聖文字とも呼ばれています。

紙は、パピルス草です。パピルスとは、羊皮紙以前に作られていた紙のことで、シベラス・パピルスというのが正式名称です。紙ですが、それ以外にカーテンなどの室内インテリアや、網、小舟、サンダルなど、他にも建築材料などとしても、幅広く利用されてきました。50音図の表やカレンダーなども、このパピルスで作られているものがあるので、学ぶのが楽しくなってきます。

一度本を読んだだけではすぐに忘れてしまう、部屋の壁に絵画として飾っていてもつまらない、そんな人は、外出先でもすぐに見れるように、ヒエログリフの栞を使ってみてはいかがでしょうか。栞を本や参考書に挟んで、週末にcafeに出かけるのもアリ。午後の昼下がりに一息つきながら、ゆったりと眺めてみるのも良いですね。

パピルス

パピルスとは、高さ4mほどに成長する「カヤツリグサ科」の多年生植物(水草)の地上茎を利用して作られる、ロール状の巻き物のことです。その水草の地上茎の皮をはいで、内側の髄で薄片(切れ端)を作るのですが、それを編んだものが巻き物(紙)となります。

現代では、絵画を描く支持体として「キャンバス」や「画用紙」などがあるように、古代エジプトの時代には、文字を書く支持体(筆記媒体)として、この「パピルス」が作り出され、用いられていたんですね。元が植物なので、パピルス草とも呼ばれるそうです。ちなみに、英語の「paper」は、このパピルス(papyrus)が語源です。

西洋でも、獣の皮を利用した「羊皮紙」などが普及し出すまでは、このパピルスが使われていました。

文字だけではなく、絵画としての利用もOKなので、巻き物を1つ購入して、その手触りと、絵の具のノリを試してみるのも一興ではないでしょうか。今まで利用してきた画材に飽きた画家には、興味深い画材の1つとして利用できそうですね。 

パピルスの代表的なものの1つとして、「死者の書」(死者の書:古代エジプトにおいて、死者とともに埋葬された文書)などが遺っています。

象嵌細工

「象嵌」とは、金属や陶器、木材などの一部の表面に、他の材料を嵌(は)め込む技術のことをいいます。他の材料とは「金・銀・真ちゅう」や「貝」などのことで、これを埋め込んだ工芸品のことを、「象嵌細工」といいます。

特に金属象嵌の場合は、銅や鉄などの金属面を削って、そこに金や銀、赤銅などを嵌め込むことが多く、その種類には「糸象嵌」「平象嵌」「布目象嵌」「高肉象嵌」「切嵌象嵌」などがあるのですが、古代エジプトでは、ファラオの玉座などの製作にも利用されてきた装飾技法の1つで、他にも、椅子やテーブルなどの家具、化粧箱などに応用されてきました。

主に、色彩としての模様をつける為なのですが、エジプトでは、綺麗な装飾を施したジュエリー・ボックスなどの、まるで蓋を開けた瞬間から音楽が流れそうな、オルゴールのような象嵌細工の小箱があり、その繊細な模様の工芸品には目をみはります。

中には、折り畳み式のチェス・チェッカー(ボードゲーム)などもあり、週末の、ちょっとした贅沢な時間を、知的に過ごせそうです。

また意外にも、エジプトは「ボードゲーム」や「カードゲーム」の発祥地とされています。見事な象嵌細工の工芸品を目にしながらの秋の夜長のゲームは、古代にタイムスリップした気分になって、インスピレーションが湧きそうですね。

定番茶シャーイ

エジプトで人気の「シャーイ」。公用語であるアラビア語で「お茶」という意味です。国内の90%をイスラム教徒が占めるエジプトでは、このシャーイが好んで飲まれます。
対して、同じイスラム圏であるインドでは「チャイ」が定番なのですが、これも公用語のヒンディー語では、「お茶」という意味です。ロシア語、トルコ語でも、お茶のことを「チャイ」と呼ぶのですが、インドでもチャイと呼ぶのは、イスラム教徒よりもヒンドゥー教徒の方が多いからなのでしょう。

同じ「お茶」という意味のチャイ=シャーイ。この2つの発音を、よくよく聴いてみますと、かなり似ているんですが、聞く人によっては、同じに聞こえるのではないでしょうか。よく田舎に行くと、言葉の発音が訛っている地域がありますが、あれと似た感じなのかもしれません。

「チャイ」は、茶葉をインド式に甘く煮出したミルクティーですし、「シャーイ」にしても、とにかく砂糖を何杯も入れる人が多くて甘いそうなので、お酒を好まないイスラム圏の人々には、甘党にも納得のシャーイは欠かせない定番茶のようです。特に砂漠などの酷暑の地域の民が、上がった体温を下げる為に、熱いお茶を好むことから、熱いシャーイが好んで飲まれるそうですよ。

デーツ(ナツメヤシ)

飲み物に平均3杯は砂糖を入れるというエジプト人は、とにかく甘党です。
ヤシ科の常緑高木であるナツメヤシも「生命の樹」と呼ばれるほどに、その果実である「デーツ」は天然甘味料として使用されるほどに甘く、栄養価も高いことから、イスラム教徒のラマダン期間中のエネルギー源として、大変に重宝されてきました。

デーツの樹は、高さ7〜8m。1本の樹からは、約15000個(約150kg)の実が採れ、その表面は、植物性由来の油分でオイルコーティングされたような光沢があります。

1粒、約10kcal。1日3粒ぐらいが摂取する目安量です。干したドライフルーツとしてそのまま食べるか、ジャムやゼリーにしたり、ジュースにして飲んだりします。デーツは「鉄分・カリウム・カルシウム」などのミネラルや食物繊維、亜鉛やポリフェノールなどを豊富に含んでいるフルーツなので、その栄養価の高さと、広範囲に良い影響を与える効能から、美容効果が期待されていたりもするようです。

サハラ砂漠などの雨が少ない乾燥地帯でもナツメヤシは育つため、そこに住む遊牧民やオアシスの住人にとっては、長期保存できるデーツは、古代から、重要な食料であり続けてきたのですね。

クルミやアーモンドが詰められたものや、ジャムになったものまで、貧血改善や抗酸化作用の効能で知られるだけに、ドライフルーツではありますが、遊牧民であるベドウィンは、この乾燥させたデーツと乳製品を主食に、過酷な旅にも耐えられるそうですよ。

ちなみに、ラマダンとは、毎年イスラム教徒の間で行われる断食の習慣のことです。

1日だけや週末のみのプチ断食を決行なさる方には、すでに情報は届いていらっしゃるかと思いますが、イスラム教徒の断食は、約1ヶ月間もの長期に渡って続きます。その間、「一切の飲食を断つ!」とか仰ってる人々がいますが、いやいや、そんなことはありませんよ!もしやったら、毎年毎年、体調崩す人、続出です。この期間中は、日の出から日没までの時間帯のみ、飲食を絶つこと、禁煙などの禁欲行為などが課されます。そして解放される日没後には、過食に走る人がとっても多いんだそう。

「それって意味あるの?」絶対、ツッコミますよね。そうなんです。体調崩すよりはマシですが、ラマダン後に5キロも太ったら、哀しいですよね。そんな過酷な精神修養の期間中に、1日の断食の疲労から解放されて、最初に口にする栄養源として、デーツは好まれてきた訳です。ストレスが溜まったら、甘い物が欲しくなるので、納得です。

スパイス(香辛料)

市場を訪れると、ズラッと並ぶ、色鮮やかな「スパイス」の山。エジプトでは、主に「ペパーミント」「サフラン」「フェンネルシード」「ガーリックパウダー」「オニオンパウダー」「レモングラス」「カモミールフラワー」など、他にも様々な香辛料が揃っています。

赤・白・黄・茶・焦げ茶などの、袋やカゴから今にもあふれそうなスパイスを見ていると、どれほどの辛さなのだろうかと想像して、とても楽しいです。市販のカレールゥを購入するよりも、自宅でチョイスしたスパイスを混ぜて調理する方が、なにかこだわりがあってカッコイイですよね。

最近では万能調味料として「デュカ」というスパイスが人気だそうですよ。ハーブやナッツ、他のスパイスとを混ぜたエジプト調味料で、サラダはもちろん、オリーブオイルに浸したパンなどにも、ペッパーのようにふりかけて食べると美味しいようです。

市場で量り売りで買う醍醐味とは、材料のチョイス&調合にあります。エジプトでも、各家庭によって、スパイスの材料には違いがあるようですので、ご自分の好みによって、他のスパイスを加えてみるのも良いのではないでしょうか。ちょっとした一工夫で、味や香りを存分に楽しめるはずですよ。

アラバスター

「アラバスター」とは、粒子の細かい、白くて美しい、なめらかな鉱物石のことで、古代から、船や壺、その他工芸品などに利用されてきました。大理石よりも軟らかく、加工しやすいそうです。エジプト土産では代表格の1つで、その種類には硬さが違う2つの鉱物があります。

古代で使われていた、爪で傷つかない「方解石」と、現代で使われている、爪で傷がついてしまう「石膏」の2つです。さらに、石膏は方解石のようには、塩酸にとけないのだとか。

無色透明のものや、赤・青・黄など、様々な色合いのものがありますが、女性には白いアラバスターが好評です。その半透明で美しい「白さ」は、詞や歌などで、アラバスタースキン(白く滑らかな肌)といったように形容されるほど。クリスタルにはない美しさなんですね。アラブの男性が、真っ白いガラベーヤを着ているのは、ひょっとしたら、このアラバスターの白さとも無関係ではないかもしれませんね。

彫刻やスタンド、小物入れなどの雑貨やボウルなどにも利用されているアラバスターですが、変わったものの中には、チェスセットなどとしても売られていたりします。アラバスター製のマグ(Mug)なら、熱いシャーイを注いで飲むうちに、彼ら白装束のアラブ人を思い出して、エジプトの雰囲気を十二分に楽しめそうです。

ターバン

アラブの人々が頭に巻く帯状の布を「ターバン」といいます。これは男性用で、女性はスカーフを着用します。ラクダに乗ったイスラムの人々が、頭に巻いている、あの布です。

頭の形にそった丸い帽子に布を巻いたものもありますので、この2つは分けて考えるべきとも言われています。最近は都市部で、頭にターバン巻いて、服装だけはカジュアルで、という出で立ちの若者が多いですよね。

このターバンは、そもそもが、暑さや寒さ、砂よけなどで巻かれていたようですが、単なる装身具であったり、一部では、戦闘民族だから、「頭を守るため」という防御の意味で巻いていた、という説もあるのだとか。アラブといえば「ターバン」、そう言い切れるほどに、彼らにとっては大事なものであることは間違いありません。

エジプトを訪れようとする観光客は、非日常的な空間を、かなり期待して行くはずです。だったら、せっかくの楽しい旅を十二分に満喫するため、ぜひ「通」気取りで、男性ならターバンを、女性ならスカーフを、頭に巻いて旅を楽しんでみては?

ガラベーヤ(民族衣装)

エジプトの民族衣装「ガラベーヤ」は、裾や袖口がゆったりとしたマキシ丈のワンピースです。男女問わず着用されていますが、とりわけ男性用には、白やグレーなどの色合いのガラベーヤが好まれ、女性用には、カラフルなガラベーヤが多いのが特徴です。ベリーダンスの出演前などの待ち時間などに、コスチュームの上に羽織ったりといった利用もされています。

素材はいくつかあるのですが、コットン100%の質の良いガラベーヤを購入すると良いでしょう。現地の人も、普段着用に購入しているのが、このエジプト綿のガラベーヤです。無地のものから、刺繍などをあしらった華やかなものまで、夏場の蒸し暑さを、このガラベーヤで乗り切るのはいかがでしょうか。家の中での普段着などにもGoodですよ。

元々は、アスワンよりも南に住むヌビア人の民族衣装だったそうですが、このガラベーヤを着て、今日はエジプト人で…、という時には、ぜひターバンも一緒に頭に巻いて、ゆったりと寛いでみてください。

砂糖を3杯入れた熱いシャーイを朝昼晩と飲んでいたら、もう気分はラクダにピラミッド、砂漠のオアシスです。エジプト製カーペットなどに座れば、高尚すぎて、周囲を巻き込んでしまうかもしれませんね。

ランタン

エジプトの夜は、燭台にロウソクの火を灯しているのでは、といった印象しか抱けないのですが、実際はどうなんでしょうか。このように、都市部以外で、電気を点けていることをどうしても想像できない人には、ランタンがおすすめ。最近こそ中国製に押され気味とはいえ、エジプトは、意外にランタン王国だったりするんです。

店先にズラッと並ぶランタンには、思わず足を止めて、見入ってしまうほど。

その中に、一際目をひくBIGなランタンを発見!このランタンは「ファヌース」と呼ばれる、ラマダン(断食期間)仕様のランプだそうです。ラマダンの時期のみ、店先やマンションなどの入り口に、飾られるんですね。したがって、こういった大きなランプ「ファヌース」がお店で売られるのも、この時期だけなんだとか。この風習は、10世紀のファティマ王朝時代に根付いたもののようで、他のイスラム諸国ではないそうです。

ランタンの本場とも呼べるのでしょうか、エジプトは。ここまで大きいランタンは、他ではまず見ないですよね。

ヨーロピアン風の「とんがった星型」のものから、インド風、格子柄のオリエンタル風なものまで、通常のランプにも、様々なデザインや形状があります。手で持つタイプのランプや、天井から吊り下げるタイプのランプまで、その大きさもまちまちです。赤や黄、緑や青、白などの鮮やかなの光を放つランタンが勢揃いしています。

通常のランタンはお部屋用に、大きめファヌースはお店を開いてる方用に、いかがでしょうか。航空便で送れる大きさならば、7日から10日前後で到着しますよ。船便ならば、郵便局からの手配で、数週間から2〜3ヶ月で到着します。結構日数がかかりますので、ゆとりを持って、受け取れるようにしておいてくださいね。それでも、時間をかけただけはあると思うんです。

日が暮れてランタンに火が灯ると、珍しいファヌースの幻想的な光に惹かれて、近所の子供たちが集まってきそうですよね。

エジプシャンオイル

エジプシャンオイルとは、エジプトの香油のことです。香油は、香水の原料となるもので、水とアルコールが添加されていません。香りが強く、長持ちするので、少しつけるだけで良い香りが持続します。

エジプトでは古来から、単に香りを楽しむだけではなく、神事などの儀式や死者への弔いなど、様々な用途に利用されてきました。神殿に入る前には、レッドムスクという、「邪気払い・身を清める」ことに一役買う香油が必ず使われていたそうです。このように、古代エジプトの時代から「香油」は重要視され、現存する王朝時代の神殿には必ず、その製法など、香油に関することが、壁画やレリーフ、パピルスに記され、残されています。しかも、神殿ごとに、利用されていた香油が異なるのだとか。

あのクレオパトラも、毎日欠かさず使っていたという香油。彼女の場合は、ジャスミン、ローズ、ロータスの3種類の香油を常に使っていたそうですが、エジプトの女性たちは、入浴後の乾燥肌予防にも、ボディオイルのように大量に使っていたようですので、その効能へのあやかり度はお高めです。

エジプトの香油は、種類によるのかもしれませんが、国内のものよりも、上品で優しい香りだと感じられるようですので、女子ならば、一度は手に取ってつけてみたいものの1つではないでしょうか。

香水瓶

なぜだか女子に、「魔女っぽい!!」と好評な、エジプト香水瓶です。それもそのはず。こんなカラフルでゴージャスなガラス細工の瓶が部屋に飾ってあったら、思わず部屋を暗くして間接照明をつけるか、中世の色合いが濃い装飾を施した燭台とロウソクを用意して、そこに火を灯して、香水瓶を光らせたくなる一品だから。明るい場所でも繊細に光るアイテムですが、暗い場所でも、照らすと、さらに妖しさに磨きがかけられるはずです。こんな香水瓶があったら、本当、魔女にでもなったかのような気分に浸れそう。この香水瓶をそばに置いて、タロット占いをしたら、一気に精度が上がるかもしれ
ません。

占いや可愛い雑貨にハマッている女性には、とっても素敵な香水瓶なのが頷けます。

他にも、アラジンのランプ型の瓶だとか、ラクダ型の瓶もあって、見てるだけで可愛らしくて、飽きません。ピラミッド型のもあるみたいですよ。

このように、一風変わった香水瓶があったりもするので、その使いみちは、単純に、香水・香油だけに限ったものでなくとも良いようですね。星の砂やビーズなどを入れるのもGood。ラクダ型の香水瓶なら、本物の砂漠…世界最大のサハラ砂漠の砂をすくってきて、入れてみるのも面白いかもしれませんよ。ラクダの胴体だけが砂の色なので、パッと見、本物のラクダのオブジェがそこにあるように見えてしまいます。このように、わりと制限ないので、ただのインテリアとしての利用でも良いのではないでしょうか。一輪挿しなんかもオススメのようですしね。

デスクにエジプトの香水瓶を置いて、アラビアンナイトを読んでみたら、一気に中世とかアラブの世界にトリップしそうです。

カーペット

エジプトのカーペットと言えば、有名なのが、英国発明の機械で作られた「ウィルトン織り」です。元々、エジプトでは15世紀頃からカーペットが作られ始めましたが、イギリスで、ウィルトン織りのカーペットが初めて作られたのは、18世紀に入ってからのこと。そうして、エジプトでも知られるようになって、このウィルトン織りのカーペットが好んで作られるようになったようです。

その最大の特徴は、ペルシャ絨毯風の柄物が多いので、「汚れが目立ちにくい」上、「耐久性に優れている」というところ。フカフカしてはいませんが、遊び毛も少なく、ボリューム感があるのだそうです。

高価なアイテムですが、落ち着いた人生設計をするのにも一役買う重厚さなのは受け合いです。質の良い商品と出会うことで、品行方正・聡明さなどの諸々の才能が加速度的に培われていくはず。

コストが安くて済むアクリル製やポリプロピレン製が主流ですが、一家団欒、賑わう場所には、ぜひ、ウール製のものなど、いかかでしょうか。家族が集まりやすいリビングなどに、1枚ウィルトン織りカーペットが敷かれていると、もうそれだけで豪華で、ちょっとした上流階級の気分なので、オススメですよ。

まとめ

お土産にはチョコレート、と安直に空港の土産物屋で選んでしまうと、ちょっとハズしてしまうのがエジプト土産。ピラミッド型の定番から、ツタンカーメン型のチョコまで、見た目は良いのですが…

そこで今回ご紹介したお土産は、エジプトらしい装飾の華やかさやそれまでの長い歴史などを感じられるものをピックアップしました。それに、異国の雰囲気ありありのラクダに揺られながらのピラミッド周遊などは、絶対に、なにものにも代えがたい経験ですから、帰国してからのお土産話も楽しみですね!

makikonosuke

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