オーストリア・ウィーン国際空港(VIE)完全ガイド!市内へのアクセスと空港での過ごし方まとめ!

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ウィーン国際空港はオーストリアの首都ウィーンから18キロと市内へのアクセスが抜群。市内アクセスは色々あるけれどSバーン、鉄道、レイルジェット、リムジンタクシー…結局どれを使えば良い?乗り方や運賃を徹底比較!併せて知りたいウィーン国際空港の乗り継ぎ時の空港での過ごし方やラウンジについてもまとめました。

オーストリア・ウィーン国際空港(VIE)の概要

オーストリア・ウィーン国際空港(Vienna International Airport)は3つのターミナルを所有する国際空港。年間旅客数は2,100万人と、ヨーロッパの空港の中でもトップクラスです。日本からはオーストリア航空と全日空から直行便が就航しています。2019年2月17日からは、全日空が羽田空港からの直行便を開始することも発表済み。ますますウィーン国際空港が身近になりますよ。

直行便を利用すれば、ウィーン国際空港へは12時間ほど。日本との時差はプラス8時間。サマータイム時には、時差はプラス7時間となります。

ウィーン国際空港はオーストリアの首都ウィーンからわずか18キロと、市内へのアクセスが大変良い空港として知られています。東西にのびるオーストリアはハンガリー、チェコ、ドイツ、スイス、イタリアなど8つの国と国境を接しているため、鉄道やバスで容易に国境を越えることが可能です。一度の旅行でオーストリアのみならず、他の国々も観光出来てしまうなんて、魅力的ですよね。

芸術に興味がある方はアールヌーボー文化が華開いた3都市オースリア、チェコ、ハンガリーを巡る旅を計画してみては?また、舞台ミュージカル化された、オーストリア=ハンガリー帝国の皇后エリザベートの足跡を旅行してみたいという方は、ハンガリーやブタペストへ足を延ばしてみるのがオススメ。ウィーン国際空港を拠点にぜひ自分だけの旅行をカスタマイズしてみてください。

ウィーン国際空港へ到着後、陸路から他の国々をまわるのも良いですが、更にオススメなのが空路を使った方法。オーストリアは、シェンゲン協定に加盟しています。このシェンゲン協定とは、一旦加盟国で入国審査を受ければ、他の加盟国内の移動は出入国審査なしに行き来できるというもの。現在ベルギー、チェコ、デンマーク、ハンガリー、エストニア、スウェーデン、スイスなど26の国々がこの協定に加盟しています。

さらにウィーン国際空港は、到着ゲートと出発ゲートが近いので乗り継ぎたった30分という有意義な時間の使い方をしたフライトを計画することも可能!利用者の3割が乗り継ぎ客で、この便利なトランジットを大いに活用しています。

ウィーンの伝統的な建築物を見てまわったり、オーストリアワインを味わったり…旅行をプラン中の方の中にはたくさんの楽しい計画やアイディアが既にあることでしょう。そんな気持ちを空港に降り立った瞬間から盛り上げてくれるのが、ウィーン国際空港の気の利いたところ。荷物受け取りレーンには、美術史博物館(Kunsthistorisches Museum)の展示の宣伝としてブリューゲルの作品のレプリカが飾られています。

予定にないけれど美術館も訪ねてみようかな?そんな気にさせられてしまいますね。ハプスブルク家のコレクションが膨大に所蔵されている美術史博物館には、クリムトやクラナッハの作品も展示されています。

オーストリア・ウィーン国際空港(VIE)から市内へのアクセス方法は?

シティ・エアポート・トレイン(CAT)

先にご紹介したとおりウィーン国際空港から市内までは、わずか18キロ。市内へのアクセスが大変良いのですが、数字だけではどのくらい近いのか分かりにくいですよね。ちなみに東京駅から成田空港までは距離にして68キロ。最低でも電車で1時間は見積もる必要があります。ウィーン国際空港から市内までのアクセス方法は色々ありますが、最短で15分という交通手段もあるんです。

バスを使う方法、タクシーを使う方法、国鉄を使う方法など、それぞれの特徴や利用のメリット、運賃などを比較しながらご紹介します。

時は金なり…所要時間節約派の方にオススメしたいのは、ウィーン空港から市内へ16分でアクセスできる、シティ・エアポート・トレイン(City Airport Train)通称CATです。

緑の車体が可愛らしいCATの乗り場は空港地下。到着ロビーを出ると左右にCATと書かれた表示が出ているので、これに従って進んでください。分かりやすいので迷う心配もありませんね。CATの運行時間は年間を通じて変わらず、始発は06時09分・終電は23時39分。毎時9分と39分(1時間に2本)に列車が発車します。

切符の購入は到着エリアにあるCATカウンターや、自動発券機で可能です。ウィーン空港駅(City Air Terminal)からウィーン・ミッテ駅(Wien Mitte)までの運賃は片道€12(1,490円)。往復チケットだと€21(2,600円)と少しお得です。また、事前のオンライン購入も出来るので興味のある方はぜひトライしてみて。

車内にはトランクを置くスペースもあり、清潔で座席の座り心地も良いので快適ですよ。フリーWi-Fiも完備しています。そしてCATの利用で何と言っても嬉しいのは15歳以下の子どもは無料であるというところ。お子さま連れの家族旅行には嬉しいサービスですよね。2階建ての車両に子どもたちも大喜びしそうです。

ただ一点注意したいのは、無賃乗車について。全ての交通機関に共通することですが、ウィーンの無賃乗車に関するルールは非常に厳格。日本の駅と違い改札がなく、誰もが入場可能なスタイルの乗り場なので、時には切符を買わない人もいるそう。これを取り締まるために行われているのが私服職員による臨時検札です。罰金は€100以上、日本円にして12,400円。これは痛い出費ですね。

「外国人で言葉が分からなくて」「ついつい買い忘れてしまった」という言い分は通用しないので、くれぐれも切符の買い忘れには注意して。

ウィーン空港から16分でアクセス可能なウィーン・ミッテ駅の外観はこんな感じ。何だか近代的でオシャレですよね。ウィーン・ミッテモール(Wien Mitte the Mall)というショッピングモールに直結しており、定番のバラマキ土産が買えるスーパーやドラッグストア、カフェなどがあります。実はこのモールは有料かチップ制の公衆トイレが主なウィーンでは珍しい、無料のトイレがある穴場スポットでもあります。



国鉄Sバーン

とにかく安い運賃でウィーン国際空港から市内へアクセスしたい…そんな方にオススメなのが、国鉄シュネルバーン(Schnellbahn) 通称エスバーン(S-Bahn)7号線を使った方法です。エスバーンとCATの乗り場は空港地下で隣り合っているので、発車間近のどちらかに乗車するという選択肢も◎。始発は04時41分、終電は00時18分です。土日に運行本数が減りますが、ほぼ30分間隔で運行しています。



切符はこの様な赤い自動発券機や窓口で購入してください。隣には緑色のCATの自動発券機がありますので、買い間違えをしないように気を付けてくださいね。赤い車体のエスバーンは赤い自販機、緑の車体のCATは緑の自販機と記憶しておきましょう。ウィーン・ミッテ駅までの所要時間は25分、運賃は€4.4(545円)です。支払いはクレジットカードまたは現金払いが可能です。

CATより日本円で1,000円ほど安いエスバーンですが、車内は十分に清潔で快適です。エスバーンの多くの駅はウーバーン(UBahn)と呼ばれる地下鉄の駅と接続しているので、ホテルやお目当ての観光スポットへのアクセスにも大変便利。例えばウィーン・ミッテ駅で地下鉄3号線に乗り換えればシュテファン大聖堂の最寄りシュテファン駅(Stephansplatz)にアクセスが可能です。

せっかくエスバーンを使うなら、お得な乗り継ぎの方法も同時に知っておきましょう。ウィーン市内では一定方向に進む場合に限りエスバーン、地下鉄、バス、トラムと呼ばれる路面電車の内のどれを乗り継ぎどこまで行っても一律料金(ウィーン空港は郊外のために別途料金がかかっています)。1回乗車券や1日乗車券、8日分チケットなど様々な種類があるので、滞在期間や予算に合わせて購入してください。

チケットの購入は駅の自動発券機の他、主要駅のチケットカウンター、WLの表示がある煙草屋、トラムの車内などで可能です。乗車の際、必ず行わなければならないのが打刻機での打刻(Validate)。これを忘れてしまうと、切符を所有していても無賃乗車扱いになってしまうので注意が必要です。打刻機は駅のエントランス付近にあることが主。黄色い部分にチケットを挿入してください。

自動発券機を利用するときには、選択画面で打刻する(Validate now)を選べば打刻機での印字は必要ありません。また乗り換えをする時は、最初の駅で一度だけ打刻すればOK。

国鉄レイルジェット

ウィーン国際空港から市内へ出るとき、目的地をウィーン中央駅(Hauptbahnhof Wien)に設定しているなら、断然オススメなのがエスバーンと同じOBB(国鉄)が運行するレイルジェット(Railjet)という特急列車。ウィーン国際空港からノンストップで走り、なんと15分という短時間で市内までアクセスが可能です。

始発は06時33分、終電は23時03分。30分間隔で運行しています。乗り場はエスバーンと同じく空港の地下です。チケットも赤い自動発券機、窓口で購入しましょう。オンラインで手に入れることも可能です。

レイルジェットの座席はファーストクラス(1st)、セカンドクラス(2nd)、ビジネスクラス(Business)と座席種がありますが、オススメなのはセカンドクラス。個々の席はそれぞれ充分に広々としており、フットレストとヘッドレストが設置されています。また、コンセントやLEDライトの読書灯も完備され、痒い所に手が届く仕様になっています。旅行者に嬉しいスーツケース置き場もあるので安心。

セカンドクラスの運賃は大人が€4.2(520円)、6歳から14歳までの子どもが€2.1(260円)、6歳以下は無料です。ウィーン空港から市内へのアクセスのみならずレイルジェットを使って、もっと遠出をするなら更に豪華なファーストクラスを利用するのもオススメですよ。渋いワインレッドの車体が大人っぽくて素敵ですよね。

バス(ウィーン・エアポート・ライン)

早朝や深夜にウィーン国際空港に着く方にオススメなのは、国鉄が運行するウィーン・エアポート・ライン(Wien Airport Lines)というバスを使った市内へのアクセス方法。到着ロビーを出てすぐのところに乗り場があります。チケットは到着階左手のチケットカウンターもしくは運転手から購入してください。料金は大人€8(996円)、6歳から15歳までの子どもが€4(498円)、6歳以下が無料です。

旧市街のモルツィンプラッツ(Morzinplatz)やシュヴェーデンプラッツ行き(Schwedenplatz)は30分ごとに運行しており始発は04時50分、最終便は深夜00時20分です。所要時間は20分。

マイドリング駅(Meidling)を経由したウィーン西駅(Westbahnhof)行きもあり、こちらも30分ごとに運行をしています。始発は06時05分、最終便は00時40分。マイドリング駅までの所要時間は30分、ウィーン西駅までの所要時間は45分ほどです。

ドナウセンター(Donauzentrum)行きは90分ごとの運行で始発は07時10分、最終便は20時10分です。所要時間は40分ほど。

タクシー・リムジンタクシー

ウィーンは治安が良いのでタクシーでのトラブルも他諸外国に比べると圧倒的に少なく、安心安全に利用することが出来ます。ウィーン国際空港には5社のタクシーが乗り入れを行っており、到着ロビーを出た左手が乗り場になっています。朝晩のラッシュアワー時には渋滞に巻き込まれることもありますが、通常ならば所要時間30分ほどで市内へ到着します。

メーター制で料金は€40(4980円)。深夜早朝には割増料金が別途必要です。またオーストリアにはチップの文化があるので料金の10パーセントほどを渡しましょう。

ドライバーの質が良いとは言え、市内には非合法の白タクが走っているので空港でも必ず「City Transfer」という表示のもとに停車している許可を得たタクシー会社の車に乗るようにしましょう。

心配な方は空港到着後、タクシー・サービス・カウンターへ行き、ホテル名など行き先を告げ予約を行ってください。事前支払いで追加料金もかからないので安心です。クレジットカード払いもOK。また行き先も、既にスタッフからドライバーに連絡されていますので告げる必要はありません。コスパは良くありませんが複数名で利用したい時や深夜、他に交通手段がない時などには重宝しそうです。

更に大人数の時に頼りになるのが、こちらのリムジンタクシー。エアポートサービス(Airport Services)、ATSエアポートトランスファーサービス(ATS Airport Transfer Service)など複数の会社が乗り入れており、快適な市内へのドライブを提供してくれています。こちらの車体はエアポートドライバー(Airport Driver)という会社のフォードで8人まで乗車可能です。運賃は€48~(5,980円~)。

ちょっとリッチな気分を味わいたいという方にはベンツのご用意も。オンラインからの事前予約がお得で便利です。

レンタカー

ウィーンの街を自分の運転で楽しみたい、という方はレンタカーを使ってウィーン国際空港から市内へアクセスするのがオススメ。到着階、税関後に複数のレンタカー会社のサービスカウンターが並んでいます。オーストリアでの運転には国外運転免許証が必要なのでお忘れなく。渡航前に日本でオンライン予約しておくと、よりスムーズかもしれません。ウィーン空港周辺に広がる豊かな自然と田園風景の中を自慢の腕前で運転してくださいね。

自転車

ウィーン国際空港にはちょっと素敵な市内へのアクセス方法も用意されていますよ。それはレンタル自転車を使った方法。ウィーン国際空港から歩いて6分ほどの場所にあるオフィスパーク1(Office Park 1)では自転車の貸し出しを行っています。自転車愛好家のために整備された16分の道のりは、ドナウ=アウエン国立公園(Donau‑Auen National Park)やワインの産地テルメンレギオン (Thermenregion)にもリンクしています。

現在オーストリアではレンタルサイクルが大流行中。ウィーン市内には120以上のレンタルスポットと自転車専用レーンが用意されています。ただしウィーン空港から利用となると、スーツケースや手荷物の配送の問題は事前にクリアする必要があるので、限られた方向けの市内アクセス方法となります。好奇心あふれる方や荷物がほんの少しの方はトライする価値があるかもしれませんよ。

空港送迎サービスを事前予約

さて最後にご紹介するのは事前に空港送迎サービスを予約するという方法です。世界中で14,000以上のオプショナルツアーを提供するVELTRAなら、渡航前にウェブサイトから日本語で予約が出来て大変便利!CATやレンタカーのチケットはネット購入も可能ですが基本的にオーストリアの公用語・ドイツ語または英語で表記されているので、ちゃんと予約が出来ているのか心配になりますよね。

これでは旅行前に疲弊してしまいます。VELTRAなら日本語アシスタントのついたドライバーを選択することも可能。利用者の口コミも確認できるので、ストレスフリーな旅にはピッタリのサービスです。

オーストリア・ウィーン国際空港(VIE)でのおすすめの過ごし方

ウィーン国際空港のラウンジで過ごす~ワンワールド・ダイナース・セネタ―ラウンジ~

乗り継ぎ時間が短時間ですむことで知られるウィーン国際空港と言えど、思いがけず待ち時間が出来てしまうことってありますよね。用心のためにフライトよりかなり早めに空港に到着したい、という方もいらっしゃるでしょう。そこで、オーストリア・ウィーン国際空港でのおすすめの過ごし方をご案内します。

最初にご紹介するのはウィーン国際空港のラウンジについて。最近ではテレビやネットなどのメディアで、快適な過ごし方が出来ると大々的に特集されることも多いですよね。

ウィーン国際空港にあるのはジェットラウンジ(JET Lounge)、エアラウンジ(AIR Lounge)、スカイラウンジ(SKY Lounges)、オーストリアンラウンジ(Austrian Lounges)の4種類です。

ワンワールド・アライアンス系のラウンジはジェットラウンジとエアラウンジです。ジェットラウンジの営業時間は05時00分から22時30分。620平方メートルのスペースに150の座席が用意されています。コールドミール、ホットミールが充実しているのですが、実はこちらのお食事はウィーン市内の5つ星ホテル・ドコ社(Do&Co)によるもの。機内食も提供しており、24社のエアラインがドコ社の食事を採用しています。

ジェットラウンジの一押しポイントは何といってもアルコール類の豊富さ。イタリア産のスパークリングワイン「プロセッコ」オーストリア産の白ワイン「グリューナー・フェルトリナー」オーストリアの赤ワイン「エスターハージー エストラス」を筆頭に、オーストリアの代表的なビール「オッタクリンガー」や「ヌル・ヨーゼフ」も取り揃えています。

パソコンで作業が出来るワーキングスペースやシャワー室、喫煙者の為のブースも完備しているので、ゆったりとくつろぐことが出来ますよ。ジェットラウンジの場所は、Bゲート31のそば保安検査場の手前・出国審査を通過する前です。ラウンジ使用対象者ではなくとも€33(4,110円)を支払えば利用が可能です。3歳から14歳までの子どもの料金は€19(2,366円)、3歳以下は無料です。

また、ワンワールド・アライアンス系の会員だけではなく、ダイナースクラブカード所有者も利用可能です。

もう一方のワンワールド・アライアンス系のラウンジ、エアラウンジは500平方メートルのスペースに150の座席とジェットラウンジに比べると少し小さめ。営業時間は05時00分から24時00分です。こちらでもドコ社のホットミール・コールドミールが用意されています。アルコール、ノンアルコール共に取り揃えており、大きな窓から飛行場の景色を眺めながら味わうことが出来ます。

パソコンで作業が出来るワーキングスペース、喫煙者の為のブースは設置されていますが、残念なことにシャワー室がありません。エアラウンジの場所は、ゲートDエリア出国審査を通過したところです。ラウンジ使用対象者ではなくとも€33(4,110円)を支払えば利用が可能です。3歳から14歳までの子どもの料金は€19(2,366円)、3歳以下は無料です。

ダイナースクラブカード所有者が利用できるもうひとつのラウンジは、スカイラウンジ。場所は出発エリアの搭乗券審査を通過したあと、ゲートFとGのそばのエレベーターで2階へ上がった右側にあります。営業時間は05時00分から22時00分。450平方メートルのスペースに110の座席が設けられています。

他ラウンジと同様にドコ社によるコールドミール、ホットミールのビュッフェそしてアルコール、ノンアルコールの用意があります。スカイラウンジは茶色とグレイを基調とした落ち着いた雰囲気が特徴。一人掛けのソファも充分に備えられており、それぞれが摩りガラスによって仕切られているのでプライベートが保たれています。

パソコンで作業が出来るワーキングスペース、シャワー室、喫煙者の為のブースを完備しています。ラウンジ使用対象者ではなくとも€33(4,110円)を支払えば利用が可能です。3歳から14歳までの子どもの料金は€19(2,366円)、3歳以下は無料です。

ウィーン国際空港にスカイラウンジは2つあり、もうひとつは搭乗券審査を通過したあと2階へ上がった場所、左側にあります。こちらは渡航先がノンシェンゲン(NON-SCHENGEN)の利用者のためのラウンジです。シェンゲンとノンシェンゲン、行き先ごとにラウンジが分かれているなんて、ちょっと面白いですよね。

220平方メートルのスペースに65席の座席が用意されています。営業時間が05時00分から22時30分だということ以外はシェンゲンのスカイラウンジとサービスや料金は同様です。ラウンジ内の雰囲気もほとんど変わりません。

最後にご紹介するオーストリアンラウンジはターミナル3のセキュリティチェック後の場所に位置しています。こちらもシェンゲンとノンシェンゲン、行き先ごとに分かれています。

利用者はさらに次の3つのランクに分類されます。それぞれ上ランクから「HONサークルラウンジ」「セネターラウンジとスターアライアンスゴールド」「ビジネスクラスラウンジ」という格付けです。上位ランクにステップアップするごとに提供される食べものや飲み物が少しずつ上質で充実したものになっていきます。

こちらはセネタ―ラウンジの様子。木の下に置かれた色とりどりのソファが明るいイメージを演出していますね。こぢんまりとしていますが、清潔でまとまった印象を受けます。アートコーナーが設けられており、クリムトやロマコなどオーストリア出身の画家の作品を大画面で鑑賞することができます。もちろんホットミールやドリンクの用意もあります。

営業時間は05時30分から22時30分。FAX、プリンター、コピー機などビジネスに不可欠な設備が完備されているだけでなくカーテンで仕切ることのできる仮眠室や、シャワー室もありますよ。

ウィーン国際空港にトランジットに最適なホテルはある?

トランジットで次のフライトまで一昼夜ある…そんな時に便利なのが空港のターミナル内にあるトランジットホテルですよね。空港を出ないので、出入国手続きの必要がない、交通状況などでフライトに遅れる心配もないというメリットがあります。ところがウィーン国際空港には残念ながら、トランジットホテルが存在しません。

そこで、ウィーン国際空港からすぐそばの便利なホテルを2つご紹介します。まずご紹介するのはモクシー・ウィーン・エアポート(Moxy Vienna Airport)です。

モクシー・ウィーン・エアポートは国鉄エスバーンのウィーン空港駅から徒歩5分の場所にあり、24時間ドイツ語と英語を話すスタッフがフロントデスクで対応をしてくれます。チェックインの開始時間は15時、終了時間は深夜3時です。ホテル内の共用部分と部屋でのWi-Fiを無料で使用することができます。フィットネスセンターもあるので少し汗をかくなんてことも◎。

ペットの同伴は1部屋1匹まで€15(1,870円)で可能。さらに全室禁煙で無料のベビーベッド貸し出しも行っており、Netflixの視聴も部屋ですることが出来るのでお子さん連れのご家族にもオススメです。ペット連れの方にもピッタリですよ。

二つ目のおすすめホテルは国鉄エスバーンのウィーン空港駅から、たった100メートル、徒歩2分とアクセス抜群で好立地のNHウィーン・エアポート・カンファレンスセンター(NH Vienna Airport Conference Center)です。ターミナルビルとホテルは通路で繋がっているので、荒天時や夜間でも外を歩く必要はなし。チェックインの開始時間は15時。チェックアウトの時間は12時です。

サウナやフィットネスセンターを完備しています。旅行の情報集めに欠かせないWi-Fi環境も整っており、ホテル内の共用部分と部屋でのWi-Fi使用は無料です。常設ベッドを利用すれば子どもの宿泊が無料という嬉しいサービスもあります。こちらのホテルも犬と猫に限り、1部屋に1匹までペットの同伴がOK。

オーストリア・ウィーン国際空港(VIE)の便利なサービス・施設まとめ

ウィーン国際空港のWi-Fi接続方法

ウィーン国際空港では全館を通じて無料のWi-Fiを提供しています。接続方法は簡単。まずお手持ちの端末が国際ローミングと通信してしまわないようにします。このプロセスを忘れてしまうと帰国後、ご契約のプロバイダから高額請求されてしまうこともあるので注意しましょう。オフにするのは「モバイルデータ通信」「アプリの自動更新」「クラウドサービスの同期設定」です。

次に端末のWi-Fi設定をオンにしましょう。すると、どのWi-Fiを使用しますか?と問われ色々な名前が表示されるので「wirelessViennaAirport」というSSIDを選択してください。その後、ウィーン国際空港の公式サイトが表示されますので許可する、を意味する「Accept」を押しましょう。これで無料Wi-Fiの接続は完了です。

カフェや観光スポット、公共交通機関などウィーンでは多くの場所でフリーWi-Fiが提供されているので是非活用してみてくださいね。ウィーンのツーリストインフォメーションセンターにはWi-Fiが使えるスポットが記載された地図が観光者向けに配られていますので、参考にしてみて。

ウィーン国際空港に喫煙所はある?

ウィーン国際空港には施設内の各所にこのような喫煙スペースがあり、煙草を吸うことができます。ただとても小さいスペースなので、少し窮屈ではありますね。ご紹介したラウンジの中には喫煙スペースも設けられているので、愛煙家の方は、そちらも併せて活用してみてください。

オーストリア・ウィーン国際空港(VIE)で素敵な想い出を!

オーストリア・ウィーン国際空港の概要や、空港から市内へのアクセス方法、空港での過ごし方などをご紹介して参りました。芸術・歴史・伝統料理・町並みなど、どこを切りとっても美味しいウィーンの街を、ウィーン国際空港からスタートして是非安全に楽しい旅行を漫喫してくださいね。それでは皆さん、行ってらっしゃい!

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AoiMakoto

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