京都のおすすめ漬物ランキングTOP20！人気の品から定番までご紹介

高台寺のほど近くに店を構える創業70年の京漬物の老舗「東山 八百伊」。創業当時から変わらない手作業で、旬の野菜本来の味を大切にした漬物を作り続けています。素材の味を生かすため薄味に漬け込まれた野菜は、ご飯と最高の相性のおかずです。

「懐石たくあん」は、細かく刻んだ沢庵を生姜、青紫蘇、白ごまと一緒に漬け込んだ八百伊の看板漬物です。茶懐石で添えられる古漬けを細かく刻んだ漬物「かくや」をアレンジしたもので、コリコリッとした沢庵の食感が楽しめると人気。

シャキシャキとしたみずみずしい歯ざわりが心地いい「山のいもわさび風味」もおすすめの漬物です。ツーンとしたわさび独特の風味とは違い、ふんわりとやさしく程よく効いたわさびの風味が広がります。山芋は栄養価が高く美容にもよい食べ物として女性に人気です。

噛んでいくうちにトロリとした山芋の食感とわさびの風味が感じられます。ご飯のお供にもお酒のあてとしても大満足の一品です。さっぱりとした舌ざわりから、野菜と一緒にサラダ感覚で食べるのも夏の暑い時期にはおすすめ。

1914年出町柳で創業した「野呂本店」は、30年ほど前に現在の寺町通今出川に移転。こちらでは伝統のある漬物を若い人にも知ってもらおうと、サラダ感覚で食べられるオリジナルの漬物を多く販売しています。職人がこだわり続けて作られる芸術作品のような美しい漬物が魅力！

野呂本店にはここでしか見られない変わり種漬物が多いのが特徴。なかでもきゅうりの中に紫蘇で巻いたごぼうを詰めた「青てっぽう」は人気の一品。きゅうりの食感、ごぼうの歯ごたえ、さわやかなしその香りを一度に楽しみながらさっぱりと食べられるのが魅力です。ご飯やお酒ががどんどんすすむ味ですよ。

そのほかにも短冊切りにしたセロリをサラダ感覚で食べる「セロリ」、大根に大葉と生姜をはさんだ爽やかな味の「葵大根」、胡瓜と茄子、みょうが、そして生姜を大原の紫蘇で漬け込んだ香りと食感が楽しめる「御所しば」など多種類。

いずれも見た目にも爽やかで食べ心地のいい漬物で、オリジナリティーな魅力を感じたファンが多くいます。JR京都駅の百貨店でも購入できますが、できるなら風情のある建物の本店を訪れることをおすすめします。近くに豆餅の名店もあるので、ぜひ一緒に訪れてみてください。

京都の人気観光スポットの一つ、八坂神社や知恩院の東大路通向かいに店舗を構える「ぎおん川勝」。四季折々の素材本来のおいしさを引き出した漬物がおいしいと評判のお店です。昔ながらの製法と赤穂の塩を使ったこだわりの漬物が楽しめると評判で、場所柄観光客にも知られる人気店となっています。

ぎおん川勝は、一風変わった漬物が置いてあることでも知られ、旬に味わいたい季節の野菜が楽しめるのも楽しみの一つ。「京紅漬」は外側は紅色、中身は桜色をした色鮮やかで目でも楽しめる赤かぶの漬物で、やわらかい食感も女性に喜ばれそう。

ひと口サイズの真っ赤な小さな大根「赤ミニ大根」は、浅漬けなのであっさりサラダ感覚で食べられる人気の漬物。パリッとした歯ごたえがあり、食感を変えたいときにおすすめ。もし気になったら店内にある漬物をお茶漬けで味わえる「ぶぶ家」でランチを楽しんでみてはいかがでしょうか。

ぶぶ家では季節ごとの漬物をたっぷり11種類味わえる人気のスポットです。ご紹介した京紅漬や赤ミニ大根をたっぷり味わえますよ。そのほかにも、定番から季節限定の漬物まで種類豊富にそろっているので、祇園観光のひと時に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

京の台所、錦小路に店を構える京漬物の老舗「桝悟」。四季折々の旬の素材を厳選した漬物がお店いっぱいに並べられています。聖護院かぶらにこだわった千枚漬は農林大臣賞を受賞、また千枚漬とすぐき、しば漬も京都府食品産業協会より「京ブランド」として認定された、京の台所を支える逸品がそろっています。

桝悟の人気漬物は最古の漬物と言われる「奈良漬」。奈良漬は漬け床の酒粕を何度も取り替えながら漬け込む粕漬で、長く都であった京都には各地から優れた野菜が寄せられ、宮中で奈良漬も伝統漬物として食べられていました。桝悟では酒処・伏見の酒粕を使用し、手間暇かけて漬け込んでいます。

野菜は京野菜の桂瓜、西瓜、胡瓜、守口大根などの野菜を丹精込めて漬け込んでいます。守口大根は通常の大根より細長く、長さは約120センチから長いものは180センチにも。関西では守口大根の奈良漬は珍しい漬物です。

春には筍の奈良漬もお目見え。筍の食感と奈良漬の風味が味わえる一品。細かく刻んだ壬生菜に人参と生姜を合わせた「祇園茶漬」も人気です。シャキシャキとした歯触りが心地よく、さらっとお茶漬けにしたり、醤油をさしてお酒のあてにしたりといろいろ楽しめます。

京都に漬物屋さんはいったい何店舗あるんだろうと思うくらい、観光地や路地を入った場所など、気が付くと目にすることが多いようです。京都で収穫される京野菜を歴史に彩られた巧みな技術で漬けられる京漬物は、日本が誇る伝統食品。

京漬物は食卓にあると、主役を引き立たせながらもしっかり負けないおいしさがあるので、毎日の食卓に一品並べてみてはいかがでしょうか。京都のお気に入りの店、お気に入りの漬物を見つけるのも、旅の楽しみ方の一つです。