ドライブで行きたい京都の観光名所20選！洛外の見所をご紹介

京都の観光といえば京都の市街地にある寺社仏閣ですが、京都はそれだけではありません。市街地から少し離れた場所には風光明媚な観光名所がいくつもあり、ドライブを楽しみながら訪れることができます。

京都でも有数の観光地・天橋立や丹後半島の小さな漁村・伊根の舟屋、日本の原風景が楽しめる美山かやぶきの里の他、雄大な日本海の絶景が楽しめるスポットも。また映画のロケ地になった場所もあり、聖地巡りもおすすめです。

天橋立（あまのはしだて）は、京都市街から北に向かって車で約1時間30分。日本海に面した宮津湾に突き出るように伸びる美しい砂州です。全長約3.6キロ、数千年をかけて自然が作った砂州には、約8000本もの松の木が自生しています。白浜が続く美しい景観は、安芸の宮島と陸奥の松島とともに日本三景に。

天橋立の美しい景観を楽しめる場所はいくつもありますが、中でも人気があるのが天橋立ビューランド。ここから見る天橋立は、龍が天に昇るように見えることから「飛龍観」と呼ばれています。

天橋立ビューランドには、飛龍観回廊や展望レストランがあります。また、厄払いができる「かわらけ投げ」や、股の間から天橋立を逆さに見る「股のぞき」などのビュースポットも。子供向けの遊園地もあり、家族一緒に楽しめるおすすめスポットです。

天橋立ケーブルカーを利用して天橋立傘松公園を訪れるのもおすすめ。天橋立傘松公園は天橋立の北側にあり、南側にある天橋立ビューランドとは異なる景観が楽しめると人気。天橋立は歩いて渡ることもでき、魚釣りやシーカヤックなどのアクティビティに参加するのもいいでしょう。

ドゥリムトン村は、イギリスの田舎をモチーフにしたヴィレッジで、本格英国料理が楽しめるレストランやティールーム、雑貨店、宿泊できるB&B、結婚式ができるチャペルなどがあります。京都にいながら、イギリスの田舎を旅するような体験ができると、女性に大人気のスポット。

ドゥリムトン村は京都の奥座敷と呼ばれる亀岡市にあり、京都からは車で約50分。日帰りのドライブコースにぴったり。園内は、イギリスの有名観光地コッツウォルズ地方のようなはちみつ色の建物が並び、どこを切り取ってもフォトジェニックです。

レストランではイギリスの名物料理、ローストビーフやフィッシュ＆チップスなどを味わうことも。土壁の落ち着いた雰囲気のレストランで、ライブ演奏が行われることもあります。またティールームでは、かわいい器を使ったイングリッシュ・アフタヌーンティーも。レストランやティールームは大人気なので、予約がおすすめです。

園内にはイギリス雑貨を扱うお店やアンティークショップがあり、お買い物が楽しめます。ドゥリムトン村を満喫したい方は、コテージに宿泊するのもおすすめ。まるで絵本の世界のようなかわいいコテージが待っています。

伊根の舟屋は京都の北部、丹後半島の伊根湾に面する小さな漁村。海辺に面して、高床式の舟屋が並ぶ昔ながらの景観が楽しめる場所で、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。舟屋とは階下に船を収納し、2階が住居になっている建物のことで、船が出入りできるよう海すれすれに建てられているのが特徴。日本ではとても珍しい建築物で、伊根には約230軒の舟屋が並んでいます。

伊根の舟屋は、いちばん古いものは江戸時代後期までさかのぼるのだそう。現在も100軒ほどが漁業をしていて、舟屋の隣には土蔵が130軒残っています。

伊根の舟屋を観光するには、伊根湾めぐりの遊覧船がおすすめ。舟屋や土蔵が並ぶ美しい景観やリアス式海岸特有の入り組んだ海岸線が満喫できます。また、海上タクシーを利用したり、コミュニティサイクルというレンタサイクルで村をめぐるのもおすすめ。村では美味しい魚料理が味わえますよ。

伊根の舟屋へのアクセスは与謝天橋立ICから。京都からは約2時間10分のドライブで着きます。天橋立までは車で約25分なので、合わせて観光を楽しむといいでしょう。

夕日ヶ浦海岸は京都の北部、丹後半島の根元に位置する海岸で、日本の夕陽百選に選定されている絶景スポット。京都丹後を代表する美しい景観を楽しむことができ、その美しさから「常世の浜」と呼ばれることも。夕日の少し前から訪れて、刻々と海と浜辺の色が変わるトワイライトタイムを楽しむのがおすすめ。ドライブデートにも人気があります。

夕日が美しいスポットですが、夕日ヶ浦海岸ではさまざまなアクティビティが楽しめます。夕日ヶ浦海岸は日本海では珍しい青く澄んだ水が人気のスポットで、海水浴やサーフィンの他、SUP体験もできますよ。

夕日ヶ浦海岸といえば、インスタで話題になっているのがぶらんこ。白い砂浜にぽつんと立つ、木でできたぶらんこで、ここから眺める夕日は絶景。ぶらんこは2人乗りなので、カップルで楽しめますね。

夕日ヶ浦海岸をドライブで訪れたら、車を停めてレンタサイクルで観光を楽しむのもいいでしょう。レトロな夕日ヶ浦木津温泉駅や駅前の足湯、冬限定で松葉ガニが味わえる食堂、カニを供養する「かにかに神」など、見どころがたくさん。温泉も楽しめますよ。

日本の原風景といえば岐阜の白川郷が有名ですが、京都にものどかな里山の光景が楽しめるスポットがあります。美山かやぶきの里は京都から車で80分のところにあり、ドライブで日帰り旅行を楽しむのにぴったり。美山町は山々に囲まれた静かな町で、全50戸のうち39戸がかやぶき屋根の民家。昔ながらの景観を楽しむことができ、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

集落には美山民俗資料館とカフェが2軒、民宿が2軒あり、のんびりと観光を楽しむのもおすすめ。事前予約で美山語り部ウォークも人気があります。

美山民俗資料館は築200年の民家を一般に開放しているもので、美山町の人々の暮らしぶりを知ることができます。館内ではボランティアのお話も聞くことができますよ。また、美味しい手打ちそばが味わえる食堂や、地元の食材で作る甘味が楽しめるカフェもおすすめ。

美山町では、1月下旬から2月初旬にかけて行われる「かやぶきの里雪灯廊」というイベントが観光客に人気。雪が降り積もる中、ライトアップされた幻想的な光景が楽しめます。屋台や打ち上げ花火、雪灯廊作り体験などのイベントも行われますよ。

五老ヶ岳公園は京都府の北部、舞鶴市にある展望スポット。標高300メートルの五老ヶ岳山頂に広がる公園で、舞鶴市街や舞鶴湾が一望できる観光名所です。公園内には遊歩道が整備されていて、ドライブで訪れたら車を停めてのんびりと散策をするのがおすすめ。

園内には子供が遊べる遊具広場があり、ファミリーで体を動かすこともできます。また紅葉が美しい「もみじ広場」や絶景スポットとして人気の「松の広場」、姉妹都市のナホトカにちなんだ「ナホトカ広場」などもおすすめ。

五老スカイタワーは、五老ヶ岳公園にある高さ50メートルの展望塔で、展望室に上ると360度のパノラマビューが楽しめます。初日の出スポットとしても人気があり、10月〜2月は運がよければ雲海を見ることも。

公園内にはスカイカフェがあり、眺めを楽しみながらランチやカフェタイムを過ごすのもおすすめ。ご当地グルメの舞鶴バーガーや、バーガーが5つも串刺しになった「GOROバーガー」、季節限定の「GORO 生メロンソーダー」などが堪能できます。

舞鶴赤れんがパークは、明治から大正にかけて旧海軍舞鶴鎮守府の倉庫として建てられた建物を保存している公園。日本遺産に認定されている他、12棟ある倉庫のうち8棟が国の重要文化財に指定されています。現在は博物館やショップ、工房などに活用されているようです。

舞鶴赤れんがパークはそのノスタルジックな景観が人気で、映画のロケ地にも多く使われています。最近では、三浦春馬が主演した「天外者」のロケ地になり、ファンの聖地として多くの人が訪れているそうですよ。

舞鶴赤れんがパークではフォトジェニックな景観が楽しめます。赤れんがロードは石畳の運搬路で、土に埋もれていたものを地元市民が手作業によって整備したもの。舞鶴市政記念館は1902年に作られたレンガ造りの建物で、終戦までは砲銃庫に、戦後は市役所の第二庁舎などに使われていたそうです。現在はイベントホールになっています。

北吸赤れんが桟橋からは「海軍ゆかりの港めぐり遊覧船」が運航されていて、赤レンガが並ぶ景観を海から楽しめる他、護衛艦「ひゅうが」なども見ることができます。

やくの玄武岩公園は京都市の北、福知山市小倉にある観光名所。宝山の噴火で流出した溶岩が固まり、六角形の柱状節理になった岩々を見ることができます。柱状節理は一辺40～50センチもある大きなもので、自然が作る造形美が楽しめると人気。

周辺には遊歩道が整備されているので、ドライブの途中に立ち寄って散策を楽しみましょう。夜はライトアップが行われ、幻想的な光景が楽しめます。デートスポットにもおすすめ！春の桜も有名ですよ。

やくの玄武岩公園から車で5分ほど走ったところに、「道の駅農匠の郷やくの」があります。北近畿最大規模の道の駅で、事前予約制で和菓子づくりや漆塗りなどの体験も楽しめますよ。地元の食材を使った美味しいレストランや温泉もあり、ドライブの途中の休憩スポットにぴったり。

その他にも福知山には、福知山城や大江町和紙伝承館などの観光スポットも。ドライブで1日観光名所を巡って楽しむことができます。

袖志の棚田は、日本の棚田百選に選ばれている絶景スポット。京丹後市の袖志海水浴場の近くにある、知る人ぞ知る穴場スポットで、険しい山々と海に挟まれた場所に約400枚の棚田が広がっています。

アクセスは、京丹後市方面から国道178号を海沿いに東に向かって進みます。道路沿いに車8台分が停められる駐車場があり、駐車場から10分ほど集落の中を歩くと棚田に着くでしょう。京都市街からは、車で約2時間30分なので、日帰りの旅行にも人気があります。

袖志の棚田は、どの時間に訪れても美しい景観が楽しめますが、特に人気があるのが夕暮れ。棚田の向こうに広がる海に夕日が沈み、棚田が赤く染まる光景は一度は見たい絶景。少し早い時間帯に訪れて、刻々と変わる夕暮れの風景を楽しむといいでしょう。

春から夏、秋とどの季節もおすすめですが、田に水を張る5月が特に美しいと評判。青々とした棚田と、その向こうに広がる海とのコントラストが美しく見えます。写真を撮影する場合は、田に入らない、農作業のじゃまをしないなど、マナーを守って行うようにしましょう。

京都府立るり渓自然公園は、京都府南丹市園部町の南西部に位置する、標高500メートルの高原にあります。るり渓は、高原の斜面を園部川が長い年月をかけて浸食して作られた渓谷で、長さは約4キロ。滝や奇石などが点在し、「るり渓十二勝」と呼ばれる名所を巡るのがおすすめ。

ハイキングを楽しみながら清流沿いを歩くと、双龍渕や玉走盤などの名前が付けられた名所も見つかります。清流には特別記念物のオオサンショウウオも生息していて、運がよければその姿を見ることができるかもしれません。秋には素晴らしい紅葉が楽しめます。

るり渓は国の名勝地に指定されている他、日本の音百選にも選定されています。散策を楽しみながら家族や友達と自然の中で過ごすことができます。夏は川遊びもできますよ。

すぐ近くにるり渓温泉があり、高原リゾートとしてグランピングやキャンプ、温泉プールなどが楽しめます。手ぶらでバーベキューが楽しめる広場やパークゴルフ、レストランなどがあり、1日たっぷりと遊べる人気スポット。また敷地内のシナスタジアヒルズでは年間を通して夜のイルミネーションが行われていて、幻想的な世界を満喫でき、デートにもおすすめ！

金引の滝は日本の滝100選の1つ。京都府の宮津市にある滝で、上で紹介した天橋立の近くにあるので、天橋立を見学した後にドライブで訪れるといいでしょう。金引の滝は金引・白竜・臥竜の3つの滝の総称で、1番大きい金引は高さ40メートル、幅20メートルある名瀑。途中で2つに分かれて流れ落ち、向かって左が女滝、女滝よりも幅が広い右側を男滝と呼びます。

金引の滝は1年を通して水量があり、いつ訪れても迫力のある景観が楽しめます。夏は涼しさを求めて、多くの人が訪れる人気スポット。秋は周辺のハイキングもおすすめ。

金引の滝をドライブで訪れる場合は、周辺の道路が狭いので注意が必要です。駐車場は無料ですが、混雑時期は警備員さんが配置され、有料になる場合があるので気を付けてください。駐車場から滝までは歩いて5分、滝のすぐ前に、珍しい北を向いた地蔵尊があります。願い事を叶えてくれるご利益があるので、気になる方は参拝を忘れずに。

金引の滝のそばにはベンチがあり、大量のマイナスイオンを浴びながらゆっくりと過ごすことができます。金引の滝は、滝つぼがない珍しい滝で、滝のすぐそばまで近づくことができますよ。

清滝は嵐山から約2キロほど離れた山の中にある観光名所。京都市街からは車で約30分と、ドライブにもおすすめのスポットです。賑やかな嵐山に比べ静かで落ち着いた穴場スポットで、川沿いの遊歩道を歩いてハイキングを楽しむといいでしょう。

清滝は京都でも有数のゲンジボタルの生息地で、初夏には幽玄な世界が楽しめます。また紅葉の名所としても知られ、色鮮やかな紅葉が川の両面に広がる光景は圧巻。人が多い京都の観光地を離れ、ゆっくりと紅葉を楽しみたい時におすすめです。

清滝の駐車場に車を停めて川に向かって歩くと、最初に見えるのが渡猿橋。朱色の橋と山の色が美しく、特に紅葉の季節は絶景。撮影スポットにもおすすめです。夏は川遊びもできますが、流れが急な場所があるので気を付けてください。

清滝は標高924メートルの愛宕山のふもとにあり、愛宕山の登山口となっています。愛宕山は、京都の比叡山とともに霊山として信仰された山で、かつて清滝には、参拝者や修験者が宿泊した宿がありました。愛宕山の山頂には、多くの戦国大名が勝負祈願に訪れたことでも知られる、愛宕神社が鎮座しています。

大江山は京都の北部、丹後半島の付け根に位置する標高832メートルの山。京都で雲海が見られる絶景スポットとして有名です。雲海を見るのにおすすめのスポットは、山の八合目にある鬼嶽稲荷神社。ここから眼下の由良川から立ち上るような雲海を見ることができます。

雲海を見るのにベストな時期は、12月から1月の早朝。特に前日の夜と翌朝の寒暖差が大きいと、濃霧が発生して雲海を見ることができるとか。日の出とともに現れる雲海は荘厳で、近くに神社があることから神秘的な雰囲気に包まれます。

大江山には古くから鬼の伝説がいくつか残っています。その一つが酒呑童子（しゅてんどうじ）という鬼の頭領が、多くの鬼の部下とともに大江山の洞窟に住んでいたというもの。酒呑童子は、京からやってきた源頼光に成敗されます。

そんな大江山には、鬼の足跡や鬼の腰掛石など、鬼にまつわる史跡がたくさん。世界の鬼を紹介する「鬼の交流博物館」もおすすめ。最近は、「鬼滅の刃」ブームで観光客も多いとか。鬼に興味がある人は、鬼のパワースポットを訪れてみるといいでしょう。

兜山（かぶとやま）は京都の北部、丹後地方にある標高191メートルの山。山頂に展望台があり、目の前に広がる久美浜湾の絶景が楽しめます。湾内には、1本の細長い線のような砂州が見え、天橋立に似ていることから小天橋と名付けられたそう。小天橋は「日本の水浴場88選」にも選定されたことがある美しい白浜で、夏には多くの海水浴客でにぎわいます。

かぶと山山頂展望台は2015年にリニューアルされた新しい展望台。リニューアル前は鉄筋だったのですが、現在は京都府産の杉木を使った趣のある展望台です。少し海から突き出たようになっていて、パノラマビューが満喫できると大人気！

かぶと山へドライブで訪れたら、ふもとのかぶと山公園の駐車場に車を停めて、山頂まで歩いて登るのがおすすめ。ふもとから山頂までは階段や舗装された道など、きちんと整備された登山道があり、約20分で山頂に着きます。登山道の途中には久美浜湾の反対側が見られる絶景スポットがあるので、忘れないようにしてください。

かぶと山のふもとにあるかぶと山公園は、広々とした芝生が広がるエリア。ペットと一緒に遊ぶことができ、ドライブの休憩スポットとしてもおすすめ。キャンプ場やバーベキュー施設がある他、カヤックやSUPを持ち込んで遊ぶこともできますよ。

丹後立岩は、京都の丹後半島の絶景スポット。山陰海岸ジオパークの一つに選ばれている観光名所です。海岸沿いに立つ高さ20メートル、周囲は1キロもある一枚岩で、その巨大な姿に圧倒されるほど。約1,500万年前に地下からマグマが噴出して固まったもので、柱状節理と呼ばれる柱のような深い割れ目が見えます。

砂浜から歩いてそばまで行くことができ、撮影スポットとしても人気。1年を通して楽しめるのですが、特に冬場は荒々しい日本海と巨大な丹後立石とのコントラストが素晴らしく、迫力のある写真が撮れます。

丹後立岩には不思議な話が伝わっています。その昔、用明天皇の第3皇子である麿子親王がこの地に住む3匹の鬼を退治した時、1匹だけは見せしめのためにこの岩に封じ込めたそうです。今でも風の強い日には、鬼の鳴き声が聞こえるのだとか。

また丹後立岩のそばには、聖徳太子とその生母で、用明天皇の后の間人（はしうど）皇后の像が立っています。皇后は6世紀末ごろ、大和政権の争乱から逃れて、この地へ身を寄せたそうです。皇后はこの地を去る時、自分の名前を土地に贈ったのですが、村人たちは皇后の名前を呼ぶのは恐れ多いとし、間人を「たいざ」と呼び変え、この地の地名を間人（たいざ）としたそうです。

経ヶ岬灯台は京都の丹後半島の先端の経ヶ岬に立つ灯台。明治31年（1898年）に作られた白亜の美しい灯台で、高さ140メートルの断崖絶壁の上に立っています。重厚感のある、日本最大級の第一等フレネルレンズの灯台として有名。1986年公開の木下惠介監督の映画「新・喜びも悲しみも幾歳月」の舞台にもなりました。

経ヶ岬灯台は今も現役で、1959年までは職員が常駐していたのですが、現在は完全自動化されています。通常は内部を見学できないのですが、年に一度だけ11月頃に一般公開され、予約制で見学できるそうです。

灯台のすぐ近くに経ヶ岬山頂展望台があり、リアス式海岸が広がる日本海の雄大な景観が楽しめます。先に紹介した袖志の棚田も見ることができますよ。駐車場から経ヶ岬山頂展望台を経て、経ヶ岬灯台へ出るまでの道は、アップダウンが続く山道になります。天気が悪い日は道がぬかるむので、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。

経ヶ岬灯台の周辺には、上で紹介した伊根の舟屋や久美浜湾、天橋立などの観光スポットがあります。また、丹後半島にはいくつもの温泉があるので、観光を楽しんだ後に立ち寄るといいでしょう。

伏見城は豊臣秀吉が築いた城で、場所を変えて3度作られています。最初の築城は1952年で、秀吉が隠居後の住まいとして作ったもの。完成直後に地震によって崩壊し、場所を木幡山に移して再建されましたが、関ヶ原の戦いの際に焼失しました。その後、徳川家康によって再建されますが、1619年に廃城になり、城は解体されました。

廃城跡は桃の木が植えられ、桃山と呼ばれるようになり、後に伏見桃山城や桃山城と呼ばれるようになりました。現在、伏見城本丸跡一帯は天皇陵となっていて、その少し北側に模擬天守があります。この模擬天守は、かつてこの場所にあった伏見桃山城キャッスルランドという遊園地の中心に建てられたものです。

模擬天守は耐震強度を満たしていないため、現在は閉鎖されていて内部を見学することはできません。模擬天守は昭和になって作られたもので、秀吉や家康が作ったものではありませんが、見ごたえがあり撮影スポットとしても人気があります。

伏見桃山城は週末になるとライトアップされ、デートにもおすすめ。また春は桜の名所としても有名で、花見が楽しめますよ。テレビドラマやCMのロケ地としても使われているので、ロケ地巡りにも人気があります。