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- 33000 Bordeaux
- アクセス:
- ボルドー・サン・ジャン駅から2.5kmほど。
- トラムを利用すれば約10分
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世界的なワインの名産地フランス・ボルドーの魅力は、決してワインだけではありません。2007年には18世紀の美しい建物が残る歴史都市として世界遺産にも登録。今や多くの旅行者が訪れる人気の観光地となっています。今回はそんなボルドーの必見ポイントを8カ所、ご紹介してみたいと思います。
歴史都市ボルドーの散策は、やはりカンコンス広場から始めるのがオススメです。広場にはフランス革命の際、穏健派として活躍したジロンド派の記念碑が建っています。
ちなみにジロンド派というのは、ボルドーを中心とするジロンド県の出身者が多く所属していたことから付いた名前です。
ヨーロッパでも最大の規模を誇るカンコンス広場ですが、ただ記念碑以外にはさして見どころがないのが残念なところです。ただし、広場のそばには観光案内所があり、利便性に優れています。
なお、広場から南西方向に歩けばボルドーで一番の繁華街となりますし、北西方向には野鳥なども多く見られる市民の憩いの場、「ピュブリック庭園」(Jardin Public)があります。
音楽愛好家の方にオススメなのが大劇場(オペラハウス)です。写真を見ればわかるとおり、カンコンス広場からは歩いてすぐの距離。見学しない手はありません。
なお、建設は1773~1780年。ヴィクトル・ルイという建築家が設計した、新古典派様式の代表的建築物です。
外観は列柱が12本並んでおり、世界で最も美しい劇場のひとつ。エントランスホールの大階段はパリ・オペラ座のモデルにもなっています。
約1時間のガイド付きツアーもありますので、時間が許すようであれば、是非とも内部も見学してみてください。
撮影ポイントとしてのオススメは、18世紀に建てられたブルス宮殿前の広場です。特に2006年に完成した、広さ3,450平方メートルの水鏡(Miroir d’eau)は大人にも子どもにも大人気!
水の深さは2cmほどですが、花崗岩の巨大な敷石には、ブルス宮殿を映す鏡になるかと思えば霧に包まれた空間にもなるという絶妙な仕掛けが施されています。
ボルドーの港はワインの取引だけでなく、西インド諸島の植民地から入ってくる砂糖やコーヒーの中継貿易地としても栄えました。その巨万の富によって築かれたのが、18世紀のボルドーの町というわけです。ブルス宮殿などの重厚な建築群は、その栄華の残光といったところでしょうか。
とは言え……、水鏡に映ったブルス宮殿の夜の姿は秀麗そのもの。昼とは全く趣きが異なります。ボルドーの中心地、ガロンヌ川のほとりにありますから、できれば昼と夜の2回訪れたいものです。
水鏡のあったブルス広場前からガロンヌ川に沿って南に向かうこと500mあまり。そこにあるのが対岸とを結ぶピエール橋です。完成したのは1822年。あのナポレオン1世の命令で造られました。
ちなみにガロンヌ川はピエール橋を過ぎた辺りから、グッと東方向に蛇行しています。その形がまるで三日月に似ていることから、ボルドーは昔から「月の港」と呼ばれてきました。もちろん世界遺産にも、「月の港、ボルドー」として登録されています。
19世紀に建築されたピエール橋とは対照的なのが、2013年に開通したこのジャック・シャバン=デルマ橋です。ピエール橋の下流、ガロンヌ川が蛇行を終わった辺りですから、普通の観光ルートどおりに散策していると目にしないかもしれません。
最高のシチュエーションで見たいのであれば、ガロンヌ川のクルージングツアーに申し込むのが一番です。ガロンヌ川がジロンド川と名前を変える河口のあたりまで、あなたを連れて行ってくれるでしょう。
尖塔の高さは75m。ゴシック様式を基調とする堂々とした教会で、町の守護神とされてきました。見どころとしては北側の「王の門」に彫られた『最後の審判』が有名です(1250年の作)。
ボルドーの町を一望したいという方には、ここをオススメします。サンタンドレ大聖堂の隣に建っていますから、忘れずに立ち寄ってみてください。
なお、トラムを使って市内を回るのであれば、シティ・パスを購入しておくと何かとお得です。公共交通機関のほかペイ・ベルラン塔はもちろんのこと、美術館や博物館の入場料なども無料となります(観光案内所で買えます)。
ブルス広場からピエール橋を目指してガロンヌ川沿いに散策していると、おとぎ話にでも出てきそうな門に出くわします。高さは35m。本来は町を囲む壁の一部として造られたようです。
内部は資料館になっていますが塔のところまで上れば、対岸へと架かるピエール橋の素晴らしい姿が眺められます。
18世紀の頃、繁栄を誇ったボルドーの町は「プチ・パリ」と呼ばれていたそうですが、最近のボルドーの発展にも目を見張るものがあります。都市開発が進んだだけではなく、観光にしてもグルメやショッピングなど、いろんな楽しみ方が可能になりました。
しかも町の約半分という、なんとも広範な地域が世界遺産に登録されているのです。ワインファンはもちろんのこと、そうでない方も、ぜひ一度ボルドーの町を訪ねてみてください。
昔からのクラシック音楽ファンということもあって、やっぱりヨーロッパが好きですね。あと歴史も好きなので、「旅と歴史」という視点から、いろいろと書いていければと思っています。どうぞ、よろしく!
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