必見!トルコの世界遺産ハットゥシャとヤズルカヤの遺跡

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トルコのボアズカレには、世界で最初に鉄器を使いメソポタミア一帯を支配したヒッタイト王国の首都がありました。ヒッタイトが繁栄していたのは、今からなんと3,700~3,200年くらい前。ちなみに、そのころの日本は縄文時代。紀元前13世紀には、ヒッタイトはシリアを巡ってエジプトと戦い、その時に両国間で結ばれた平和条約は世界で最初の平和条約としても有名です。日本が縄文土器を作ってた頃、ヒッタイトは鉄器の作り、ピラミッドを作っちゃうような大国エジプトとガチで戦争し、世界初の平和条約を結んでました。そんなヒッタイトの

ハットゥシャとヤズルカヤってどこにある?

トルコの首都アンカラから東へ約150kmのところに、ボアズカレBoğazkaleという小さな村があり、その近くにハットゥシャとヤズルカヤというヒッタイトの古代遺跡があります。ヒッタイトは世界で最初に鉄器を製造した民族として有名なので、世界史を学んだ人はヒッタイトの名前をなんとな〜く覚えているのではないでしょうか。

このように世界の歴史の中で非常に重要なヒッタイトですが、その遺跡があるボアズカレはトルコの田舎の小村なため、交通が少し不便です。幹線道路から外れていることもありトルコ国内の大都市からのアクセスは容易ではありません。

私たちの場合はアンカラからボアズカレの近くにある比較的大きな町ヨズガットに行き、そこから車でボアズカレに行きました。ボアズカレの宿の中には周辺の町までの送迎をしてくれるところがあり、私たちもそのサービスを利用しました。料金などは宿や時期によって異なるので事前に確認が必要です。ヨズガットからボアズカレまでは、ず〜っとこんな感じの田舎道。約45分の道のりでした。

ハットゥシャ

ここがハットゥシャ遺跡の入口。ボアズカレの村から歩いて5〜10分くらいのところにあります。村の周りには何もないので迷わずに辿り着けます。

遺跡に入ると、まずその大きさに圧倒されます。さすがはメソポタミアを支配したヒッタイトの首都です。広すぎて、とてもじゃないですが遺跡全体を写真に収めるのは不可能です。

大神殿の跡

今は石組みの基礎部分しか残ってないものの、神殿内にあった幾つもの部屋や石畳でできた通路の跡を見ることができます。

不思議な緑色の石

これは大神殿内に置かれた緑色の巨石。

この緑色の石だけ全く異なる種類の岩石で、表面の研磨処理(めっちゃツルツル!)も他の周りの石とは全然違います。この緑色の石はボアズカレの周辺では産出されないタイプらしく、用途や出所など全てが謎なんだそうです。

ライオン門

まるで狛犬のような獅子像が門の両サイドに鎮座してます。ライオンという割には結構かわいらしいデザインです。

ハットゥシャを囲う城壁

ハットゥシャを守る為に作られた、果てし無く続く長〜い城壁です。長過ぎて端が見えません。当時はハットゥシャをグルッと囲むように城壁が作られていたそうです。遺跡の入口付近には、当時使われていた日干しレンガで復元した城壁と砦がありますよ!

巨大な石垣

これはイェルカプ(人口尾根)と呼ばれる石垣。でもこれも石垣のほんの一部。残念ながらデカすぎて写真に全くおさまりません。(苦笑)

ハットゥシャの周囲は山がちな地形なので、ここは天然の要塞ともいえます。しかしこの石垣周辺の地形は緩やかなため敵が攻めてきやすいということで、その部分の守りを強化するために石を高さ約20m近くまで積み上げ、石垣を作ったんだそうです。発想もスゴいし、それを可能とする技術力も素晴らしいですよね!

こちらは石垣の下にある地下トンネルの入口。ここの門は通常閉じられてて、特別な使者が来た時だけ通行できたんだそうです。

トンネルの中。トンネルの長さは約70m。とてもよく出来てます。しかも、これが作られたのは今から3千数百年以上前というのだから驚きです。w(゚0 ゚)w

象形文字のレリーフ

どんな内容が書かれているのかは解読できませんが、恐らく重要なことが書いてあると思われます。エジプトとの間に結んだ和平条約だったりして?

弓と槍を持った戦士のレリーフ。ヒッタイトの人々が使ってた弓矢の矢じりや槍の槍頭(穂)は鉄製。他の国は青銅器しか持っていなかったのですから、当時としてはかなり強力な武器だったわけです。ヒッタイトがメソポタミアを征服できたのもうなずけます。

ヤズルカヤ

ハットゥシャは都市の遺跡ですが、ヤズルカヤは神殿の遺跡です。一見ただの岩山のように見えますが、ここが神殿の入口なんです。

ちなみにヤズルカヤはボアズカレから約2kmのところにあります。ここも道路に案内が出てますし、一本道なので簡単に行けます。ただ、上り坂なことがちょっときついです。

神殿に刻まれたレリーフ

神殿には彼らが信仰していた神々や神格化された王様たちのレリーフが残っています。岩に刻まれているそれらのレリーフを見ていると、数千年前の時代にタイムスリップしたような気持ちになります。

最後に

いかがでしたか?

世界で最初に鉄器を使い、繁栄を極めたヒッタイトの遺跡ハットゥシャとヤズルカヤ。歴史好きの方にはたまらない場所だと思います。興味のある方は、是非古代のロマンに触れられるこの遺跡に行ってみて下さい!

ハットゥシャとヤズルカヤ
アクセス:
アンカラからやカイセリなどからバスでヨズガットに行き、そこから車やタクシーをチャーターしてボアズカレに行くのが一般的です。最近ではハットゥシャとヤズルカヤも訪れるトルコ周遊のツアーがあるみたいですが、個人で行く方が遺跡をたっぷり見学できて楽しいですよ!
vale46

2年8ヶ月の世界各地を巡る旅を終え、昨年日本に戻ってきためっちゃ旅好きの社会科教員です!

今まで訪れた国は60以上!
世界中の面白いものを求めて西へ東へ!!

現地の人と深く関わり、素敵な場所、楽しいこと、ウマい食べ物を現地の人に聞きながら探すのが大好きです。

特に美味いものを見つけ出す嗅覚(才能?執念?)はそこらの野生動物に負けません!v(・∀・)v

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