在仏ママ直伝☆全仏オープン、子連れでの楽しみ方を教えます!!

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テニス四大大会のうちの一つ、全仏オープン。「子供を連れては観に行けない」と諦めているママたち、いませんか?実は赤ちゃんや1~2歳児を連れてでも十分に楽しめるのですよ!もちろん試合中は静かに観戦するのが鉄則ですが、子連れでも気兼ねなく全仏オープンを楽しむ秘訣をご紹介します。

全仏オープンとは

全仏オープンとは、テニスの四大国際大会、グランドスラムのうちの一つであり、四大大会の中では赤土を使った唯一のクレーコートです。毎年5月中旬から6月初旬にかけてパリの西外れにあるスタッド・ローラン・ギャロスという会場で開催されています。パリは在仏日本人が多いため、全仏オープンの会場では多くの日本人を見かけます。また、この全仏オープンを観ることを目的に、日本から大会期間中旅行してくる方も。今年2016年は5月16日から予選が行われ、5月22日から本戦開始、6月4日、5日にそれぞれ女子・男子シングルス決勝が予定されました。

そもそも赤ちゃんも一緒に観戦OK??

テニスの試合、それも四大国際大会のうちの一つ、と言うと、子供連れだと尻込みしてしまうかもしれません。が、結論から言いますと、「赤ちゃん連れ・幼児連れでも入場可能」です。一般的に試合中は静かに観戦すべきもの、そして一旦試合が始まったらなかなか出入りは自由にできないものですが、実は出入りが自由なコートがあるのです。子供が急にグズり出した場合やオムツ替えをしたい場合など、簡単に退出できますので、周囲に気兼ねなく観戦できますよ。では、子連れにおすすめなコートをご紹介していきます。

子連れには外コートがオススメ!

試合中でも出入りが自由なコート。それは「外コート」です。公式サイト上では、「Outside Courts」と表記されています。ここで簡単にコートの種類を説明しますと、全仏オープンの会場であるローランギャロスでは、メインコートと外コートの2種類のコートに分けられます。

メインコート

メインコートは全部で3つあります。
大きい順に、

・Philippe-Chatrier

ローランギャロスの中で、一番大きなコート。いわゆるセンターコートです。収容人員は約1.5万人。決勝はこちらのコートで行われます。

・Suzanne-Lenglen

2番目に大きなコートです。収容人員は約1万人。

・Court Number 1

メインコートの中では一番小さいコート。収容人員3,800人です。

これら3つのメインコートは、全て指定席となっており、専用のチケットを購入する必要があります。また、子供料金は設定されておらず、何歳であっても均一料金となります。

外コート(Outside Courts)

一方、外コートというのはメインコートの外にあるコートのことです。2番コートから18番コートまであり、これらはすべて自由席となっているため、好きなコートに自由に行き来することができます。また、子供料金も設定されています。6歳以上20歳未満は大人の半額、5歳以下は無料です。

外コートと言っても、席が無く立ち見するコートから、きちんとした席が設置されているものまでさまざまです。こちらの上の画像は、私が実際に足を運んだときの様子ですが、試合中も頻繁に人が出入りしていました。最前列に赤ちゃんを抱っこした人も座っており、赤ちゃんがグズり始めたら、さっと最前列から退席し、少し離れたところであやしていました。立ち見のコートも、もちろん出入りは自由な状態でした。

一方、下の画像のコートでは、試合中の出入りは完全自由ではなく、選手がコートを入れ替わる際(2ゲームごと)に出入りができるようになっていました。

このように、外コートでもさまざまですが、中には試合中も出入り可能なコートがありますので、「いつ子供がグズり出すか」ハラハラすることもなくお子さんと気軽に試合観戦を楽しむことができますよ。

トップ選手を間近に観たかったら予選かキッズデイが穴場!!

子連れで試合観戦するなら外コートがオススメと説明しましたが、実は外コートでランキング上位の選手の試合が行われることはほぼありません。トップ選手ともなると、やはりメインコートでの試合となります。では、子連れだとなかなかトップ選手を観ることはできないのでしょうか。
いえ、観れるのです!!それが、「予選」と「キッズデイ」という期間中の醍醐味なのです。

予選期間中の楽しみ方

予選に参加する選手の多くがランキング下位の選手となりますが、実は予選期間中にもトップ選手に会えることがあります。それは、メインコート「Suzanne-Lenglen」で行われる練習です。下の写真は、実際に今年2016年の予選期間中に行われた練習風景。なんとマレーとナダルが練習試合をしていました。

このように予選期間中には、誰もが知る有名選手同士の練習試合を観ることができます。練習といっても、強烈なサーブ、ギリギリのリターン、展開の早いボレーなど見応えバツグンです。また、本戦ではないからか、選手はときどき茶目っ気たっぷりのボレーにボレー返し、など観客を楽しませてくれます。また、メインコートであっても練習試合のため出入りは自由であり、観客もかなりガヤガヤしている状態ですので、お子さん連れであっても気軽に観戦することができます。私が行ったときは、なんと席のうしろのほうで赤ちゃんのおむつ替えをしている方(おそらく現地フランス人)もいらっしゃいましたよ。

キッズデイとは?

予選最終日の翌日、本戦が始まる前日に、キッズデイというものがあります。この日は、ランキング上位選手による練習や、1セットマッチのエキシビジョン試合が行われます。なんといっても魅力はやはり「ランキング上位選手を観れる」ことと、「試合中の出入りが自由」であること。そして、キッズデイという名の通り、子どもたちがたくさんいる日なので、コートは騒々しいくらいのにぎやかさ。赤ちゃんの喃語も全く気になりません。

こちらはCourt Number 1というメインコート。トップ選手をこれだけ間近で観ることはキッズデイならでは。(先にご紹介した予選期間中の練習観戦では、メインコートの最前列側は立ち入り禁止となっています)この近さであれば、ボールなどにサインをもらえる可能性も高いですよ。
また、次の写真はPhilippe-Chatrierというセンターコートでのエキシビジョン試合の様子。

エキシビジョン試合中、子どもも大人もサンドイッチやおやつを食べながら観戦していますので、赤ちゃんのミルクや離乳食もタイミングを気にすることなく自由にあげることができます。グズつきはじめた子どもにりんごを丸ごとあげている親も。好きなものを食べ、飲み、話しながら試合を観ることができますので、子どももストレスなくその場の雰囲気を楽しめます。

ほかにも、メインコートの外側ではたくさんのショーがあり、子どもたちを楽しませてくれます。

本戦が始まったら

小さなお子さん連れの場合、本戦期間中は外コートを見て廻るのもいいですが、トップ選手が出ることが多いメインコートの試合を観たかったら、メインコートの外側に設置されている大画面で観戦するという方法もあります。大きなスクリーンの前には、ゆったりと腰掛けられるデッキチェアがたくさん用意されており、そこにもたれかかりながら試合を観ることができます。メインコートから歓声も直接聞こえるので、テレビを通して観戦するのとは異なる会場の雰囲気も味わえますよ。近くにはサンドイッチなどの軽食やアイスクリームを売っているお店もありますので、お子さんと食べながら気軽に楽しむことができます。

子連れにオススメの持ち物

小さなお子さん連れの場合、会場に持ってきたほうがいい持ち物についてご紹介します。

抱っこ紐

実は会場内に持ち込めないものがあります。
そのうちの一つがベビーカー。ベビーカーは会場の外にあるクロークに預けなければなりません。まだベビーカーを必要とする小さなお子さんと一緒に会場にいらっしゃる際には、抱っこ紐も持ってきたほうがよいかと思います。歩けないお子さんはもちろんのこと、歩ける年齢であってもお子さんが途中で昼寝してしまったり疲れてしまったときに、抱っこ紐があると移動に便利かと思います。

ペットボトルの飲料(2リットル未満)

もう一つ、注意しておきたいのが、缶も会場内に持ち込み禁止であること。スプレー缶や飲料缶などは会場内に持ち込むことはできません。保温に優れた魔法瓶のようなものも持ち込み禁止となります。特にお子さん連れの場合は水分補給が重要となりますが、魔法瓶や缶ではなく、ペットボトルの水などを持ち込むようにしてください。また、一本につき2リットル以上の大きさの飲み物も持ち込み禁止ですのでご注意を。
会場内でもお水などは売られていますが、お昼時は大変混雑し、会計まで10分以上並ぶこともあります。また、会場に入るまでにもゲート前で行列ができている場合もありますので、あらかじめ飲み物は持ってきたほうがよいかと思います。

日除けグッズ

全仏オープンの期間は、5月中旬から6月初旬まで。この頃のパリの気候は、晴れた日には20℃以上気温が上がり、日差しも大変強くなります。特にコートには日陰がほとんどありませんので、熱中症には十分注意したいところ。
このため、日除けグッズとして、帽子やタオルなどを用意してくることをおすすめします。
お子さんの頭には帽子を、首から背中にかけて薄手のタオルをかけると、だいぶ体感温度が変わってきますよ。また、タオルは複数持ってきて、一枚を日除けに、もう一枚を濡らして首筋に当てるのもいいですね。

音が出にくいおやつ

試合観戦中にお子さんがおなか空いたり飽きてきてグズり始めたら、さっと与えることのできるおやつも持っていれば安心ですね。せんべいなど音の出てしまうおやつは避け、おにぎりやマドレーヌ、飴など音の出にくいおやつにすれば、試合中どのタイミングでも気軽に食べさせることができます。

Roland Garros(ローランギャロス・全仏オープン会場)
住所:
Boulevard d'Auteuil 75016 Paris France
営業時間:
09:00~
アクセス:
メトロPorte d'Auteuil駅(10番線)、Michel-Ange-Molitor(9, 10番線)から徒歩15分
定休日:
日曜休み(全仏オープン大会期間中除く)
電話番号:
+33 1 47 43 51 11
料金:
チケットの種類による(予選期間中は外コート20ユーロ、本戦期間中は30ユーロ、メインコートは約50ユーロ~)
おススメの時期:
全仏オープン大会期間中(例年5月中旬から6月上旬まで)

最後に

以上、子連れで全仏オープンを観戦する場合の、おすすめのコートや楽しみ方、持っていったほうが良いもの、注意事項などを挙げてきましたが、いかがでしたか。
小さいお子さんを抱えたご家庭であっても、十分に観戦を楽しむことはできるのです。ぜひ、最初から諦めずに検討してみてくださいね。

melontomato

2015年よりフランス・パリ在住。2歳の子どもの育児真っ只中のアラサー女です。パリを拠点に、ときどきヨーロッパ周辺国を旅行しています。
子連れでも観光しやすいスポットを中心にヨーロッパの街を紹介していきたいと思います。
*経歴*
某大学航空宇宙工学科を首席で卒業、同大学院修士号取得、という数学と物理が大好きなリケジョ。卒業後は建設会社で海外プロジェクトマネジメントに携わり海外勤務も経験。出産後復職するも、家庭の事情により退職して渡仏。
*現在*
2歳の息子の育児に奮闘しながらパリで暮らしています。パリは子連れには不向きかと思いきや、そんなことはありませんでした。確かにお高いレストランや美術館など大人向けのものも多々ありますが、子連れ向きスポットもたくさん!また、フランス周辺国にもときどき旅行し、子連れ目線でヨーロッパ観光スポットを開拓中。それらを記事で紹介していきたいと思います。

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