イギリスのお土産人気15選!おすすめのコスメ、お菓子もご紹介!
516028views- 住所:
- 116 Ebury Street Belgravia London SW1W 9QQ, United Kingdom
- 電話番号:
- 44-20-7730-1316
- 営業時間:
- 08:00~22:00
- 定休日:
- なし
- アクセス:
- ヴィクトリア駅より徒歩8分
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イギリスにはお菓子のバリエーションが少ないと思っている方、集合!ケーキやスコーン、クロテッドクリームにクリスマス限定のパイなど実は奥が深いイギリスお菓子の世界へご招待致しましょう。王室御用達のチョコレートからスーパーで買えるお菓子まで取りそろえはバッチリ。ハリーポッターやアガサ・クリスティの好物も登場!
イギリスのお菓子事情についてよく聞かれるのが「バリエーションが少ない」というお話。でも実際はといえば、歴史の長い国ならではの奥深い伝統お菓子から、老舗がロングセラーを続けるお菓子まで幅広いスイーツがそろっているんです。
エリザベス女王が愛してやまないというケーキは、アレンジレシピも正式に公開されているので、ご自宅で簡単に作ることも可能ですよ。イギリスで人気のお菓子の世界へご一緒に一歩足を踏み入れてみませんか?
中には既に皆さんもご存じのスイーツがあるかもしれません。それは名著が多いイギリスの文学作品のおかげかも。ご紹介するイギリスの定番お菓子の中には、あのミステリー作家アガサ・クリスティのお気に入りティールームや、ハリーポッターも登場します。
皇室御用達のチョコレートや国民に古くから愛されるクッキーやファッジ、キャラメルウェハースなどのお土産にぴったりで気軽に買えるお手頃価格なお菓子もオススメしますので、きっとイギリスのお菓子を身近に感じられますよ。
現代のロイヤルファミリーはどんな生活を送っているのでしょうか?人々の間で割とオープンに語られゴシップ誌に評されることもあるイギリス王室。イギリスのロイヤルファミリーの日常をちょっと垣間見たいと思った時には、お菓子に注目してみるのもひとつ。
イギリスの国家元首である、エリザベス二世女王のお気に入りケーキの存在が明らかになりました。しかも一般家庭向けにアレンジしたケーキのレシピまで!代々王室に受け継がれてきたという「チョコレートビスケットケーキ」はエリザベス女王だけでなく、ウィリアム王子も子どもの頃から食べていた筋金入り王室御用達。しかも先日のウィリアム王子とキャサリン妃のウェディングケーキにもなったんです。
エリザベス女王のもと15年間専属シェフをしていたマグレディ氏によると「チョコレートビスケットケーキ」に必要な材料はダークチョコレート、グラニュー糖、無塩バター、卵など。そして驚きの材料がひとつ…それは市販のプレーンビスケット。これは砕いて使います。
なんとこの「チョコレートビスケットケーキ」は焼く必要がないんです。全ての材料を混ぜて型にいれて3時間以上冷蔵庫で冷やすだけ。固まったことを確認したら型からはずしてさらにチョコレートで表面をコーティング。チョコたっぷりでチョコ好きさんは骨抜きになってしまうイギリスのお菓子。
レシピが公開されてからイギリス中のカフェやショップで販売されているので、バリエーションも豊か。色とりどりのナッツを使えば切り口もこんなに鮮やかに。砕いたビスケットのザクザク感もたまりません。
イギリスのお菓子を語る時、欠かすことのできないのがヴィクトリアサンドイッチケーキ(Victoria sandwich Cake)。ヴィクトリア・スポンジ(Victoria Sponge)とも呼ばれることのあるこのケーキはイギリス王室に縁のあるもの。ヴィクトリアという名前から推測された方も多いかも!
そう。ヴィクトリアサンドイッチケーキとは、1893年から在位していたヴィクトリア女王が愛したお菓子なのです。時は17世紀…夫婦仲が良いことで知られていたヴィクトリア女王が夫のアルバート公との死別により、オズボーンハウスという別荘に引きこもりがちになってしまったことから、女王を励ますために考案されたケーキです。
失意から遂に少しずつ立ち上がったヴィクトリア女王が公務復帰後に開いた初めてのパーティでも、ゲストに振る舞われたという150年の歴史を持っています。
シットリかつ重めの2枚のスポンジケーキにラズベリージャムをはさんだだけ、という大変シンプルな一品。材料に使われるバター、砂糖、卵の量が1:1:1と同量なので、日本でいうところのパウンドケーキのような食感を想像してみてください。甘みが強くほどよい酸味のラズベリージャムの鮮やかな赤色に、上品さも感じられますね。
現代ではラズベリージャムに限らず、スコットランドが発祥のマーマレードジャムがサンドされることも。簡素ながらこの気品!まさに女王の名前にふさわしいイギリスの大定番お菓子です。
イギリスには砂糖をほんの少ししか使っていないのに、とっても甘くて美味しいギルティフリーなお菓子があります。その名は「キャロットケーキ」。砂糖の代わりに大量の人参を使うため、自然な優しい甘さを味わうことができます。シットリとしているのに食感が軽いのは、このすりおろし人参のおかげ。見た目が茶色っぽいのはコクのある黒砂糖が使われているから。
もともとは上部を覆う白いアイシングやフロスティングのない素朴なお菓子でしたが1960年代にアメリカで大流行したことから、このアレンジバージョンが生まれました。
そして現代になってからはさらにバリエーションが豊かになり、こんな風にマジパンを使って形作られた人参が可愛らしい飾りとして乗せられることも多くなりました。カフェやショップによって、このマジパン人参の形も様々で個性があり見ているだけでも楽しいですよ。
「キャロットケーキ」には砂糖不足であった第二次大戦下にイギリス政府によって考案され広められたという歴史があります。近頃では色付きのマジパンがトッピングされるまでになりました。甘さ控えめで低カロリーなのでダイエッターの強い味方です。
世界各国いろんな味や風味があって味比べをするのが楽しいチョコレート。イギリスではどんなチョコレートがお菓子売り場に並んでいるのでしょうか。
では、まずちょっと上品で高貴な逸品からみていきましょう。創業1875年、当時皇太子であったエドワード7世の助力のもとに開店した「シャボネル・エ・ウォーカー(Charbonnel et Walker)」は王室御用達のチョコレート店です。注目していただきたいのが、パッケージにデザインされた王室御用達認定証を意味する「ロイヤル・ワラント」と呼ばれる紋章。
エリザベス女王にも献上され故ダイアナ妃も食べたという「シャボネル・エ・ウォーカー」のチョコレートは高品質のカカオと、脈々と受け継がれてきた伝統的な製法で作られています。
板チョコレートやアーモンドチョコレートなど数ある品々の中でも特別に人気なのがトリュフです。トリュフだけでもジンジャーブレッドやココナッツ、シーソルト、ストロベリーなどフレーバーの種類もたくさん。近頃日本の百貨店の催事などでも人気なのが「ピンクマールドシャンパーニュ味」。
ひとつずつ心をこめて作られたトリュフはまん丸。直径4センチと割と大きめサイズです。分厚いガナッシュを包んでいるのはイチゴ味でピンク色のホワイトチョコレート。ふんわりとまぶされた粉砂糖がさらに気品をアップさせているかのよう。
濃厚なガナッシュは、まろやかな舌触りで口に入れた瞬間から至福の時間の始まり始まり。イチゴの香りがふわっとして癒やし効果抜群。まるで食べるアロマみたい!色もかわいいピンク色。パッケージには丸形からハート型までいろいろなタイプが売られています。もちろん「ロイヤル・ワラント」マークつき!食べ終わったら小物入れとしても使えるおしゃれなデザインです。
トリュフには近頃日本で大ヒット中のミント味も。チョコミン党の方もぜひ「シャボネル・エ・ウォーカー」のトリュフを手に取ってみてください。
1980年にオープンしたロココチョコレート(ROCOCO chocolates)は王室御用達ならぬイギリス国民御用達のお菓子を販売するショップ。流行にのるのではなく、流行を作り出す、トレンドを創り出すような製品づくりを心掛けています。
自社農場がもつカリブ海の島・グレナダ島で生産したオーガニックココアを使い、職人が手間ひまと愛情をこめて手作りしています。まずお味の前にご紹介したいのは、このパッケージ。バータイプのチョコレートだけでこんなに多くの種類があるんです!まだ写真にのりきらないバータイプもあるのでお店に入った瞬間、そのバリエーションの多さに驚かれることと思います。そんな体験も楽しんで!
パッケージの中には創業者シャンタル・コーディーさん自らが水彩画で描いたものも。まるで美術館のようですね。
バータイプのパッケージを開けると出てくるのは7つにブロッキングされたチョコレート。いわゆるパケ買いをするのもOK。もしくはお好きなテイストの味をじっくり探ってみるのもOK。
甘じょっぱい「シーソルト味」やシンプルな甘みの「シーソルトミルクチョコ味」が人気ですが、せっかくならいつもならしない冒険をしてベルガモットの香り豊かで深みのある「アールグレー」や滑らかな舌触りのオーガニックミルクチョコレートにクリーミーなミルクチョコレートをプラスした「ハニーコンボクランチ」もオススメです。
個包装なのでお土産にもぴったり。いつも楽しいひとときをくれるお友だちや、可愛いものに目がないご家族にプレゼントしても◎。
イギリスのスーパーマーケットでは子供たちに人気のお菓子を買うことができます。例えば、こちらのキャドバリーチョコレート(Cadbury Chocolate)のカエルチョコは長年愛されてきた人気商品。もともとオーストラリアの会社でしたが、1967年にはイギリスの企業に買収されました。
オーストラリア時代から、キャドバリーのキャラクターとして親しまれていたカエルのフレッドが描かれたパッケージが目印です。そういえば、ハリーポッターにもピョンピョンと自由自在にはねまわるカエルチョコレートなるお菓子が登場しますね。
ハリーポッターのカエルチョコレートを思い浮かべた方…少し想像と違ったかもしれません。ハリーの世界のカエルチョコが立体的なのに対し、キャドバリーのカエルチョコ・フレッドは平面的。ただ見てください!この天真爛漫で愛らしいこの表情とポーズ。袋ごとにフレッドの顔やポーズのデザインが違うというお楽しみもあります。スーパーでは1つ35円ほど。このお安さなら十分に納得ですね。個包装なのでバラマキ土産にもおすすめです。
くせのない甘味と滑らかな舌触りのチョコレートです。64個入りの超お得サイズバリューパックも販売されているので、このフレッドこんな顔している!と学校や職場、ご家庭で盛り上がってくださいね。
イギリスのお菓子・チョコレート部門で最後にご紹介したいのはスーパーやコンビニエンスストアで購入できて、お手頃価格なのに、ちょっとリッチな気分を味わえるうえ、色々な使い方ができる商品です。
その名も「テリーズオレンジチョコレート(Terry's Chocolate Orange)」。イギリスのスーパーのお菓子コーナーでは、こんな風に山積みにされた光景が見られます。はてさて売れ行きが悪いのでしょうか…。いえいえそんなことはありません。1767年に創業して以来、イギリスの一般の人たちにも手の出しやすい家庭向けのお菓子を開発し続けています。
さあ、いざ箱を開くと出てきたのは217グラムもあるオレンジ。とはいえこれは橙色のアルミ紙なのですが、オレンジを丸ごと一個再現しているんですね。再現されているのはオレンジの皮の部分だけではありません。おそるおそる包みを開けてみると既に一房ずつにスライスされたオレンジが登場。
皮のデコボコ感と果肉のツブツブ感の再現率の高さには感動すら覚えてしまいます。こんな楽しくなるような気分の上がるチョコレートに出会ったのは初めて。ちなみにアルミ紙を開く前に数回シールのついた面を上にして机などにたたきつけるときれいに20等分に割ることができます。
強い甘みですがオレンジオイルの香りが爽やかで、甘味が強いにもかかわらず不思議と重たさがなく、次から次へと口へ運んでしまう美味しさがあります。お酒のオツマミにもおすすめです。お菓子作りの時には一房ずつケーキのトッピングにする方も多いんですよ。
イギリスの観光スポットの中でも特に人気の老舗デパート・フォートナム&メイソン(Fortnum & Mason)は1707年創業。年間を通して観光客が押し寄せるこのデパートではぜひ買っていただきたいイギリスの伝統お菓子があります。
それが最近日本でも流行中のレモンカード(Lemon Curd)です。レモンの果皮やバターを材料に、湯煎で固めて作るこのレモンカードは濃厚でクリーミー。美しく光るような黄色は目にも涼しく鮮やかで夏にはたくさん食べることができそう。
レモンガードは、そのまま食べるお菓子ではなくトーストに塗ってジャムの代わりにしたりヨーグルトに混ぜて味付けしたり、はたまたお菓子作りに使ったりするペースト状のものです。シンプルな材料とレシピで完成するので自分で作るのも簡単ですよ。
でもちょっと待って!フォートナム&メイソンはオリジナルブレンドの紅茶や食品の取り扱いに定評があるので、他のイギリスお菓子と一緒に購入してみるのも良いでしょう。本場のレモンガードの味を堪能してみてくださいね。
超がつくほどの甘党さんにオススメしたいのがイギリスの「ファッジ(Fudges)」というお菓子。特にイチオシしたいのはアルティメート社(The Ultimate English)の商品です。これだけフレーバーの種類が多いと選ぶ楽しみがありますよね。味ごとに色も違うのでカラフルで色違いのパケ買いをしてしまいそうになりますね。
ファッジを称えるかのように後ろから差す光のデザインが、1940年代頃のサーカスのようでもありませんか?さて思わずお土産にいくつか買いたくなってしまう絵柄の「アルティメートのファッジ」のお味とは?
タラーン!イギリス風のジャジャーン!で「アルティメートのファッジ」の袋を開けてみると出てきたのはキャラメルのような固形状の物体。もしかしてキャラメルと似ているかも?と口に入れてみてびっくり。口当たりが完全に違うことに気づきます。日本のキャラメルはベタベタとしていて歯にくっつくのに対し、ファッジは口に入れた瞬間に強い甘さとバターの香りが口全体に広がりホロリとそしてシャリシャリと崩れていきます。
そういえば、よく見てみるとファッジにはキャラメルにはない粉っぽさがありますね。また、大きさや形も四角という共通点だけを残してばらばら。手で割られるためにこういった手作り感が出ているんですよ。
「突然ですが、ここで王室に関するトリビアクイズです。ヘンリー王子が通った学校と言えばどこだ?この写真の中にヒントが隠されています。」とツイートしたのはロンドンにあるロースト(Roast)というレストラン。ズバリ答えはイギリス屈指の名門校・イートン。イギリスの夏の時期に食べられるこのお菓子を「イートンメス」といいます。
メス(mess)とはグチャグチャにするという意味。砕いたメレンゲに生クリーム、そして苺が入っただけというシンプルなスイーツです。イギリスでは5月から7月までが苺の収穫期。夏といえばのイギリスのお菓子とも言えますね。
「イートンメス」は、サクサクで甘いメレンゲとジューシーで甘酸っぱい苺、そして柔らかめの濃厚生クリームだけあればできるデザートなので、日本の夏にも手作りで楽しめそう!
ところで何故イートン校が関係あるのでしょうか。かつてイートン校とハロー校のクリケットの試合で、ハーフタイムに生徒に出されるはずだったパブロバ(イートンメスのケーキバージョン)が犬の襲撃に会いメス(グチャグチャ)状態になってしまったという説や、在学生が誤って落としてしまったという説があります。この他にも諸説あり真偽は定かではありません。
ところが、イギリスで開催されるテニストーナメントのウィンブルドンはちょうど6月から7月ということもあって、ウィンブルドンの観戦のお供は「イートンメス」というのは紛れもない事実!
イギリスといえば、フィッシュアンドチップスにロイヤルファミリー、ビートルズなど…皆さん思い思いのイギリス名物を頭に浮かべるでしょう。その内のひとつに「クリームティー」はありましたか?
「アフタヌーンティー」は知っているけど「クリームティー」ってなに?と思った方は、ぜひイギリスの地で味わってみてください。クリームティーはいわばシンプルバージョンのアフタヌーンティー。三段重ねのケーキスタンドではなく、一枚のお皿にサーブされます。
そこにのっているのはイギリスの伝統菓子・スコーン、クロテッドクリームそしてジャム。スコーンには、地方や食べるお店のカジュアルさによって種類が違うという面白さがあります。例えばこちらは「田舎スコーン」と呼ばれているもの。特徴は真ん中のあたりに「狼の口」と呼ばれる割れ目があること!やや大きめサイズで焼きたてのサクサクの食感には心奪われるもがあります。
ホテルのティールームなど、ちょっと都会的な場所で出されるスコーンは、小ぶりのいわゆる「ホテルメイドスコーン」。どうでしょう?見た目の違いにお気づきになりましたか?ホテルメイドスコーンには狼の口がないと同時に、まるでパンのようなツルンと滑らかな感じがありますね。田舎スコーンのようなゴツゴツ感は控えめ。シットリしていて軽い歯ごたえです。
そしてスコーンのお供に欠かせないのが、脂肪分の高い牛乳で作られた濃厚な「クロテッドクリーム」。イギリス国内でも特に有名で人気なのが、コーンウォール地方で生産されているロダス社(Rodda’s)の製品です。桶を肩に載せた女性の絵がトレードマーク。次へ次へと付け足してしまいたくなるような軽い口当たりが、スコーンそのものの美味しさを際立たせています。
さて、ちょうどアフタヌーンティーのお話が出たのでもう少し掘り下げてみましょう。イギリスに観光へ行ったら「ここのティールームには絶対に行ってイギリスのお菓子を全身で体感するんだ!」と心に決めている方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
イギリスと言えば…のミステリー作家アガサ・クリスティーが好んで滞在し、小説のモデルにもしたとされているイギリス最古のホテル「ブラウンズホテル」には「ザ・イングリッシュ・ティールーム(The English Tea Room)」があります。
通常アフタヌーンティーのケーキスタンドは三段で一段目にケーキなどのお菓子、二段目にスコーン、三段目にサンドイッチが盛り付けられています。紅茶のおかわりはいつでも可能で、下から順に食べていくのが正しい作法なのだとか。
また、三段目のサンドイッチは数種類ありますが、必ず一種類はキュウリを使ったものにするという伝統があるそうです。これはかつて高級品だったキュウリを使っておもてなしの心を伝えたい、という気持ちから始まったアフタヌーンティーの歴史なのだとか。
そういえば、ブラウンズホテルのアフタヌーンティーにも二段目にホテルメイドスコーンが見えていますね。どんなお菓子が出てくるかカフェやティールームによって様々ですが、大抵一段目のお菓子のお皿に盛り付けられているのがこのブロック型の「バッテンバーグケーキ」。黄色とピンクが華やかで可愛らしいですよね。日本でお馴染みの市松模様にもみえて親近感がわきます。
四角くするために糊代わりに使われた甘酸っぱいアンズジャムと、全体を覆うマジパンのアーモンドの香りが見た目の可愛らしさとは違ううれしいミスマッチの味を演出してくれています。
続いてご紹介する「トリークルタルト」は世界中にファンをもつイギリス発のファンタジー小説・ハリーポッターの主人公ハリーの大好物。本の中では「糖蜜パイ」と訳されています。耳馴染みのないこの糖蜜とは一体何のことなのでしょう?
イギリスのお菓子作りには欠かすことのできない糖蜜は、英語でゴールデンシロップ(golden syrup)。その名前の通りまるで黄金のように金色に光るシロップで、液体タイプの甘味料です。砂糖を精製する時にできる副産物で、鉄分やミネラルが豊富で栄養価が高いという特徴があります。
キラキラと光るゴールデンシロップをたっぷりと使った「トリークルタルト」を一切れカットしてみましょう。見てください!ゴールデンシロップの恩恵を受けたこのテカリとツヤ。本当に黄金色ですよね。
激甘タルトと称されることもあるほど強い甘みの「トリークルタルト」。甘かった…と思いつつもハマる日本人も続出しているイギリスのお菓子です。きっとハリーだけでなく皆さんも、この甘さに癒やされるはず。生地はほぼパン粉だけなのに、しっとりしているのには、ちょっと感動!
ここから少しご紹介したいのはイギリスのクリスマスならではのお菓子。キリスト教文化が根付いているイギリスでは、ウィンターシーズンにしか食べられない特別なお菓子があります。ひとつ目は「ミンスパイ」。イギリスのスーパーの中には10月頃から早々にミンスパイの販売を始めるショップもあるそう。ミンスパイの人気の高さがうかがえますね。
ところで、せっかくクリスマスムードを味わうのなら食事だけでなく町並みも!ケンジントン宮殿から徒歩圏内にあるハイド・パークでは毎年ウィンターワンダーランドクリスマスマーケット(Winter Wonderland Christmas market)が開催されイベントも盛りだくさん。クリスマスの特別イルミネーションが飾りつけられ、ミンスパイが食べられるお店も出店されますよ。
サクッとした香ばしさと、たっぷりと使われたドライフルーツが特徴のミンスパイ。このように星型やツリーの形でふたを作り飾りつけてあるのがイギリスのスーパーやカフェ、ベーカリーなどでよく見るミンスパイの形状。16世紀ごろは文字通りminceは肉を意味していましたが時代が下り、一般の人に砂糖が普及し始めるとだんだんと肉が影をひそめ甘さが増していきました。
現代版「高慢と偏見」の映画「ブリジット・ジョーンズの日記」でもブリジットがミンスパイを食べています。実はミンスパイには伝統的な食べ方がありクリスマスから12日間1日1つを食べ1月6日までそれを続けると新年を幸先よく過ごせるという逸話があります。ところがクリスマスの日、ブリジットが食べたミンスパイは既に42個!
どれだけミンスパイがあとをひくようなお菓子かということ。さらにブリジットの崖っぷちぶりが表現されていますね。手作りする方は、ぜひお願いごとを心で唱えながら1日1つ食べてみて。
クリスマスシーズン限定で食べられるイギリスのお菓子をもう一品ご紹介しましょう。皆さんもきっと見たり聞いたりしたことのあるお菓子ですよ。11月の中旬ころからクリスマスのイベントが目白押しのイギリスでは、ウィンターワンダーランド以外にもクリスマスマーケットが各地で開催されています。
海外からの観光客向けというよりは、どちらかというと地元の人たち向けのキングストン・クリスマス・マーケット(Kingston Christmas Market)にお出かけして、地元色いっぱいのクリスマスを満喫してみましょう。
そこで食べたいのがクリスマスの代名詞・クリスマスプディング(Christmas Pudding)。やはりこのお菓子もミンスパイ同様にキリスト教色の強いもの。プディングのてっぺんに飾られた柊はキリストのイバラの冠を表現しています。
このクリスマスプディングはなんとも仕込みに時間のかかるお菓子で、本格的に手作りするには忍耐がいりそう。というのも生地を作ったら最低でも8時間以上蒸してそのあと1ヶ月は寝かせておかねばならないのです。寝かせば寝かせるほど美味しくなるそう。
真っ黒でドッシリとかまえるような見た目のクリスマスプディングには、ドライフルーツがふんだんに使われるので濃厚な味わいです。また食べる直前にブランデーをかけて火をつけ青い炎をあげるという伝統も。ところで、このクリスマスプディングには一切れずつにシンボリックなチャームが入っているのをご存じですか?
例えば、指ぬきなら結婚はもう少しおあずけ・指輪なら結婚が近い・馬蹄なら幸運が運ばれてくるといった具合です。一口目は、ちょっとドキドキする瞬間ですね。
もともとスコットランドで生まれイギリスの名物お菓子となった「ショートブレッド」。特に本場イギリスで有名で日本でも頻繁に見かけるのは、ウォーカー(Walkers)という会社のショートブレッド。1898年に創業した小さなパン屋さんが、こんなにも世界的に大きな企業へと成長するとは誰が想像したでしょうか。
ウォーカーのショートブレッドは創業以来、変わらないレシピで製造されているため昔からずっと変わらぬ味。おじいちゃんからお孫さん、はたまたひ孫さんまで同じ味を共有できるなんて、中々ない体験ですよね。ショート(short)とはサクサクの食感という意味。ビスケットとも、クッキーとも違う独特の食感で、甘みとほんのりと感じられる塩味が絶妙です!たっぷり使われたバターの風味にも重量感があります。
ショートブレッドには円形のものや、犬をかたどったもの、クリスマスシーズンには星型など様々な形状のものがありますが、シンプルで棒状のこちらは「フィンガータイプ」といいます。
定番のフィンガータイプのショートブレッドや、チョコレート入りのショートブレッド、スコットランドの特産物・オーツ麦を使ったビスケットなど定番レシピ以外で製造された商品をたくさん販売しているウォーカーですが、やはり売れ筋は最初にご紹介したシンプルなショートブレッド。
レシピは変えられないなら、色んなバージョンの缶入りショートブレッドを発売して顧客を確保しようとウォーカーは奮闘中。そのためお馴染みの赤いチェック柄の缶から、クリスマス柄、スコットランドの旗柄など数え切れないほどのデザイン違いを展開。
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読者の皆さんとTapTripで世界1周を目指します!
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