スペイン旅行ならフレシネワイナリーツアーがおすすめ!カタルーニャ地方でスパークリングワインを!

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世界150カ国で親しまれているフレシネのスパークリングワイン。フランスとの境に位置するスペインのカタルーニャ州は、シャンパーニュ式製法で醸造しています。今でこそ多く見かけるようになりましたが、ワイン瓶の白色すりガラスや黒いボトルはフレシネ発案なんです!そんなフレシネのワイナリーでは、ツアーを開催していて、試飲だけでなく生ハムなどのつまみもありますよ。

スペインのカタルーニャ地方

国旗

カタルーニャ自冶州は、フランスとの境に位置していて、スペイン王国ができる前には、すでに君主国として存在していました。

そのため独自の国旗を持ち、今もカタルーニャ国の旗を掲げている国民が多いです。

歴史

もとはフランス国王が軍事的領地としてつくったのがカタルーニャ地方ですが、988年にはフランスから独立しています。

その後のカタルーニャは、貿易で栄え植民地を持つほど強大になりましたが、15世紀の終わりに政略結婚によって3つの国が連合し、スペイン王国ができたのです。

1714年9月11日にスペイン継承戦争に負けた日から、自冶権のない1つの州としての道を歩み始めましたが、カタルーニャは独自の文化や考え方があるので、スペイン王国とは相交えないものがあり、ことごとく敵対していきます。

1988年はカタルーニャが誕生して1,000周年を迎え、その4年後にバルセロナで第25回夏季オリンピック競技大会が開催されました。

2014年9月11日は、自冶権を失ってから300年が経過した年で、独立を促すデモが起こり世界中を驚かせたのです。

気候

スペインは場所によって気候が違うのですが、カタルーニャ地方は1年を通して暮らしやすい地域です。

8月の平均気温は24.5度ですが、カラッとして湿気が少ないので肌がべたつくことがなく、日本の夏よりは快適に過ごせます。

1月の平均気温は9.3度と温暖で、雪が降ることはめったにありません。暖かい冬を過ごせますよ。

外国の良いところは取り入れて独自の文化を作ってきたカタルーニャは、町並みも美しく素敵です。

スペインのワイナリーフレシネ(FERIXINE)

フレシネの設立

1911年のフレシネの設立は、結婚から始まっています。

もともと樽工場を営んでいたサラ家が、ワイン好きが高じてワイン造りを始めたのが1861年。ワイン造りをはじめて3代目のときに、ぶどう畑をたくさん保有するフェラー家との結婚が決まりました。

この後の歴史は、1939年に第二次世界大戦が起こり、1940年には日独伊三国同盟が結ばれ、イタリアもドイツと共にアメリカと宣戦することになりました。

世界が大きく変わる中、フレシネは業績を伸ばしていきます。1914年には現在のカヴァとなるスパークリングワインの生産を始めました。

フランスのシャンパーニュ式で造られたスパークリングワインは、シャンパンよりも安価で買うことができ、おいしいので、スペイン国内だけでなく海外での人気も高まっていきます。

スパークリングワイン

カタルーニャ地方で造られるスパークリングワインをカヴァと呼び、シャンパンが造られるシャンパーニュ地方と同じ手間のかかる瓶内二次発酵方式で造られています。

ちなみに、シャンパーニュ式と呼ぶのはシャンパーニュ地方だけで、その他の地域で造られる同じ製法のことを、トラディショナル方式と呼びます。

カヴァ指定品種のブドウ

カヴァを造るときのブドウも指定品種でなければなりません。これはワイン法で定められたことなので、違う品種を使ったらそれはカヴァではなくなります。

マカベオ、パレリャーダ、チャレッロの3種に加え、シャルドネ、ピノ・クールが認められています。

ワインボトル~ガラスの歴史~

紀元前に火で溶けた岩塩と砂が混じり、ガラスが出来たのを発見してから、ガラスは今日まで生活になくてはならないものとして活躍してきました。

コルク栓がはじめて利用されたのは1500年頃で、ドイツの製薬業者が薬ビンに使用し、1650年代には大量に使えるようになったため、ビールビンやワインボトルの利用が増えたのです。

1905年にアメリカで自動製びん機が開発されてからは、大量生産が可能になったので、ますます需要が増えていきました。

1925年にはISマシンと呼ばれる、更に性能のいい自動製びん機が開発され、1929年には自動製びんによる透明びんができるようになったのです。

1941年に「カルタ・ネバタ」という白のスパークリングワインを販売しました。やや甘口の飲みやすいワインでしたが、それよりも話題になったのは、ワインボトルが白のすりガラスだったこと。

ワインは酸化と紫外線、温度の変化に弱いので、ワインボトルは遮光瓶として緑のびんが主流でした。それを白のすりガラスで金のラベルとは、世の中が驚いたのも無理はありません。

ちなみに、すりガラスは紫外線から守る度合いが高いので、ワインや高価なお酒に向いています。

カルタ・ネバタは、飲み口が「やや甘め」なので甘口派も満足だし、辛口派はまだ妥協点として飲めるようなのです。

ですから、甘口派と辛口派に分かれているカップルにとって、カルタ・ネバタは一緒に飲めるワインとして愛されています。

1974年には、現在フレシネを代表するスパークリングワインになっている「コルドン・ネグロ」が発売されました。これもブラックボトルが話題をよびました。

酸味のある辛口ワインで、さっぱりとしているので料理の味を損ねることなく、食事を楽しむことができます。

フレシネワイナリーツアー

受付でチェックイン。入場料を払い、ツアー客用のリストバンドをします。まずビデオでフレシネの歴史を勉強してから、カヴァができるまでの工程を見学。

地下セラーには列車で行きます。とても広く、工場内の設備は最新のものばかり。

それでもブドウを摘むのはすべて手作業だったり、一つのコンテナに積む量も決まっていたりと、ブドウやワイン造りに愛を感じます。

4階のラウンジで「今回のカヴァ」が試飲できます。どのワインが出てくるかはお楽しみですよ。

有料ですが別のカヴァも飲めますし、おつまみに生ハムやサラミ、ピーナッツなども注文することができますので、心ゆくまで楽しんでくださいね。

日本には輸入されていないものやスペイン国内でしか販売されていないものも飲むことができ、もちろんお土産で購入することもできます。

フレシネワイナリーツアー(FERIXNE Winery tour)
住所:
Joan Sala,2 08770 Sant Sadurni d'Anoia,Spain
営業時間:
9:30~16:30
アクセス:
バルセロナからサンツ駅で電車に乗って、サンサドルニダイノア下車
定休日:
1月と12月に数日有り。ワイナリー営業カレンダーでご確認を。
電話番号:
+34 93 891 7096
料金:
大人7.50€、9~17歳4.50€、65歳以上と30名団体5.65€、8歳未満無料
営業時間:
3月~10月平日と土曜日9:30~16:30、日曜日10:00~13:00 11月~2月平日9:30~16:30、金・土・日曜日10:00~13:00

まとめ

お祝いの席でシャンパンが開けられるように、スパークリングワインは、華やいだ気持ちになりますよね。

シャンパンだと1本3,000円以上、5,000円以上してしまいますが、フレシネのカヴァは1本1,500円位で購入することができます。だからといって粗悪品ではありません。

「美味しいワインはブドウから」を徹底してブドウの栽培にこだわり、ワイン造りにこだわったすばらしいワインです。

スパークリングワインは辛口が多いのですが、甘口派でも飲めるワインがあることも嬉しいですよね。お好みの味を見つけて乾杯してください。

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