トルコの伝統食品ペクメズ(葡萄シロップ)作りを体験しよう

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秋になると、カッパドキア地方では葡萄の収穫が始まります。そのまま食べるだけでは食べきれないので、レーズンやペクメズを作ります。ペクメズとは、葡萄シロップのこと。地元の人みんなで、ペグメズ作りに励みます。秋にカッパドキアに旅行するご予定のある方!是非ペクメズ作りを体験してみませんか?

大勢で作業

夏の終わりにカッパドキアを歩いていると、道端や畑で大鍋でペクメズ作りをしている地元の人たちを見かけるかもしれません。

ペクメズ作りは時間と体力のいる仕事です。家族や近所の人、大勢で作業します。

ペクメズ作り

ジュース(=シュラ)を採ります

まず、収穫した葡萄をよく洗います。収穫後2,3日置いておくと、葡萄の中に虫がいても出ていくそうです。(どこに行くのか、そっちの方が心配ですが。)

葡萄を麻袋入れて、長靴を履いてブドウを踏みます。美味しい葡萄の匂いに蜂が寄ってくるので気を付けましょう。(最近は、道具や機械でこの作業をする人も多いようです。)

こうして出たジュースはシュラと呼ばれます。

シュラを取った後のカスは動物の餌にしたり、水と混ぜて6カ月寝かせて葡萄酢にしたりします。

砂を混ぜます

シュラにペクメズ用の白い砂をシュラの5%ほど混ぜます。
この砂はシュラの酸味を取り除いて甘くする役目が。入れないとザクロシロップのように酸っぱくなります。

煮ていきます

砂を混ぜたシュラを30~45分煮ます。こうして酵母菌を殺して、シュラがワイン化するのを防ぎます。
鍋の横もよく混ぜて、上の灰汁は取り除きます。

火から下して5~6時間または1日おいておきます。これで砂が底に沈みます。

濾します

これをぶら下げた袋にい入れて濾します。

再度煮ます

底が低めの大きな鍋に入れて煮込みます。何度も中のペクメズをしゃもじですくって混ぜます。これを9時間もの間、煮込み続けます。

出典: agaclar.net

こうやってできたペクメズを瓶などに入れて保管します。

ペクメズの食べ方

ペクメズはそのままパンに付けて食べたり、ゴマペーストと混ぜてパンに付けて食べたりします。

朝食に登場!

真ん中の卵の横のものがペクメズとゴマペーストを混ぜたもの。朝ごはんに食べます。

砂糖の代わりにも

また、砂糖の代わりにドライ杏子やカボチャを煮るのにも使います。

小麦粉と混ぜて、ペクメズヘルバやブラマチなどのお菓子も簡単に作れます。

保存菓子

保存が効くペクメズのお菓子、キョフトゥルも作ります。こちらは市場でも売られています。

最後に

いかがでしたか?最近は大変で面倒なペクメズ作りはしない人が多くなりましたが、見かけたときはお手伝いしてみてはどうでしょう。ペクメズはどこのスーパーでも売られているので、お土産に買って帰ってもいいかもしれません。

miki

トルコのカッパドキアで7人の子供たちと生活しています。

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