スリランカの名産品・紅茶の産地7選

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スリランカは紅茶の一大産地です。生産量はインド、ケニアに次いで世界第3位。一口にセイロン紅茶といってもさまざまな種類があります。ここでは産地別にスリランカの紅茶を紹介しましょう。

1. キャンディ

キャンディはスリランカで最初に紅茶が作られた土地です。もともとコーヒーの栽培が盛んだった地域でしたが、スコットランドからやって来たジェームズ・テイラーが紅茶の栽培を始め、今では紅茶はスリランカの特産物と言われるほどに大きく発展しました。

標高400~500mで栽培されるキャンディ茶はローグロウンティーです。クセがなく、誰にでも愛される飲みやすい紅茶です。渋みも少なく香りも控えめで、あっさりとした味わい。フルーツやハーブなどと合せてアレンジを楽しんだり、ミルクティーやアイスティーにしてもおいしく飲めます。

キャンディ(Kandy)
コロンボからバスか列車で3時間

2. ウダプセラワ

ウダプセラワは中央山岳部の東側ヌワラエリヤとウバの間にある小さなエリアです。ハイグロウンティーの紅茶産地として近年、注目を浴びています。標高1300~1600mの位置にあり、クオリティーシーズンは年に二度あり、1~3月と8~9月となります。

ウダプセラワはオレンジがかった綺麗な赤い水色の紅茶で、デリケートな味わいを持ちます。わずかにメントールの香りが感じられ、芳醇な甘みと理想的な渋味がひとつになった、古き良きウヴァティーの個性を楽しめます。お気に入りのスイーツとともに、ティータイムを楽しみください。

ウダプセラワ(Uda Pussellawa)
コロンボやキャンディからバスで

3. ウバ

ウバは日本でも人気がある銘柄です。ダージリン、キーマンと並び、世界三大銘茶の一つに数えられていて、スリランカ南東部にあるウバで栽培されています。ウバはセイロンティーの中でも最も標高の高い地域で、日中の高温と夜間の冷気のために霧が発生しやすく、そのためバラやスズランの花香が作り出されます。クオリティシーズンは7月~9月頃。

水色は澄みながらも濃い深紅色で、カップに注ぐと水面の淵が金色の輪のように映る「ゴールデンリング」が見えることも。特徴的な香りと渋みを含む強い味わいがあり、芳醇で甘い香りの中に、爽やかさを感じさせます。一般的にウバはストレートがいいとされていますが、ミルクティーもおすすめです。

ウバ(Uva)
コロンボやキャンディからバスで

4. ヌワラ・エリヤ

ヌワラエリヤは高地産の代表ともいわれていて、標高2000mのところで紅茶が栽培されています。ヌワラエリヤはギリス人が開発したリゾートで、現在も当時のイギリスの風習をそのまま取り入れたゴルフ場、ホテル、パブなどがありリトルイングランドとも呼ばれています。

ヌワラエリヤの紅茶は緑茶に似た適度な渋みがあり、独特な風味があります。優雅でデリケートな花香が特徴で、ストレートティーとして飲むのがおすすめ。クオリティーシーズンは2、3月で、この時期のものは薄いオレンジ色の水色、ダージリンティーに似た繊細な風味も感じられます。

ヌワラエリヤ(Nuwara Eliya)
コロンボからバスか列車で

5. ディンブラ

スリランカ山岳部の南西斜面で作られるハイグロウンティー。ヌワラエリアよりは標高が低いのですが、それでも標高1500mから2000mのところで栽培されています。ハイグロウンティーの中では生産量が最も多く、クオリティーシーズン以外でも、高品質を維持している紅茶です。

水色は濃く、渋みとボディの強さがほどよく感じられる紅茶で、香り、味ともにバランスが取れています。多くの人に好まれる紅茶で、とても飲みやすい銘柄です。ストレートのほか、ブレンドやアレンジティーにしてもおいしく飲むことができます。

ディンブラ(Dimbula)
コロンボからバス

6. ルフナ

ルフナは、スリランカ南西部の標高600~700mくらいのところで栽培されます。ルフナの土は黒く、茶葉も黒味がかかった濃い味の紅茶となります。抽出液が濃く、しっかりとした味があるので、ペットボトルの紅茶などにもよく使われます。日本人には味が濃いと感じられることもありますが、ロシアや中近東の国々ではとても人気があります。

ルフナはミルクとの相性がよく、チャイやミルクティーにするとおいしくいただけます。ルフナは「セイロン紅茶のシャンパン」とも言われる華やかな香りが特徴で、濃厚な味わいが楽しめます。

ルフナ(Ruhuna)
コロンボからバスで

7. サバラガムワ

サバラガムワは低地で生産されるロウグロウンティーの一つで、以前はルフナとして出荷されていました。2009年にルフナ地方が南と北に分割され、南はルフナ、北はサバラガムワとなり、ルフナよりはやや高地で栽培されています。ルフナとは異なった味わいがあります。

コクがありつつも、すっきりした味わいが特徴で、ストレートのほかミルクティーでもおいしく飲めます。また冷めてからでも甘さを感じおいしく飲めるので、アイスティーにも向きます。

サバラガムワ(Sabaragamuwa)
コロンボからバスで

最後に

一口にスリランカティーと言ってもいろいろありますね! 飲みやすい銘柄から味わい深い個性的なものまで、さまざまな銘柄があるので、いろいろ飲み比べてみると面白いかもしれません。ぜひスリランカの紅茶を楽しんでくださいね!

MINK

いろいろな土地の魅力をお伝えできたらと思います。よろしくお願いします!

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