京都名物八つ橋の美味しいお店ランキングTOP8！本当においしい八つ橋はここ！

京都土産の定番中の定番の八ッ橋。その歴史は古く由来には諸説ありますが、もっともポピュラーなものが盲目の筝曲者「八橋検校（やつはしけんぎょう）」をしのんで、琴の形をしたお菓子を作ったのが始まりという説です。

八ッ橋は、短冊形に切った生地を薄く焼き上げた「堅焼きせんべいタイプ」のものが元祖ですが、昭和に誕生した三角形の生地であんこを包んだ「餡（あん）入り生タイプ」を思い浮かべる方が多いかもしれません。

京都には老舗の八ッ橋屋さんが多く、創業年を1689年としているお店同士で裁判沙汰になったことを、覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。それだけ各お店がプライドを持って営業しているのですね。また、「本家八ッ橋」「本家西尾八ッ橋」「元祖八ッ橋　西尾為忠商店」など名前が似通っているお店も多く、一体どの八ッ橋がどのようなものなのかいまひとつ分かりにくいところがあります。

駅などのお土産屋さんで、なんとなく目に入ったものを購入したりすることも多い八ッ橋ですが、せっかくならば自分好みの商品を購入したいものです。この記事では京都名物の八ッ橋を販売するお店を、1位から8位まで8店舗ご紹介し、それぞれのお店の八ッ橋の特徴とおすすめポイントについて、解説していきます。

京都でおすすめの八ッ橋ランキング第一位のお店は、「元祖八ツ橋 西尾為忠商店 新京極店」。京都市営地下鉄の京都市役所前駅から歩いて7分程の、新京極のアーケード街にあります。お店の前では女性の店員さんが八つ橋の実演販売をしていて、とても活気に満ちたお店です。

こちらの八ッ橋の一つ目の特徴は、昔ながらの材料と作り方をかたくなに守り続けていること。使われているのは、米粉（国産）・砂糖・きな粉（大豆）・酵素・水ニッキで、余計な添加物は一切入っていません。

続いて二つ目の特徴は、形が長方形であること。普通八ッ橋と言えば三角形をイメージしますが、元祖八ツ橋 西尾為忠商店の八ッ橋は四角です。こちらの八ッ橋は、ひとつひとつ手作業で作られているので、三角に折り曲げたりせずにこのような形で販売されているそう。

「元祖八ツ橋 西尾為忠商店 新京極店」の八ッ橋は、三角ではなく四角の形をしていて、インパクトがあります。皮はフニフニととても柔らかく、餡の甘さやニッキの香りが控えめなので、とても食べやすいです。

お値段は、生八ッ橋の詰め合わせが560円。注文してから餡を詰めてくれるのがうれしい。無添加なので日持ちは、夏場で2～3日、冬場でも4～5日と短め。固くなってしまった場合は、フライパンやオーブンで温めてると、おいしくいただけます。

昔ながらの製法で手作業で作られているため大量生産がかなわず、京都市内の3つの直営店でしか販売されていないので、京都へ行ったら必ず購入したい商品です。

京都でおすすめの八ッ橋ランキング第２位のお店は、「聖護院八ツ橋総本店 京都本店」。京阪電気鉄道の神宮丸太町駅から、歩いて10分ほどのところにあります。

元禄2年（1689年）に、聖護院の森の茶店で堅焼きの八ッ橋が誕生したと言われていますが、それがこの聖護院八ツ橋総本店の元祖。以来、320年超も八ッ橋を作り続けてきたという老舗中の老舗です。誰でも一度は目にしたことがある「聖」と書かれたパッケージが目印。

聖護院八ツ橋総本店の八ッ橋は、真ん中にぎゅっと詰まった餡子の甘みが控えめで、ニッキの香りがよいのが特徴。また八ッ橋といえば生タイプが人気ですが、こちらは堅焼きタイプも大人気。昭和の頃から使われている回転釜を現在も用いて、手作業で丁寧に作られています。

また、「カネール」という名前の新しいタイプの八ッ橋も忘れてはいけません。「カネール」は、四角い八ッ橋の生地を薄く焼き上げて、鉄の棒を使ってくるくると細く巻いた、スティックタイプの八ッ橋。お値段は、1箱540円。ヨックモクの「シガール」をさらに細くしたようなスタイリッシュな見た目で、若い人を中心に支持されています。

八ッ橋の元祖と言われる聖護院八ッ橋本店では、伝統的な琴の形をした堅焼きタイプの八ッ橋から、現代風な「カネール」まで、バラエティー豊かな商品を購入でいるので、おすすめです。

京都でおすすめの八ッ橋ランキング第3位のお店は、「本家八ッ橋　銀閣寺店」。有名観光地銀閣寺の門前通りに位置しています。元禄2年（1689年）に創業した熊野神社の茶店がこちらのお店の元祖で、先にご紹介した「聖護院八ッ橋総本店」と並んで京都で最も古い八ッ橋屋さんと称されています。

化学調味料や保存料を一切使わず、厳選された材料を用いて、最小限の機械と熟練の職人さんの手作業で作られているため、本家八ッ橋の商品はオンラインでの販売をしておりません。京都にある12の店舗のみで、購入可能です。

「本家八ッ橋」は、古くから宮内庁御用達の八ッ橋として珍重されて数々の賞を受賞しており、多くの人々が認めたその味は確か。

厳選された風味の豊かな北海道十勝産の小豆、香料・着色料を使わない自然の濃い緑が鮮やかな京都宇治田原の抹茶、口どけがよく淡白な讃岐和三盆糖など、とにかく素材にこだわることで、この味を実現しています。

特に堅焼きタイプの八ッ橋は、和三盆とニッキの上品で優しい香りと味わいが感じられると人気。徹底的に素材にこだわった、上品な味わいの八ッ橋をお求めの方にぴったりのお店です。

京都でおすすめの八ッ橋ランキング第4位は、「井筒八ツ橋本舗 三条店」。市営地下鉄京都市役所前から歩いて3分ほどの、三条のアーケード街に位置しています。創業は、文化2年（1805年）。

京都を代表する花街祇園の茶店で評判となっていた堅焼きせんべいが、こちらの井筒八ツ橋本舗の元祖と言われています。また、つぶあん入りの生八ッ橋を誕生させたことでも有名です。

こちらの看板商品はそのつぶあん入り生八ッ橋の「夕子」。「夕子」という大きな文字と、着物姿の女性が描かれたパッケージに見覚えがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。

「井筒八ツ橋本舗」の看板商品「夕子」は、作家水上勉の金閣寺を題材とした小説『五番町夕霧楼』に登場する「夕子」という女性から名付けられています。美しい風景を織りなす京都を舞台にした夕子の恋愛劇を彷彿（ほうふつ）とさせるような物語性があるお菓子で、まさに叙情銘菓と呼ばれるにふさわしい商品。

お味は、京都嵯峨野産の香り高い味の大納言を使用した、あんこの存在感の強いお菓子です。お値段は、「夕子　ニッキ・抹茶詰め合わせ10個入り」で594円。あんこの甘みと味が強いタイプの八ッ橋がお好みの方に、おすすめです。チョコレート、美山ミルク、いちご、白みそ、桜あんなど、定番から期間限定までさまざまな味がそろっています。

京都でおすすめの八ッ橋ランキング第5位は、「東山八ツ橋本舗」。オンライン販売に力を入れているお店で、こちらの商品は人気の観光スポット京都タワーの名店街「京慕情本舗」などで購入できます。

ちいさなお子さんからご年配の方にまで、幅広い年代の人々に食べて貰いたいという願いを込めて、八ッ橋には合成着色料、合成保存料は使われていません。

また、香りの強いニッキ、上質な抹茶、お店の特注品のきな粉など、味の決め手となる素材にこだわっているのが特徴。一口食べるとその豊かな風味が構内に広がります。

「東山八ツ橋本舗」の看板商品は、「つぶあん入り生八ッ橋」。もっちりとした大きめの皮に、たっぷりのつぶあんが入っています。ニッキの香りが豊かで、サイズも大きめでどっしりとしているので満足感が高いです。お値段は、4種の詰め合わせで900円。

また、こちらの八ッ橋は「皮だけ」の商品も販売されています。あんこ抜きの、皮だけで勝負している商品ですが、天然のニッキの香りがかぐわしく、お茶請けとしてもぴったり。皮のおいしさと、八ッ橋の風味にこだわった商品をお求めの方に、おすすめのお店です。

京都でおすすめの八ッ橋ランキング第6位のお店は、「本家西尾八ッ橋 本店」。信楽焼のたぬきが目印の、風格のある店構えです。近くには、先ほどご紹介した「聖護院八ッ橋　総本店」もあります。創業は、元禄2年（1689年）。

聖護院の森にあった「八ッ橋屋梅林茶店」が元祖と言われており、明治時代のパリ万博で銀賞を受賞したこともあるほど、古くから国内外で高い評価を得ていました。

駅から近いですが、駐車場も用意されているのでアクセス抜群。店内には、試食もたくさん用意されており、老舗ならではの丁寧で上品な接客を受けられます。

「本家西尾八ッ橋 本店」の看板商品は、「あんなま」。柔らかい生地の中につぶあんが入っている、いわゆる餡入りの生八ッ橋です。ニッキの香りが上品で、あんこの甘みも控えめなので、ついつい何個も手が伸びるおいしさと評判。

定番の「ニッキ」「抹茶」のほか、「いちご」「マンゴー」「ラムネ」「チョコミント」など変わり種のフレーバーがたくさん用意されており、修学旅行の学生さんなど、お子さんのお土産にも大人気です。

お値段は、10個入りで600円。また、お土産用のしっかりしたラッピングのものから、自宅で食べるための1人分の小袋サイズの商品まで、とにかく品ぞろえが豊富なのがうれしいです。

京都でおすすめの八ッ橋ランキング第7位のお店は、「御殿八ッ橋本舗」。京阪鴨東線神宮丸太町駅から歩いて7分程の場所に本社工場があります。

こちらのお店は、とくに八ッ橋の生地作りにこだわりを持っているのが特徴。厳選された米粉を使い、季節によって蒸し時間を変えるなど、生地を生き物と考えて扱っているので、常にもちもちのおいしい八ッ橋がいただけます。

また、こちらの「御殿八ッ橋本舗」は、生のチョコレートが入った「チョコ入り生八ッ橋」の元祖としても有名です。

生地にこだわる「御殿八ッ橋本舗」のおすすめ商品は、「生八ッ橋」。原則的に生八ッ橋と言うと、あんこの入っていない八ッ橋の皮だけを指します。こちらの「生八ッ橋」は、米粉にきな粉やニッキを入れたシンプルなものですが、ふんわりもちもちとしていながらもコシもあり、皮そのものの素朴なおいしさを味わえます。

脱酸素剤入り密封包装という製造方法が取られているので、家に帰ってから封を開けてもまるで作りたてのようなもちもち感を味わえると評判。

また、こちらのお店が元祖の、「八ッ橋ショコラ」も外せません。生八ッ橋ととろりとしたほろにがいチョコレートのハーモニーが楽しめます。お値段は、12個入りで570円。

京都でおすすめの八ッ橋ランキング第8位のお店は、「おたべ本館」。創業は1966年と他店に比較して新しめですが、八ッ橋のことを「おたべ」という人もいるほど、その存在は広く知られています。「おたべ本館」は、生の八ッ橋の皮につぶあんをはさんで、三角形の形にして売り出した最初のお店。

八ッ橋は、短冊形に切った生地を薄く焼き上げた「堅焼きせんべいタイプ」のものが元祖ですが、今では八ッ橋といえば「おたべ本館」の生み出した「生タイプ」のものの方がポピュラーです。そんな生八ッ橋の元祖のお店では、素材にこだわったキュートなパッケージの商品がたくさんそろっています。

「おたべ本館」のつぶあん入り生八つ橋おたべは、きっちりと折られた三角形の皮の真ん中が、あんこでぽこっとふくらんだフォルムが特徴。お値段は、「にっき・抹茶詰め合わせ」が個包装の10個入りで550円。

北海道小豆を使い、福井県のお水で丁寧に炊き上げられたあんこのおいしさが感じられます。夏限定のわらび餅仕立ての「なつおたべ」や、一口サイズの「こたべ」など、お客さんのことを考えたセンスが光る商品が多いのもこちらのお店の特徴です。

八ッ橋といえば生の皮にあんこを包んだ三角形の形をしたものを思い浮かべますが、同じ餡入り生タイプの八ッ橋といってもお店によって違いはさまざま。それぞれのお店が誇りをもって自社の商品を販売し、新たな製品の開発が日々行われている京都名物の八ッ橋なので、ぜひ食べ比べてみてその伝統のお味を確かめてみてください。