ナマズ料理の名店10選！日本各地の人気店をご紹介

日本各地には、うなぎだけではなくナマズ料理を食べられるお店がたくさんあることをご存知でしょうか。実はナマズ料理の名店は埼玉県や東京都、岐阜県や福岡県など、全国いたるところにあるんです。そちらを踏まえた上で、名店が手がける人気のナマズ料理をご紹介していきます。意外と知らないナマズ料理の美味しさやバリエーション豊富な料理を、各地を巡りながら1度味わってみてください。

なまずの里と知られる吉川市には、創業から400年以上の歴史を積み重ねたお店「料亭 糀家」があります。お店は、周辺を江戸川と中川に囲まれた吉川の立地を生かし、創業当時の味わいを継承して、訪れる人達に「うなぎ」や「ナマズ」などの川魚料理を提供。建物内にはさまざまな美術品が飾られ、中庭に灯籠や庭園が広がる様子は、都会では味わえない魅力的な雰囲気です。また客席は、風情あふれる落ち着いた内装となっているため、ご家族でのお食事や接待などにもおすすめと言えるでしょう。

「料亭 糀家」で調理されるなまず料理は、生きている状態のナマズを生け簀から取り出して捌き始めます。徹底管理のもとで鮮度が保たれたナマズは、素材の旨味を感じる「刺身」や、ふわふわで優しい口当たりの「天ぷら」。さらには、ナマズを余すことなく叩いてからお団子状にしてお味噌汁にした「団子汁」と、いろいろな料理を味わうことができます。そして、刺身と天ぷら、団子汁にたたき揚げなどがセットになった「中川コース」と「江戸川コース」は、全てのナマズ料理を食べたい人におすすめです。

江戸時代に創業した「料亭 福寿家」は、完全個室がウリの老舗のうなぎ屋さん。全てが個室のこちらのお店は、お客さんにゆっくりくつろいで料理を味わってもらうことにこだわり抜き、客席は2人掛けと4人掛け、6人掛けと8人掛け、さらには10人以上の大人数用まで用意。接待や法事など、時間を気にせずにゆっくり食事を楽しみたい人におすすめです。ただし、「料亭 福寿家」の客席はお客様で選ぶことができないので、注意しておきましょう。また、客席から近くを流れる川を眺めることができるのも、お店のおすすめポイントです。

吉川市の郷土料理として親しまれる料亭福寿家のナマズ料理は、「ナマズ御膳」がおすすめ。料理の内容は、ナマズを細かく刻んで練って揚げた「ナマズのたたき」と、野菜やナマズがサクサクの衣で包まれた「天ぷら」に、小鉢と甘味がセットになっています。また他には、1品料理で「ナマズの酢味噌掛け」や「ナマズの蒲焼」も、たくさんの人達が注文するおすすめメニューです。ちなみに「料亭 福寿家」では、平日だけ食べることができる「ナマズ丼」も好評。ナマズをはじめて食べる人達はぜひ1度注文してみましょう。

吉川駅から歩いて10分ほどの場所には、地元の人達に親しまれているうなぎ店の「魚藤」があります。昔からあるような和食処の店構えが特徴のこちらのお店は、入り口の暖簾に「うなぎ」と書かれています。お店のウリがうなぎであることは一目でわかりますが、うなぎと同様にさまざまな川魚料理が好評です。そして、お店はいつも多くの人達で賑わいを見せていることもあって、開店してから1時間程度はほとんどの客席が埋め尽くされています。また、店内の雰囲気は落ち着いた空間となっているため、ゆっくり食事を楽しみたい人におすすめです。

魚藤で作られている川魚料理は、ふわふわで肉厚な「うな重」と「蒲焼」、ナマズを細かく刻んでから練って揚げた「ナマズのたたき揚げ」や「ナマズの天ぷら」が大人気。うな重と蒲焼は、「特」「上」「並」の3種類の中から好きなメニューを選べます。また、ナマズのたたき揚げは、カットレモンが添えられていますので、お酒のおつまみとしてもおすすめです。魚藤でお酒にぴったりな料理を合わせて食べたい人は、「うなぎの骨」と「うなぎの肝」も注文してみてください。

埼玉県川越市には、長い歳月をかけて多くの人達に支持されてきた老舗のうなぎ屋さん「ぽんぽこ亭」があります。ぽんぽこと名がつけられたこちらのお店は、入り口脇で大きな狸の置物がお客さんをお出迎え。和風なお家のような店構えもあって、たくさんの家族連れのお客さん達で賑わいを見せています。客席は1階と2階のフロアに分かれ、どちらの席も居心地抜群の空間が広がっているため、ゆっくり食事を楽しみたい人にはとくにおすすめです。また、ぽんぽこ亭ではテイクアウトもすることができるため、事前にサイトで確認してみましょう。

老舗のうなぎ屋さんが作る料理は、うなぎだけでなく「ナマズ料理」が多くのお客さんに好評です。ぽんぽこ亭のナマズ料理は「天ぷら」だけですが、肉厚でふわふわの身を衣に包み込んで揚げていることもあって、1度食べたら病みつきに。うなぎ料理と一緒に注文するのがおすすめです。ナマズの天ぷら以外にも、海老と野菜と白身がセットになった「天ぷらの盛り合わせ」や、山女やキスの天ぷらなども、お店で人気のメニューとなっています。天ぷら料理が好きな人は、川越市の老舗「ぽんぽこ亭」を訪れてみてください。

東京都の町屋にある「どじょっこ」は、どじょう料理をウリとしている珍しいお店。店舗は、住宅街の路地裏に建てられ、いつも常連さん達で賑わっています。店内へ入ると、客席は全てがテーブル席。壁にはお店イチオシのメニューがたくさん張り出され、あまりのメニューの多さにどの料理を頼むか迷う人たちも。また、店内は提灯や間接照明の落ち着いた明るさとなっており、時間を気にせずにゆっくり食事を堪能できる雰囲気は、お店のおすすめポイントです。

常連さん達にも親しまれるどじょっこの料理は、カルシウムとビタミンが豊富にとれる「どじょう料理」や滋養強壮にも効果的な「鯉料理」、柔らかくてふわふわ食感の「ナマズ料理」に、お店の看板メニューの「くじら料理」など、メニューの豊富さは他のお店と比較できないほどです。そして、看板のくじら料理は高タンパクなのにも関わらず低カロリーなため、女性にも人気の料理となっています。どじょっこで「ナマズ料理」を味わう際には、併せてくじらのお刺身も注文してみてください。

西浅草の「どぜう飯田屋」は、下町ならではのくつろげる和食処。都会でありながら静かに食事が楽しめるこちらのお店は、創業当時から変わらない味を守り抜き、店名にもつけるほどに「どじょう」の魅力を多くの人達へと伝えてくれています。その魅力は、浅草界隈では知らない人はいないくらい有名で、ビジネス関係の宴会や接待などにもおすすめです。そんな「どぜう飯田屋」で作られている料理は、「うなぎ」をはじめ「どじょう」や「ナマズ」と、このお店でしか味わえない逸品ばかり。

どじょう料理は、これでもかというほど鍋に敷き詰められた「どじょう鍋」と、どじょうを開いて焼き上げた「蒲焼」の2種類。ナマズ料理も、「ナマズ鍋」と「ナマズの蒲焼」がありますが、ナマズ鍋は冬季限定、ナマズの蒲焼は時価となっていますので、気をつけましょう。そして、川魚料理と一緒に「なめこ汁」や「とうふ汁」、「ほねぬき汁」に「きも吸い」もおすすめです。東京の下町で川魚料理を食べる際には、「どぜう飯田屋」へ足を運んでみてください。

千葉県成田市には、うなぎの養殖を行ってる漁協が運営する「印旛沼漁協 水産センター」があります。お店は、ストライプのテント屋根が目印で、店先にはうなぎののぼりが掲げられています。店内へ入ると昔ながらのレトロな雰囲気が漂い、ゆっくり食事ができるようにお座敷席も設置。その落ち着いた雰囲気から小さなお子様を連れたご家族や年配のお客さんなど、たくさんの人達が来店しています。世代問わずにおすすめの「印旛沼漁協 水産センター」は、漁協運営のお店らしく新鮮な魚介類を使った料理がたくさん。

のぼりにも書かれていたように、お店イチオシのうな重は「並」「上」「特」「ジャンボ」の4種類。ボリューム満点で肉厚なうなぎは、身のふわふわ感とタレの濃厚さが病みつきになるおいしさです。そして、「印旛沼漁協 水産センター」のナマズ料理は、サクサクの衣で包み込まれた「天ぷら」として料理を提供。中の身は、食感も柔らかくてしつこくないあっさり味となっていることもあり、たくさん食べることができるのが最大の魅力です。千葉県の印旛沼周辺で食事をする際には、「印旛沼漁協 水産センター」のナマズ料理を味わってみてください。

岐阜県の有名店「ほていや」は、布袋さまの看板が目印のうなぎ屋さん。店先には、お店の名物料理の「もろこ」や「あゆ」の甘露煮が販売されていて、店内で食事をした人の大半が、帰りにお土産で購入していきます。また、店内からは食事をしながら庭の景色を眺めることができるため、ゆっくり川魚料理を食べたい人におすすめです。「ほていや」のこだわりは、創業当時から継ぎ足し続けた「自家製のタレ」で、うなぎやナマズから溢れ出た脂をたくさん含んでいる濃厚な旨味は、年を重ねるごとに深みを増し続けています。

タレ以外に、ほていやではお米にもこだわりを持っています。使用しているお米は富山県産の「コシヒカリ」だけにこだわり、うなぎやナマズ料理に合うように、ふっくら焚き上げられています。美味しいお米に合うほていやのナマズ料理は、「蒲焼」がお店イチオシの人気メニュー。単品で注文するのもいいですが、ご飯と鯉汁がセットになった「ナマズ定食」がおすすめです。ただし、ナマズ定食に関しては、ナマズの重さによって料金が変わってきますので、予め把握しておきましょう。ちなみに、うなぎの蒲焼もふわふわでジューシーな旨味が絶品です。

大正5年に創業した「やまと本店」は、岐阜県の千代保稲荷神社の大鳥居前にあるナマズ料理の名店。お店は、大きな金色のナマズの看板が目印で、遠くから見てもお店が分かるほど印象に残る店構えとなっています。そして、店先には料理のサンプルが飾られていますので、お店に入る前から食べたい料理を決めることも。やまと本店へは、千代保稲荷神社へ参拝した後に立ち寄る人達がたくさんいらっしゃいます。地元の人達だけではなく多くの人に人気のやまと本店は、ナマズへのこだわりがたくさん。

まずはじめに、お店の前で汲み上げた井戸水にナマズを入れて泥抜きをし、食べる直前まで生きている状態を保って鮮度を維持しています。そして、ナマズにつけるタレは、うなぎの物とは分けて使われているので、漬けるたびにナマズの旨味がタレへと伝わり、毎日旨味が継ぎ足されます。ナマズ料理は、「蒲焼」と「天ぷら」、ご飯となまずのアラ汁がセットになった「ナマズランチ」がおすすめです。他にも、えび焼きやうなぎの蒲焼も人気のメニューとなっていますので、自分の好きな料理を選んでみてください。

明治9年に福岡県に創業した「三川屋」は、140年以上の歴史を誇る旅館に併設した料亭。お店の周辺には豊かな水源の筑後川が流れ、自然の恵を受けた川魚はどの食材も新鮮なものばかりです。その自然の恵を受けた食材を使ったナマズは、「川アンコウ」とも呼ばれ、地元の人達には昔から親しまれる人気グルメへとなりました。美味しい食事をいただける「三川屋」の店内は、心を和ませるために考えられた落ち着いた内装。そのくつろげる客席は、会食や法事などの食事にもおすすめです。

福岡の名店「三川屋」のナマズ料理は、「川アンコウ洗い」と「川アンコウの天ぷら」と「川アンコウの会席」の3種類。この3種類の料理は、「川アンコウの会席」以外は常に食べることができます。「川アンコウの会席」がなぜ常に食べることができないのかと言うと、このメニューだけが7月から12月までの期間限定料理となっているからです。ただし、期間限定だからといって他の時期のナマズ料理が美味しくない訳ではないので、安心してください。福岡県でナマズ料理店をお探しの際には、ぜひ「三川屋」を訪れてみてください。

日本各地にあるナマズ料理の名店を10軒選び抜いてご紹介していきました。埼玉県や東京、岐阜県に千葉県など、今回ご紹介したどのお店も、独自のこだわりを持ってなまずを管理して調理し、最高の旨味を引き出した料理へと仕上げています。これからはじめてナマズ料理を食べる人達も、自分好みのナマズ料理を見つけて堪能することができるでしょう。なお、記載内容は公開時点での情報です。お出かけの際は事前確認をお勧めしています。