食材の宝庫!世界が注目のペルー料理!【肉料理編】

24,552

views

0

世界中で大絶賛のペルー料理!先住民のインディヘナ、移民したスペイン人、中国人、日本人、イタリア人や黒人など様々な民族の影響を受けて独特の味を持っています。海から山まで食材も豊富で日本人の舌に合う料理が多いとか!今回は「肉料理」に焦点を当ててその料理の数々をご紹介しちゃいます!!!

ロモ・サルタード(Lomo Saltado)

炊いた白米(インディカ米)の上に油で炒めた牛肉と野菜をのせて汁をかけ、さらにその上にフライドポテトをのせた料理が「ロモ・サルタード」。

野菜はタマネギ(レッドオニオン)やピーマン、マッシュルームやトマトなどを、調味料はアヒ・アマリ―ジョ(イエロー・ホットペッパー)、おろしにんにく、クミンパウダー、醤油、ワインビネガーなどを主に使用。

もともと19世紀中ごろにペルーに移住してきた中国人の影響が大きく、ペルーの料理の分類の中では中華料理を指すチファ料理(Chifa)に位置付けられています。
日本でいう牛肉と野菜炒めのような料理なので、日本人の舌にとても合うんですよ。

ロモ・サルタードはペルー人の住む世界各国の大都市・中規模都市のペルーレストランに必ずと言ってよい程あるメニュー!

アンティクーチョ(Anticucho)

南米のアンデス地域の屋台でよくみられるアンティクーチョは、簡単に言えば串焼き肉。
しかし各国で若干中身は異なってきます。
ペルーのアンティクーチョは、数センチ角に切った牛のハツ(心臓)をアヒ・アマリ―ジョやニンニク、クミン、赤ワインなどで作ったタレに数時間漬けこみ、竹串や金串に刺して炭火で焼いたもの。

見た目は日本の焼き鳥の大きいバージョンのようで何だか馴染みがありますね。
名前の由来は南米のケチュア語「anti=アンデス」「kuchu=細切れ」からきています。

アヒ・デ・ガジーナ(Aji de Gallina)

ガジーナ(Gallina)とは雌鶏、アヒ(Aji)は唐辛子。
「アヒ・デ・ガジーナ」は鶏肉の唐辛子クリーム煮のこと。

塩ゆでした鶏肉を細かく手でちぎり、タマネギやニンニク、アヒ・アマリ―ジョと一緒に炒めます。
その後、鶏ガラスープと牛乳、パルメザンチーズを一緒に煮込み、最後に卵とブラックオリーブをのせて完成!

ごはんと一緒に食べるのが普通で、ペルー版カレーみたいな位置づけです。
これを嫌いなペルー人はいない!というほど国民的人気メニュー!!

アロス・コン・ポーヨ(ポージョ)(Arroz con Pollo)

ペルー風の鶏肉炊き込みご飯。
アロス(Arroz)はお米、ポーヨ(ポージョ)(Pollo)は鶏肉、コン(con)は英語のwithと同じで一緒にという意味。

スペイン、カリブ海、南米を中心に共通してあるポピュラーな料理ですが、各国によって味付けは多少違います。
ペルー版は特徴があり香辛料たっぷり!パクチーたっぷり!で緑色!!

作り方は簡単で、鶏肉を圧力鍋で煮込んでいる間、別の鍋で炒めたニンニク、クミン、ターメリック、ペースト状にしたほうれん草とパクチーをお米とニンジンやパフリカなどの野菜と一緒に炊きます。

出来上がったら鶏肉と一緒に盛り付けて終了。
パクチー好きにはたまりません!!!

アロス・コン・パト(Arroz con Pato)

こちらはアロス・コン・ポーヨ(ポージョ)の鴨バージョン「アロス・コン・パト」。
お分かりの通り、パトとはスペイン語で鴨のことです。
こちらもパクチー炊き込みご飯と一緒に召し上がれ!

セコ・デ・ポーヨ(ポージョ)(Seco de Pollo)

まずは骨付き鶏肉をクミンやお塩、胡椒で味付け。
みじん切りにしたタマネギとペースト状にしたパクチーと鶏肉を一緒に炒め、細かく切ったニンジンや、グリンピースコーンと一緒にチチャと呼ばれるコーンビール(トウモロコシを発酵させて作った液体)で煮込んだ料理です。

パクチーの良い香りがついている鶏肉がとっても柔らかくて美味しい!
炊いたご飯と一緒にどうぞ!!

それにしてもペルーの料理はパクチーをたくさん使いますね~。

セコ・デ・オッソブッコ(Seco de Ossobuco)

オッソブッコって知ってますか?
子牛のすね肉を骨付きのまま輪切りにしたもの!
写真にも骨がついてますね。

ニンニク、タマネギ、アヒ・アマリ―ジョ、コリアンダーペーストを炒め、チチャでオブソッコを一緒にじっくりコトコト煮込みます。

柔らか~いお肉が口の中でとろけて幸せ。
骨まわりまでしゃぶりついちゃいましょう!!

セコ・デ・カルネ・コン・フリホレス(Seco de Caren con Frejoles)

こちらはカルネ(Carne)、つまり牛肉をパクチーペーストで同じように煮込んだ料理!
他と異なるのが、煮たインゲン豆が一緒についているんです。
スぺイン語でインゲン豆はフリホレス(Frijoles)。

インゲン豆は柔らかな甘味で美味しく、パクチーで味付けされたほろっと崩れるお肉はご飯にぴったり!
お腹いっぱいになりますよ。

アドボ・デ・チャンチョ(Adobo de Chancho)

アドボ(Adobo)はスペイン語で漬けるという意味で、前日にぶつ切りか角切りにした豚肉を胡椒、クミン、ニンニク、アヒ・パンカ(あまり辛くない唐辛子ソース)、酢、塩、オレガノ、チチャを混ぜた液に漬けておきます。
そして翌日焼くと…う~んっ!何とも素晴らしい香りが!
漬けていたソースに玉ねぎを加えて水も加えて煮れば完成!!

ライスと一緒に食べましょう。

チチャロン(Chicharrón)

豚のバラ肉の塊をじっくり茹でた後に脂で揚げるペルーの料理が「チチャロン」!
日本ではじわじわとチチャロンサンドイッチが流行りだしてるとか?!
チチャロンサンドイッチはチチャロンを薄切りにして揚げたさつまいもとオニオンとレモンのソースをパンで挟んだもの。
ペルーでは朝食の定番なんです。

実はスペインの某新聞社が世界の朝食ランキングをした時、チチャロンサンドが1位に輝いたこともあるんですって!!

クイ・アル・オルノ(Cuy al Horno)

え?!な!何これ?と思いますよね?

クイとはモルモットの事で、鳴き声が「クィクィ」鳴くからそう名付けられました。
そして、クイ・アル・オルノは…モルモットの丸焼き!!!

味は皮がやや硬めでパリパリ、お肉は鶏肉のような感じ。

元々の姿を想像してしまうと何だか食べれない、という観光客も結構いるみたいですが、ペルーの地方では誕生日や記念日に食べる特別な料理なんですよ。

クイ・チャクタード(Cuy Chactado)

こちらはクイ(モルモット)を丸ごと揚げちゃいました!
アンデス山脈の高地の人々の中でクイは重要なタンパク源。
日本では輸入の問題で食べる事が出来ないので、ペルーに行ったら勇気を出して是非一度食べてみてはいかが?

アルパカのペッパーステーキ(Alpaca Steak)

一見牛肉のステーキに見えますが…なんとアルパカのお肉なんです!!
野性味のある味わいと食べ応えのある弾力。
アンデスの山の中ではクイと同様にアルパカも大事な栄養源。
アルパカ料理はペルー以外であまり見かけないので機会を見つけてトライしてください!

いかがでしたか?
日本人の口に合うとされているペルー料理!
その中でもお肉を使った料理は食べ応えがあり、またペルー特有のお肉もあったりとバラエティ豊か!!
日本のペルー料理や、そしてもちろん現地でも、是非そのお味を楽しんで下さい!!

この記事を読んだあなたにオススメの記事
  • ペルーのお土産おすすめ10選!手に入れたい人気のアルパカ製...

    かつてインカ帝国として繁栄し「世界のへそ」とも呼ばれたペルーは、その長い歴史の中で様々な文化を築いてきました。現在ではマチュ・ピチュ遺跡やナスカの地上絵などミステリアスな遺跡で知られ、世界中から観光客が訪れています。今回はそんなペルーを訪れた際に現地で手に入れたいおすすめのお土産をご紹介します。

  • ペルー・インカ帝国の首都クスコの12角の石の魅力に迫る!謎...

    クスコの観光スポットの一つして「12角の石」はとても有名です。複雑な形の石が堅固な石垣の中にぴったりと組み込まれている様子は、観光客に不思議な感銘を与えるはず。大きさも巨大で、どのように建築されたのか不思議に思う方も多いのではないでしょうか。この12角の石の魅力を深く探ってみることにしました。

  • 食材の宝庫!世界が注目のペルー料理【デザート編】

    2014年12月、ワールド・トラベル・アワード(WTA)の”世界で最も美食を楽しめる国“部門で最優秀賞を獲得したのがペルー。今、ペルー料理は世界中の美食家の注目を集めているのです!今回はその中でも、甘くておいしいスイーツに焦点を当てていきたいと思います♪

  • 南米ペルーを感じる音楽おすすめの歌手&曲5選!コンドルは飛...

    みなさんはペルーの音楽についてご存知ですか?有名なペルーの音楽家といえば、Daniel Alomía Roblesがいます。彼はあのアンデスの音楽、コンドルは飛んでいく(El Cóndor Pasa)の作曲家です。ということで、今回はペルーを代表する歌手やオススメのCDをご紹介します。

  • マチュピチュ村で泊まるなら絶対ここ!おすすめホテル 5選

    世界遺産でもありインカ帝国の遺跡のあるマチュピチュ。「空中都市」と呼ばれる遺跡はクスコからの移動がかなり大変な場所。せっかく訪れる遺跡も短時間で観光してまた移動しなければなりません。そこでおすすめしたいのが、マチュピチュ村に泊まること。今回は数ある中からおすすめのホテルをご紹介します。

  • 食材の宝庫!世界が注目のペルー料理【スープ編】

    今、世界中の美食家から注目を浴びているペルー料理。そんなペルー料理で特徴的なのがスープです。野菜や肉、麺類がたっぷり入ったスープは、それだけで満足できるほどボリューミー!そんなスープ料理の中でも、特にペルーを代表するオススメのものをご紹介します。

このエリアの新着記事
  • クスコでペルー名物の食材キヌアとアルパカを食べられる「ブ...

    知っていますか?ペルーって実は南米随一のグルメな国。ペルーには海も山も川も砂漠もジャングルもあり、気候も暑いところから寒いところまで色々あるため様々な食材があります。そして移民も多いため、料理の幅が広く美味しいものが多いんです!

  • ペルー・ウルバンバおすすめホテル3選!癒しの聖なる谷にステイ

    ペルーの世界的観光地マチュピチュに行く途中に立ち寄りたい「聖なる谷」と呼ばれるバレ・サグラドのウルバンバ。かの地で心も体も癒やしてくれるような最上級のホテルに泊まってみませんか?今回はウルバンバ周辺で特に人気の高い癒やしのラグジュアリーホテルをご紹介します。

  • ペルー・マチュピチュ村でおすすめの人気レストラン&温泉4...

    マチュピチュと聞けば、山あいにぽっかりと浮かぶあの空中都市を思い浮かべる人が多いでしょう。もちろん、遺跡はマチュピチュ観光のハイライト。とはいえ、遺跡だけがマチュピチュの見どころではありません。遺跡観光の拠点となるのは麓にある村。その名もマチュピチュ村! レストラン、カフェ、お土産屋、さらにはスパまでもそろう観光エリアでもあるのです。遺跡を眺めたら麓でおいしい料理、なんてコースもなかなか魅力的。そんなマチュピチュ村でおすすめのスポットを紹介しましょう。

  • ペルー・クスコ旅行にぴったりの二大高級ホテル!お部屋も施...

    歴史の町クスコに泊まるならこちらのホテルはいかがですか?今日は人気も満足度も評価も高いクスコの二大高級ホテルをご紹介します!貴方はどちらのタイプがお好みですか?

  • 中米ペルー・リマ旅行におすすめの人気快適ホテル8選!世界...

    観光にショッピングにグルメ…海外旅行って欲張りすぎるとクタクタになりますよね。だから観光プランは勿論、やっぱりホテルにもこだわりたいですよね!そこで今日は、南米ペルーの人気都市リマ観光で疲れた体を癒してくれる、おすすめの一流ホテルをご紹介したいと思います。

  • マチュピチュ村で泊まるなら絶対ここ!おすすめホテル 5選

    世界遺産でもありインカ帝国の遺跡のあるマチュピチュ。「空中都市」と呼ばれる遺跡はクスコからの移動がかなり大変な場所。せっかく訪れる遺跡も短時間で観光してまた移動しなければなりません。そこでおすすめしたいのが、マチュピチュ村に泊まること。今回は数ある中からおすすめのホテルをご紹介します。

  • ペルー・クスコおすすめレストラン5選!在住者に人気のアン...

    ペルーの古都クスコ。マチュ・ピチュ観光の拠点として、クスコのホテルに宿泊する観光客は大勢います。せっかくクスコに滞在するなら、地元の人に人気のレストランで食事をしてみてはいかがでしょう。クスコのあるアンデス山脈一帯はトマトやトウガラシやジャガイモの原産地。新鮮な食材を生かした料理が盛りだくさんです!

  • ペルー・リマで食べるべきペルー料理の名店5選

    今、世界ではかつてないほどペルー料理が注目されています。様々な料理を融合させ、非常に幅の広いペルビアン・フュージョンには、実は和食の要素もたくさん取り入れられているんです。今回は美食の国ペルーの首都リマで必ず訪れるべきペルー料理の名店を5つ、ご紹介します。

  • ペルーのお土産おすすめ10選!手に入れたい人気のアルパカ製...

    かつてインカ帝国として繁栄し「世界のへそ」とも呼ばれたペルーは、その長い歴史の中で様々な文化を築いてきました。現在ではマチュ・ピチュ遺跡やナスカの地上絵などミステリアスな遺跡で知られ、世界中から観光客が訪れています。今回はそんなペルーを訪れた際に現地で手に入れたいおすすめのお土産をご紹介します。

  • ペルーで買うべき食材3つ!お土産にも喜ばれること間違いなし!

    ペルーといえば観光資源豊富の国ですよね。みなさんは訪れたことがありますか?日本からの直行便はなし、さらに20時間以上かかるにもかかわらず、一度訪れるとまた行きたくなるような不思議な国です。今回は、そんなペルーで買いたい食べ物を紹介したいと思います。

このエリアの人気記事
今週の人気記事