【ペルー】アンデスの民族音楽!心に染みこむ音色フォルクローレを知る!

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今回注目するのは、アンデス諸国で盛んに演奏されている民族音楽、フォルクローレ! 中でもペルーは、フォルクローレが人気の国の一つです。主にペルーのフォルクローレで使われている楽器を中心に、アンデスの伝統音楽にについてご紹介していきましょう。

フォルクローレとは

フォルクローレは、広い意味では音楽や民俗学、伝統文化などのことを指しますが、日本ではラテンアメリカの民族音楽を意味することが一般的です。地域ごとにそれぞれ独自のフォルクローレ音楽が存在し、先住民の音楽とスペイン音楽がミックスされていることが共通点。中でもボリビア、ペルー、エクアドルなどのアンデス諸国のフォルクローレは人気が高く、先住民の要素が強く残っていることで知られています。

サンポーニャ -Zampoña-

出典: picssr.com

サンポーニャは笛の一種で、植物の葦を何本も連ねて作られる、パンパイプと呼ばれる管楽器です。一本の管でひとつの音を出し、長さの違う管を組み合わせることで音階を作り出しています。

サンポーニャにおいて最も特徴的なのは、ひとつの楽器にドからシまでの全ての音階が備わっていないこと。一方にはドミソ…、もう一方にはレファラ…と束ねた二種類があり、その二種類のサンポーニャを用いることで全ての音階を出すことが可能となるのです。かつてはその二種類のサンポーニャを二人で演奏していたようですが、現在は二つを重ねて持って一人で演奏するのが一般的となっています。

ケーナ -Quena-

ケーナは縦笛の一種。かつてはカーニャと呼ばれる葦や動物の骨を使って作られていましたが、現在は竹や木で作られることが多いようです。近年では学校教育用にプラスチック製のものも作られています。もっとも一般的なサイズは35~40cm。これより小さなサイズの高音のケーナをケニージャ、大きなサイズの低音のケーナをケナーチョと呼びます。ケーナはフォルクローレになくてはならない存在で、サンポーニャとともに主旋律を受け持つことが多い楽器です。

パロ・デ・ジュピア -Palo de lluvia-

パロ・デ・ジュビアはアンデス以外の国でも使われ、英語ではレイン・スティック(Rain stick)とも呼ばれます。雨やさざ波の効果音を出すために用いられることが主。中をくり抜いたサボテンの中にらせん状の溝を作り、そこに植物の種を入れて転がす構造になっているため、さらさらという音が出るのです。

チャランゴ -Charango-

チャランゴは40~60cmほどの弦楽器。ギターのもととなった楽器であるビウエラ・デ・マノから発祥したのではないかと言われています。一般的な長さはマンドリンと同じくらいで、胴体は若干小型。現在のチャランゴの完成形はマウロ・ヌニェス(Mauro Nuñez)が作り上げたとされています。

胴体の材料にはアルマジロの甲羅が使われることもあり、とても印象的な見た目。しかしプロの演奏家は木製のものを使うことがほとんどなのだとか。

ティンヤ -Tinya-

出典: uulu.fi

ティンヤは太鼓の一種。薄く剥いだ木の皮で作った胴に動物のなめし皮を張った小太鼓です。 片手に持って木のバチで演奏します。

チャフチャス -Chajchas-

チャフチャスはアンデス音楽におけるマラカスのような存在。マイチルという木の実や動物の蹄を布や紐にくくりつけたもので、一般的には手や足に巻きつけて演奏。手足を動かして木の実や蹄を擦れ合わせ、ジャッジャッと音を鳴らしてリズムをとります。

ボンボ -Bombo-

ボンボは大太鼓。スペインの軍楽太鼓が元であるとされています。ボンボの特徴は、毛が生えたままの動物の生皮を張っていること。そのため、なめし皮を張った太鼓よりも柔らかい音色がすると言われていますが、叩いている部分の毛は使っていくうちにほとんど抜けてしまいます。フォルクローレではリズムの中心となる重要な楽器です。

ギロ -Güiro-

出典: www.amazon.de

ギロは打楽器の一種です。伝統的な材料はヒョウタンで、くり抜いたヒョウタンの外側に刻みを入れ、棒でこすったり叩いたりして演奏。ヒョウタンではなく全体が木製のものは「ウッドギロ」と呼ばれます。

いかがでしたか? 地方のお祭りなどではもちろん、一般公演でもフォルクローレは演奏されています。ペルーを訪れた際にはぜひフォルクローレを聴いて、アンデスの空気を味わってみてくださいね!

キリトビ

二十代。ヨーロッパ在住でしたが、現在は主に日本国内を旅行しています。

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