イングランドの世界遺産バース市街の必見観光スポット5選!天然温泉や教会建築も!

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お風呂(bath)の語源としても有名な、イングランド南部の町バース。蜂蜜色に輝く18世紀の建物が至る所に残り、優雅で上品な町として多くの人を魅了しています。1987年には町全体が世界遺産に登録。二千年前のローマ浴場跡をはじめとする、旅行者必見のスポットを4カ所ご紹介したいと思います。

1. 18世紀の香りを色濃く残す町

イングランド南部の諸都市の中で、今や旅行者に一番人気がある町といえば、やはりバースではないでしょうか。ロンドンからは南西に140kmほど。電車に乗れば、1時間半ほどでやって来られます。

バースの町をなによりも特徴づけているのは、18世紀から19世紀にかけての、いわゆるジョージ王朝時代の建物がたくさん残っていることです。しかもその材料となったのが、この辺りで採れる蜂蜜色をした石(バース・ストーン)でした。

今もバースの町全体に、何かしら優雅で落ち着いた雰囲気が感じられるのは、それらの建物群のおかげですし、そういった点が高く評価された結果が、1987年の世界遺産への登録でした。

バース (Bath)
アクセス:
ロンドンの南西140kmほどに位置。
 ロンドンのパディントン駅から鉄道で約1時間半。
 ブリストルからであれば、同じく鉄道で約15分。

2. ローマ浴場跡

バース観光で一番の見どころと言えば、やはりローマ浴場跡です。紀元1世紀の頃、バースを占領したローマ軍は温泉を発見します。そして、アクア・スリス湯治場を開き、浴場とともにローマ式の神殿まで造りました。

スリスというのは、先住民であったケルト人たちの治癒の女神です。ローマ人にはミネルバという女神がいるのですが、ミネルバとスリスは同じものと考えて、スリスにささげるための神殿を造ったと言われています。

浴場跡には博物館も併設されていますから、神殿の跡や出土品の数々、ミネルバの頭部像などを見ることができます。なお、今も常時45℃の温泉が湧き出していますが、残念ながら温泉自体に入ることはできません。

ただし、近くにはサーメ・バース・スパ(Thermae Bath Spa)という総合スパ施設がありますから、そちらに行けば、天然温泉への入浴も可能です。

ローマ軍の撤退とともに、バースは荒廃の一途をたどります。再び注目されることになるのは、18世紀に入ってからです。健康のための飲泉がブームとなったこともあり、バースは上流階級の人たちの社交の場、今風に言えば温泉リゾート地として脚光を浴びることになったのです。

ちなみに、「飲泉ってどんな感じ?」という方は、浴場跡の隣に建つポンプ・ルーム(現在はレストラン)に行ってみてください。40種類以上のミネラルが入った鉱泉を試してみることができます(営業時間は浴場跡と同じ)。

ローマ浴場跡 (The Roman Baths)
住所:
Stall St, Bath BA1 1LZ
アクセス:
バース・スパ駅から徒歩8分
入場時間:
 1月-2月 09:
30~17:00
 3月-6月 09:
00~17:00
 7月-8月 09:
00~21:00
 9月-10月 09:
00~17:00
 11月-12月 09:
30~17:00
 ※退出は最終の入場時間の1時間後
定休日:
無休
電話番号:
1225-477785
料金:
 大人15ポンド(7、8月は15.50ポンド)
 子供9.50ポンド
 ※家族割引など、各種の割引制度あり

3. バース大僧院

ローマ浴場跡がある建物(The Roman Baths)の隣にあるのが、バース大僧院です。中世イングランドの教会建築としては傑作の一つ。建てられたのは1499年ですが、17世紀の初めに大幅な修復工事を行っています。

ちょっと面白いのが、正面にある2本の尖塔(せんとう)にハシゴが彫られていることです。もちろん、見えないハシゴが、天国まで続いていることは明らかですね。しかも、それを登っているのが天使たちというところがユニークです(ハシゴを降りてきている天使もいます)。

でも天使って、翼があるから、わざわざハシゴなんて要らないんじゃないでしょうか…。

バース大僧院 (Bath Abbey)
住所:
Bath BA1 1LT
アクセス:
バース・スパ駅から徒歩10分
開館時間:
 月 09:
30~17:30pm
 火-金 09:
00~17:30
 土 09:
00~18:00
 日 13:
00~14:30、16:30~17:30
定休日:
無休
電話番号:
1225-422462
料金:
無料

4. パルトニー橋

バース大僧院から200mちょっと歩いたところにあるのが、エイヴォン川に架かるパルトニー橋です。建造は1774年。上の画像のとおり、橋の両側には店舗が建ち並んでいます。

川沿いには遊歩道がありますから、時間が許すのであれば、河畔の景色を愛でながら少し歩いてみてはいかがでしょうか。

橋の上、あるいは橋のたもとにはコーヒーショップなどもあったりしますから、この辺りで一休みするのもいいですね。もちろん、カメラ自慢の方にとっては、パルトニー橋は最高の被写体の一つです。ぜひとも納得の一枚を撮ってみてください。

パルトニー橋 (Pulteney Bridge)
住所:
Bath, BA2
アクセス:
バース・スパ駅から徒歩10分

5. ロイヤル・クレセント

上流階級の紳士淑女たちが、バースで華やかな社交を繰り広げていた18世紀の頃、この地で活躍したのが、ジョン・ウッド親子です。彼らは建築家として、ジョージアン様式のもと、多くの美しい建物を残しました。

このロイヤル・クレセントもその一つで(息子の設計)、30世帯が入った集合住宅が、ロイヤル・ヴィクトリア公園の緑を前景に、なんと三日月形に建てられています。もちろん当時は、上流階級の人たちの住まいとして使われていました。

なお、バースの建築物などによく見られるジョージアン様式の特徴は、シンプルさとシンメトリーにあります。華美な装飾は施さない。直線を多用する。左右対称で、均整美を好む…と言えば、わかっていただけるでしょうか?

ロイヤル・クレセントの一番右側の住宅は歴史博物館になっています。ジョージアン様式の家具調度類が備えられていますので、当時の上流階級の人たちがどんな日常生活を送っていたのかがよくわかります。

ナンバーワン・ロイヤル・クレセント (No.1 Royal Crescent)
住所:
1 Royal Cres Bath, Avon BA1 2LR
アクセス:
バース・スパ駅から徒歩20分
2016年の営業期間:
2月1日~12月11日
2016年の営業時間:
 火-日 10:
30~17:30
 月 12:
00~17:30
 ※16:
30までに入場すること
電話番号:
1225-428126
料金:
大人10ポンド、子供4ポンド(各種割引あり)

ぜひ一度、バースの町へ!

バースで最低限見て欲しい観光スポットを4カ所紹介してみました。バース・スパ駅から一番遠いのはロイヤル・クレセントですが、それでも徒歩20分程度の距離ですから、寄り道をしながら、のんびりと散策したとしても、半日あれば十分に楽しめます。

イングランド南部の町にも足を延ばしてみたいとお考えでしたら、ぜひ一度訪ねてみてください。

Caroll

昔からのクラシック音楽ファンということもあって、やっぱりヨーロッパが好きですね。あと歴史も好きなので、「旅と歴史」という視点から、いろいろと書いていければと思っています。どうぞ、よろしく!

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