幻の王朝・殷の実在を裏付けた遺跡!甲骨文字の宝庫、中国・殷墟

神話や仙人の時代の王朝だと思われていた、中国の「殷」王朝。その実在が証明されたのは、河南省安陽市で発見された殷後期時代の首都の遺跡と思われる「殷墟」から大量に出土したという甲骨文字によってです。歴史を覆したその存在について、ご紹介していきます。

中国四千年の歴史の始まり、殷王朝の遺跡

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考古学的に実在が確かめられている王朝としては、中国最古の国となる「殷(いん)」。「商」とも呼ばれるこの王朝は、いまだ幻の王朝のままである「夏(か)」を滅ぼして興った国とされています。

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その殷時代後期の首都の遺跡だとされているのが、中国河南省安陽市にある殷墟(いんきょ)です。
殷後期とは、紀元前14~11世紀ごろのこと。第19代王盤庚(ばんこう)による首都の遷都から、帝辛の時代の殷滅亡までの時代を指します。

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最後の王「帝辛」は、別名を紂王といいます。その名前は小説「封神演義」で聞いたことがあるかもしれませんね。殷の次の王朝「周」によって殷が滅びる「殷州革命」を、人間界だけでなく仙界・神界も巻き込んだ一大ファンタジーとして仕立て上げた物語です。

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殷王朝最後の皇帝・紂王は、狐の妖怪妲己(だっき)の色香によって名君から地に落ちた暴君として描かれています。やがて紂王は国を傾け、周に取って代わられていくのです。
つまり殷は、仙人や神々がすぐそばに息づいているような時代の王朝だったのですね。

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そのような神話的時代の王朝であった殷の遺構の存在は、考古学的な大発見となりました。特に殷墟から大量に出土した甲骨文字は、それまで存在があやふやだった殷王朝の実在を、本格的に証明するものとなったのです。

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出土した青銅器や玉器などにも、たくさんの甲骨文字が刻まれていたといいます。甲骨文字は、古代バビロンの楔形文字・エジプトのパピルス文字・古代インドの文字と並んで世界の四大古代文字の1つ。現在使われている漢字の原型となっていることでも知られています。

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他の3つの古代文字が失われてしまった今も、甲骨文字だけは漢字へと変化しつつもその存在を残しているという点に、偉大な文化的価値が感じられますね。

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殷墟で出土した甲骨片は16万枚以上で、これまで世界中で確認された甲骨片の大部分にあたります。そこから確認された甲骨文字は約4500文字、うち3分の1近くが判別・解読されいるそう。世界史に大きな衝撃をもたらした発見です。

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殷墟では大規模な墳墓がいくつも見つかっています。その中にはもちろん殷王朝の王たちの墳墓も含まれていますが、紂王のものと見られる墓だけには遺物がなかったそうです。他の王たちの墓には副葬品や多数の殉死者の遺体が、ともに埋められていました。

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中国4000年の歴史の黎明期に存在した殷王朝。その貴重な遺跡であり、歴史上の大発見の現場となった殷墟。中国にある他の華やかな世界遺産に比べればビジュアル的には地味かもしれませんが、歴史好きにはたまらない場所。ぜひ訪れてみて、そのロマンに身を委ねてみてはいかがでしょう。

殷墟( Yin xu)

住所:
河南省安陽市小屯村候家荘北地
営業時間:
夏(4月~9月)8:00~18:30、冬(10月~翌年の3月)8:00~17:30(入場券の発売は夏の17:30、冬の16:30までとなります。)
入場料:
90元
アクセス:
北京から安陽まで列車で約3時間40分

umi

北海道在住の旅行大好きな30代女子です。
旅行では主に世界遺産や絶景スポット巡りをしています(*^_^*)
もちろん、ご当地グルメもはずせないポイントのひとつ♪
その中でもわたしのおススメなトコをアップしていきます☆

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