アフリカの治安の悪い危険都市10選

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交通手段が発達し、以前より簡単に旅に出ることが出来るようになった現代ですが、それでも訪れたくはない場所があります。それはズバリ危険な都市。ヨハネスブルグやナイロビなど、一般的に危険なイメージのアフリカですが、実際のところ、どこが危険な都市なのでしょう?今回は行ってはいけないアフリカの危険都市TOP10をご紹介します。

アフリカの危険都市TOP10

世界中の都市や国々の生活情報を記録する世界最大のデータベース「NUMBEO」 の2016年6月時点での「Crime Index 2016」をもとに、アフリカの危険都市TOP10をご紹介していきます。ちなみに、「NUMBEO」では、犯罪レベルや直近3年間での治安の悪化など、13項目をもとに危険度を測るCrime Indexを用いてランキングを作成しています。Crime Indexでは、60~80のレンジを「high」、80を超えるものを「very high」と位置づけて危険度を区分しています(MAXで100)。

日本の治安状況

その前に、まずは治安が比較的いいとされる日本の数値を見てみます。少し古いですが、統計情報を扱うGLOBAL NOTEによると、殺人発生率(10万人当たり。以下同様)は0.28人(2013年)となっており、開示されている218ヵ国/地域の中で211位と極めて下位に位置し、シンガポール(0.31人)やアイスランド(0.30人)と並び、非常に治安のいい国であることが分かります。なお「NUMBEO」 の「Crime Index 2016」では東京が20.30とされ、20~40のレンジにある「low」と位置付けられています。

筆者も世界一周旅行を終えて改めて感じたのが、日本の治安の良さ。電車の中で居眠りをしたり、夜中に繁華街をウロウロしたり、なんてことはほとんどの国でタブーとされていました。普段の生活では、安全とは空気のようなもので、それがある状況に慣れきってしまいますが、外に出てみると非常にありがたいことなんだと強く感じました。

それでは順に見ていきましょう。

10位:ナイロビ/ケニア(Nairobi / Kenya) 63.24

10位にランクインしているのが、ケニアの首都であり、東アフリカの玄関口とも言えるナイロビ。アメリカ国務省の海外安全協議会(OSAC)はナイロビの犯罪率の高さを「危機的(critical)」と評し、またNUMBEOのCriminal Indexでは63.24とされ、「high」のレンジに含めています。ナイロビでは、武装集団による強盗や誘拐など凶悪犯罪が多発している他、2013年9月に高級ショッピングモール「ウエストゲート」が武装集団に襲撃されるなど、テロも発生しています。なおケニアで見ると、GLOBAL NOTEによる2013年の殺人発生率は6.6人となっており、調査の対象となっている218ヵ国・地域のうち、84位となっています。

9位:ルアンダ/アンゴラ(Luanda / Angola) 66.75

9位には世界一物価の高い都市とされることもある、アフリカ南西部の国アンゴラの首都ルアンダがランクイン。ナイロビと同じくOSACにより「危機的」と評されるルアンダでは、殺人や暴行、住居侵入の他、昼夜を問わない武装強盗や場所を問わない強姦事件などが頻発しているそう。治安が悪い背景には、2002年に終結した内戦の間に発生した大量の難民が、そのまま都市部に流入・定住した結果、市内に多数のスラム街が形成されてしまったため。アンゴラでは小型武器を保有する人は人口の1/3とも言われています。また在アンゴラ日本国大使館によると、2016年上期の時点で、すでに在留邦人に対する強盗が2件、外国人誘拐事件が5件、報告されています。

8位:ウィントフック/ナミビア(windhoek / Namibia) 67.21

続いては南部アフリカの観光大国ナミビアから、首都ウィントフックが登場。外務省の海外安全情報によると、ナミビア自体は比較的治安のいい国ですが、ウィントフックを始め、スワコップムントやオプウォなどの地方都市で暴力を伴う一般犯罪が増加しているそう。実際、筆者は2015年7月にナミビアを訪れましたが、ウィントフックでは目の前で強盗事件が起こり、また北部の町オプウォでは友人がATMで引き出した現金を盗難されるという事件が発生しました。ウィントフックは南部アフリカでは珍しく洗練されたヨーロッパ式の建物が並ぶ美しい街ですが、特定のエリアでは外国人を狙った犯罪が頻発しているのが現状です。

7位:ポート・エリザベス/南アフリカ(Port Elizabeth / South Africa) 70.18

ここで世界で最も治安の悪い国の一つ、南アフリカからポート・エリザベスがランクイン。南アフリカの中でも南部に位置し、目の前にネルソン・マンデラ湾を望むこの都市の10万人当たり殺人発生率は、2012年が41人、2013年が38人、2014年が41人と高い水準で推移しています。2014年にはメキシコのある調査機関により、「世界で最も危険な都市」のうち35位となっています。ポート・エリザベスでは強盗や路上犯罪の他、排外的な外国人排斥の動きも見られます。

6位:ケープタウン/南アフリカ(Cape Town / South Africa) 72.17

6位にも南アフリカから、ケープタウンがランクイン。南アフリカの都市の中では比較的マシだと言われており、少し意外な印象を受けます。ところが「Africa Check」という機関によると、2011年4月~2012年3月にかけての1年間では、ヨハネスブルグとプレトリアの合計を超える殺人事件が発生していたそうです。郊外にはテーブルマウンテンや喜望峰、ボルダーズ・ビーチなど世界的な観光地を抱え、またロングストリートやウォーターフロントなど見どころの多いケープタウンですが、他の都市と同じく、いまだに残る人種間の経済格差や麻薬ギャングの存在などにより、特定の地域では危険な状態であるようです。

5位:ラゴス/ナイジェリア(Lagos / Nigeria) 73.05

続いてはナイジェリアの経済的な中心都市であるラゴスが登場。バックパッカーの間では「アフリカ三大凶悪都市」(他はヨハネスブルグ、ナイロビ。ラゴスの代わりにタンザニアのダル・エス・サラームが挙げられることも)にもノミネートされますが、あるガイドブックによれば「治安は改善傾向にあり」「通常の旅行者であれば重大事件に巻き込まれる可能性は高くない」とされています。一方、これまで比較的治安の良かったラゴス島やビクトリア島で外国人を狙った武装強盗事件が発生しているという情報もあります。さらにアルカイダやISISとの関係が噂されるボコ・ハラムのような国際テロ組織もあり、危険であることに変わりはなさそうです。

Contrary to popular perception, violent crime has decreased in recent years. Most crime against foreigners targets expats in expensive cars, and travellers are unlikely to encounter any serious problems.

出典:http://www.lonelyplanet.com/nigeria/lagos/safety

4位:プレトリア/南アフリカ(Pretoria / South Africa) 78.79

4位も南アフリカから。たくさんのジャカランダを見ることが出来る南アフリカの首都プレトリアは、以前はヨハネスブルグに比べるとまだマシだったようですが、近年治安が急激に悪化してきているそう。日本大使館があるウォータークルーフ地区やブルックリン地区でも治安が悪化しており、日中でも首絞め強盗に遭遇する日本人旅行者もいるそうです。その他、セントラルなどでは武装強盗や殺人、強姦、車上荒らしや偽警察官による強盗なども発生しており、注意しすぎてもしすぎることはないようです。

3位:ダーバン/南アフリカ(Durban / South Africa) 78.92

ここでも南アフリカから、ダーバンがランクイン。古くからのリゾート地であり、また2010年のワールドカップでは試合も行われたダーバンは、ヨハネスブルグやケープタウンなどと同様、治安の悪化に苦しむ都市です。近年は海岸での外国人観光客襲撃事件や外国人排斥運動(ゼノフォビア)による外国人襲撃も発生しており、日本のニュースでも取り上げられています。ポート・エリザベス同様、2014年には殺人率が34.5人で38位にランクインしています。

2位:ヨハネスブルグ/南アフリカ(Johannesburg / South Africa) 83.21

またまた南アフリカから、アフリカ三大凶悪都市の一つであるヨハネスブルグが登場。南アフリカ最大の経済都市でもあるヨハネスブルグは、こちらもまた旅人の間で噂に上る「絶対に行きたくない場所」。犯罪率の高さは言うまでもなく、「首絞め強盗に遭う確率は150%(外に出ると必ず襲われ、その半数が警察に行くまでにもう一度襲われる)」「車で轢いてから所持品を奪う」などといった都市伝説のようなものが、まことしやかに囁かれています。また売春婦からドラッグまで何でも揃うと謳われた、かの有名な世界最恐ビル「ポンテタワー」もあり(今ではセキュリティが多少改善されているそうです)、リアル北斗の拳という評判もあながち間違いではなさそうです。

1位:ピーターマリッツバーグ/南アフリカ(Pietermaritzburg / South Africa) 84.69

第1位は、やはり南アフリカから選ばれたピーターマリッツバーグ 。一般的にはヨハネスブルグやダーバン、プレトリアなど大都市の方が危険なイメージがありましたが、「NUMBEO」のスコアは84.69となっており、ヨハネスブルグを1.48という僅差で上回っています。これは過去3年間に犯罪発生件数が増加していることや外国人排斥運動がこの町でも巻き起こったからかもしれません。またピーターマリッツバーグはインドのマハトマ・ガンディーが若かりし頃に人種差別を受けた地でもあり、市内中心部にはガンディーの像が建てられています。

最後に

アフリカの危険都市10選、いかがだったでしょうか?TOP10のうち6件を南アフリカが占め、さらにTOP4を独占するという、ある意味、快挙(?)を達成しています。とは言え南アフリカや8位のウィントフック、10位のケニアにはたくさんの見どころがあるのも事実です。行ってはいけないと言いつつ、筆者はここで挙げた10の都市のうちヨハネスブルグを含む4つに滞在経験がありますが、幸いなことに直接事件に巻き込まれることはありませんでした。アフリカは広大なサバンナでのサファリや世界最古の砂漠であるナミブ砂漠などたくさんの見どころがありますが、危険なところに行く場合はチェックにチェックを重ね、最新の情報を入手した上で計画を立てることをオススメします!

石塚皓

2014年7月より、元教師の妻と世界一周の旅を始め、2016年3月に無事、帰国した33歳の元会計士。1年8カ月かけ48カ国を回る中で出会った絶景やオススメのグルメ情報など、旅に関する情報を発信していきます。

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