『孤独のグルメ』の実在するお店10選！聖地を巡って絶品料理を堪能しよう

原作・久住昌之、作画・谷口ジローによる人気グルメ漫画「孤独のグルメ」。これまでにありそうでなかった、男性が一人で食事をするという内容は、多くの読者の心を掴みました。2012年からは松重豊主演でテレビドラマとなり、さらに幅広い層にアピールすることに成功しています。現在シーズン8まで放送され、今後も新作が登場すること間違いなしと言われている高視聴率ドラマです。今回は、ドラマ「孤独のグルメ」に登場した実在する飲食店の中から、特におすすめのお店を10店舗紹介します！お店の情報はもちろん、ドラマで登場した料理も詳しく掲載していますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

最初にご紹介するのは、文京区の茗荷谷にある中国料理豊栄。シーズン6で放送されたお店です。仕事の取材を受けるために文京区にやってきた五郎は、相手のペースで次々と仕事を引き受けてしまい疲労困憊となってしまいます。ここはおいしい食事で英気を養おうとした彼が訪れたのが、こちらのお店。冷やし担々麺、アボカドのせいろ蒸し、中華茶わん蒸し、日高四元豚の回鍋肉を次々と平らげています。自家製のジャンを使った本格上海料理は多くの方に人気で、番組放映後はさらに賑わっていると評判。おいしいオーガニックワインや紹興酒も楽しめます。

お店の入り口はとてもオープンになっていて、初めての来店でも入りやすい雰囲気となっています。店内も明るい雰囲気で、テーブル席を中心に広々とした客席が広がっています。また料理の値段も比較的リーズナブルなので、気軽に立ち寄る事が出来るのもうれしいポイント。ドラマの中で五郎が食べた料理も、ほとんど1品1000円以内となっています。特にドラマのクライマックスで登場した回鍋肉はかなりの人気メニューのようで、ほとんどのお客さんが注文するようです。またアボカドのせいろ蒸し、よだれ鶏など、前菜メニューも幅広く用意されているので、おいしいお酒と一緒に中華料理を楽しむ方も多いみたいですね。

お次に紹介するのは、シーズン5で登場したモロッコ料理tamtam(タムタム)。タジンというモロッコ料理を代表する一品が登場しました。昔からお世話になっている先輩に西荻窪に呼び出された五郎。飲めないお酒を必死に断る五郎は、先輩にペルシャ絨毯屋に連れていかれます。そこで待ち受けていたのは、先輩の婚約者。しかし彼女は五郎を邪険に扱い、五郎はそそくさと逃げるように帰ります。気疲れで腹が減った五郎は、西荻窪の飲み屋街を歩きながら食事何処を探すことに。そして見つけたのは、珍しいモロッコ料理のお店。「独自の食文化・・ヘルシーかつ食欲をそそる料理・・いいじゃないか」とつぶやくと、五郎はお店に入っていきます。

店舗は現代的なビルの一階に入っています。お店の前にはモロッコの国旗が飾られているのでとても分かりやすいですね。店内はとても落ち着いた雰囲気で、孤独のグルメ気分を味わえそうです。ドラマにも登場した、卵のブリックとラム肉のハンバーグが人気メニュー。卵のブリックはナイフで切れ目を入れると、中から黄身がとろーっと出てきます。五郎さんが喜びそうなシチュエーションですよね。その卵を、ラム肉で出来たハンバーグと一緒に食べるのがおすすめ。ラム肉といっても癖はほとんどないので、どなたでも食べやすい仕上がりとなっています。

シーズン6で登場した長崎飯店渋谷店。道玄坂の繁華街の中にある老舗のお店です。インテリアの商談で渋谷のクラブを訪れた五郎。慣れない雰囲気といかつい商談相手にへきえきとしてしまいます。飛び出すように商談を終えた五郎は、食事を求めて道玄坂の路地をうろうろ。そして見つけたのがこちらのお店でした。古き良き店舗の外観、年季の入ったショーケースに誘われるように入店した五郎は、皿うどん、春巻き、特製ちゃんぽんを平らげます。本場長崎の味はグルメな五郎をうならせたようですね。

おすすめのメニューは、ドラマで五郎も食べた皿うどん。特徴は、軟麺という柔らかな面を使用しているところ。しっかりとしたつくりの太麺で、通常の皿うどんと比べて食べ応えがある一皿です。上に乗っている餡も具沢山でボリューム満点。味付けも程よい塩加減で、あっという間に食べてしまいますよ。また本場長崎とおなじく、特製ソースをかけて食べるのが通の食べ方のようです。途中までは普通に食べて、後半にソースをかけて食べれば、一度で二度おいしいと評判。店内の雰囲気も昭和を感じる事が出来ると人気のお店です。

お次に紹介するのは、群馬県邑楽郡にあるレストランブラジル。シーズン2で登場したブラジル料理店です。群馬県はブラジルからの移民が多いことから、ブラジル料理店がいくつかあるようですね。先輩にとある郊外の駅に呼び出された五郎。そんな彼の前に現れたのは、ラテンの格好をした奇抜な先輩の姿でした。どうやら妻とエステサロンを開業するらしく、その内装を五郎に手伝ってほしいとのこと。その後はなぜか先輩の娘に観光案内をされることになった五郎。ようやく解放されお腹がすいた五郎は、目の前にあるブラジル料理店に入っていくのでした。

日本ではあまりなじみのないブラジル料理のお店ということもあり、メニュー名を聞いただけではどんな料理か想像が出来ないかもしれません(ドラマでも同じようなシーンがありました)。ビッフェ・アセボラド(牛のステーキ)、エスペト・ミスト(牛、鳥、ソーセージの串焼)、が特におすすめのメニュー。確かにこのメニュー名は何を表しているのか分からないですよね。シンプルな味付けですが、お肉はとても柔らかく、日本人にも合う仕上がりとなっています。豪快なブラジル料理は一度試してみる価値ありですよ。

次に紹介するのは、シーズン7登場の炭火やきとり 泪橋。五郎にとってなじみの町・中野にある店です。仕事で中野ブロードウェイを訪れていた彼は、商談相手が待ち合わせ時間になっても訪れずに困っていました。耐えかねて催促の電話をすると、なんと商談相手はラーメンを食べている始末。さすがの五郎も憤慨してしまいますが、待った買いもあり大口の契約を獲得する事が出来ました。意気揚々と祝杯を上げようとする五郎は、中野の飲み屋街をうろつき始めます。そして目についた一軒の焼き鳥屋に入ることに。

ドラマで登場したのは、お通しの「アボカドとチーズの正油和え　と 鶏皮の酢の物」「チキン南蛮」「鯖（さば）串」「豚ばら味噌串「鶏ガラスープ」「ささ身ときゅうりのごま和え」です。中でもチキン南蛮は実際のお店でも一番人気を誇る料理として知られています。特製のタルタルソースの中には、うっすらとケチャップが入っているのがポイント。このケチャップがコクのある味わいを生み出しています。鶏肉もカラっと揚げられていて、ジューシーなもも肉からは肉汁がたっぷり出てくるんです。どの料理も満足度が高いと評判のお店となっています。

お次にご紹介するのは、錦糸町にある中華料理店・菜苑。シーズン5で登場したお店です。この回は、五郎が入院をしているシーンから始まります。腰痛が原因の入院なので、食欲は一切衰えていない五郎。しかし、病院の食事は味付けもパンチがなく、とても満足できるものではありませんでした。その後も医者や他の入院患者から、魅力的な料理の話をされて苦しみます。一睡もできないまま退院の日を迎えた彼は、病院を出た足でそのまま食事をとることにしました。そして見つけたのが、こちらのお店です。

ドラマでも登場し、こちらのお店の看板メニューともいえるのが「純レバ丼」です。チャーハン皿にご飯とレバーがたっぷりと盛られた一皿。濃い目の味付けで炒められたレバーは、ご飯との相性もばっちりです。中華風スープも付いてくるので、これ一品で大満足になれること間違いなしですね。また五郎も食べていた餃子を一緒に注文する方も多いとか。野菜多めで作られた餃子は、刺激弱めで優しい味付けとなっています。お酢を多めにつけて食べるのがおすすめだとか。

シーズン８登場した神奈川県武蔵小杉のジンギスカン屋・ジンギスカンどぅー。武蔵小杉のタワーマンションに住む顧客の元を訪れた五郎。温厚な女性が商談相手ですが、優柔不断な性格をしている為なかなか商談が成立しません。気がつけば夕暮れ時になってしまい、五郎は商談を諦め武蔵小杉の飲み屋街に向かうことに。そして換気扇からただようジンギスカンのにおいに誘われこのお店に入るのでした。店主役を元プロレスラーの高田延彦さんが演じたことも話題となった回ですね。

劇中で登場したのは、「ジンギスカンセット」「モモ肉」「ショルダー」「チャックロール」という、あまり聞きなれないメニューの数々。中でも「チャックロール」は網焼きでジンギスカンを楽しむという他ではあまり見る事が出来ないメニューとして人気となっています。ラム肉特有の臭みはほとんどなく、お肉はジューシーでとても柔らかい仕上がりとなっています。通常のジンギスカンは食べずに、このチャックロールだけを目当てに来る方もたくさんいるようです。

お次に紹介するのは、羊香味坊(ヤンシャンアジボウ)。シーズン6で登場した御徒町にあるお店です。宝石販売業者がデパートの催事に出店するということで、その装飾を頼まれた五郎。依頼者の熱い気持ちに心を動かされた五郎は、いつにも増してやる気を見せるのでした。珍しく熱の入った商談をした五郎は、ふと気がつくと空腹になっていました。そして御徒町をさ迷い歩くと、「羊」という文字にピンときます。自分の直感を信じて店内に入ると、予想通りたくさんの羊料理のあるお店に喜ぶ五郎でした。

ドラマで登場したのは次のメニューです。「ラム肉と長葱炒め」「山椒醤油・きのこの醤・発酵唐辛子の醤」「ラム肉焼売」「白身魚とラム肉のスープ」「ラムスペアリブ（ハーフサイズ）」。まさに羊料理のオンパレードですね。中でもスペアリブは一番人気といっても過言ではない一品です。ラムはとても柔らかくてジューシーな仕上がり。香辛料がしっかり効いているので、かなりスパイシーな味わいを楽しむ事が出来ます。一つ一つの大きさはそこまで大きくないので、一人一皿注文してもいいくらいです。

お次に紹介するのは、シーズン6で登場した大阪府美章園にある「甘辛や」というお店です。出張で大阪に来た五郎。今回の商談相手は不動産業を営む男性です。もともと東京出身の男性でしたが、今ではすっかり関西人になりきっており、お好み焼きをおかずにご飯を食べると言います。すっかり変わってしまった取引先に苦笑いしつつ商談を終えた五郎は、当然おいしいものを求めて大阪の街を練り歩くことに。そして王道のお好み焼きを食べるためにこのお店に立ち入ることにします。

劇中で登場したのは、豚玉定食。目の前の鉄板で手際よくお好み焼きを焼いてくれます。ふわふわに仕上がったお好み焼きは熱々のうちに食べるのがおすすめ。豚肉のカリカリとした食感とのコントラストをお楽しみください。また特徴はケチャップとからしを付けて食べるというところ。ソースやマヨネーズももちろんおいしいですが、たまには少し変わった味で楽しむのもいいかもしれません。また五郎はその後に焼きそばも注文していました。こちらもお店の看板メニューですので、ぜひ一緒に楽しみたいところ。

最後にご紹介するのは、恵比寿と目黒の中間にあるシャナイアというスープカレーのお店。シーズン６で登場しました。ホテルの内装の提案という大きな商談をおこなった五郎。しかし、五郎の提案は相手には刺さらずあえなく不成立となってしまいました。呆然としながら目黒を歩いていると、気がつけば住宅街に入り込んでしまいます。さらにお腹がすいた五郎は気落ちしてしまいますが、そんな時に目の前に現れたのがこちらのお店でした。

劇中で五郎が注文したのは「チキンと野菜のスープカレー」です。さらに五郎と全く同じものを食べたいのであれば、「スープのベースはオリジナルで、辛さは3辛、トッピングはいももち2ピース、ライスはターメリックライスの普通盛り」とオーダーをしましょう。カレーは注文から20分ほどかかりますが、店内のインテリアや変わった雑貨を眺めていればすぐに時間が経ってしまうことまちがいなしです。こちらのスープカレーは薬膳と謡っていることもあり、さまざまなスパイスがたっぷりと使われています。この回の五郎のように気持ちを引き締めたいときに食べるといいかもしれませんね。

以上、ドラマ「孤独のグルメ」に登場したおすすめ10店舗をご紹介しました。どのお店も個性あふれる料理と雰囲気で人気となっているようですね。また、放送からしばらく時間が経っても混雑が続いているお店もたくさんあるようです。事前に電話予約をするなどして対策をしてから訪問するのをおすすめします。ドラマファンとしては店内の写真を撮りたくなってしまうかもしれませんが、その際は必ずお店の方の許可を取ってから行うようにしてくださいね。