【ヨーロッパセレブ御用達】サルデーニャ島のグランピング!羊飼いの生活をしてみる?

3,879

views

0

おしゃれなイタリアのエコロジーキャンプ。ぜいたくなキャンピングをグランピングと呼ぶのですが、必ずしもゴージャスなわけではありません。本当のぜいたくをサルデーニャ島で体験しましょう!

Sardinna Antiga ?羊飼いの家に泊まる旅に出よう

たぶんどこの国にも、過疎化が進んでしまった村や町があります。イタリアにももちろんありますが、サルデーニャ島のサルデーニャ・アンティーガ(Sardinna Antiga)もそのひとつです。サルデーニャ・アンティーガ は50年以上前に廃村になってしまいました。その村を利用して、ナチュラルスペースを満喫する場所が作られました。もともと羊飼い、牛飼いが住んでいた家をリフォームして、宿泊施設にしています。

サルデーニャ・アンティーガでは現在、エコツアーの宿泊と有機栽培の農業が行われています。ヨーロッパではこのようなタイプの宿泊施設もグランピング、グラマーキャンピングと呼んでいます。グランピングは、設備の整った豪華なキャンピングと解釈しがちですが、こういう別の意味でぜいたくな宿泊施設こそぜいたくと言えるのかもしれませんね。

羊飼いの家を同じ素材でリフォーム!これがエコロジー

建物のリフォームは、もともと使っていた材料と同じようにオーガニックな素材を使っています。そして、この島で手に入れられる素材のみを使うということにこだわってリフォームされました。オーガニックな素材は古くなれば自然に戻っていきます。決して、「燃えないゴミ」や「粗大ゴミ」にはなりません。わらぶきの屋根は、暑い夏も涼しく、湿気も家の中にこもることもなく、快適に過ごせます。石造りの家はレンガよりさらに、暑さから守ってくれます。

現在、多くの家が、もちろん地中海地方であっても壁を薄く作っているので、夏は暑さが、冬は寒さが家の中に入り込んでしまい、大量にエネルギーを無駄に使っています。壁をほんの少し厚く作るだけで、エネルギー消費を減少させることができるのです。

寝室は?室内はどのようになっているのでしょうか

これはダブルベッドの置かれた寝室です。ダブルベッドがひとつあるタイプとシングルがふたつ置かれたハット、それから2件のハットをつなぎ、接しているところに小さめの入り口を作ってふた部屋になっているタイプがあります。子どもを連れている場合、エクストラベッドが置けます。2歳まで無料、7歳まで半額、12歳まで3割引になります。ペットは大歓迎で、無料です。ただし、危険性のないペットのみ。

室料は1泊200ユーロ。2件つながったタイプは300ユーロ。
8月は240ユーロと340ユーロ。
オーガニックな食材を使った朝食付き。

別料金になりますが、オーガニックのベービーフード、ペットフードもあります。

サルデーニャ・アンティーガの生活をもっと知りたい!

朝食はオーガニックな食材を使ったベジタリアンメニューです。そして、素焼きのつぼに山の湧き水を入れて毎朝持ってきてくれます。湧き水は自然のミネラルウォーターです。湧き水は最高においしく、素焼きのつぼに入っているので時間がたっても冷たいままです。そのために、もしかしたら1番忘れられない味になるかもしれません。

各室にプライベートバスルームが付いています。オーガニック素材のボディケアアイテムも備え付けられていて、お肌に合うようでしたら、購入もできます。

インターネットはありません。携帯電話もできるだけ使わないようにしてほしいというのが管理側の要望です。少なくとも着信などの音はエチケットモードにしておきましょう。
この場所はとても静かなところなので、普段と同じ音量にしておくと、けたたましく隣人に不快感を与えてしまいかねません。

Sardinna Antiga(サルデーニャ・アンティーガ)
住所:
SS 125 km 251+700 - Santa Lucia di Siniscola (Nuoro) - 08029 Siniscola - NU - Italia
電話番号:
+39 392 537 7159
Eメール:
sardinnaantiga@gmail.com

サルデーニャ・アンティーガのあるサルデーニャ島とは

サルデーニャ・アンティーガはサルデーニャ島にあります。サルデーニャ島はコルシカ島の南部にある島で、サルデーニャ王国として栄えた島で、現在でもサルデーニャ語が使われています。Sardinnaはサルデーニャ語表記で、イタリア語ではSardegnaと書きます。地中海地方気候で冬も比較的温暖な気候です。
サルデーニャ島は1974年公開の映画『流されて…』(Travolti da un insolito destino nell'azzurro mare d'agosto)と「流されて」のリメイク版である2002年公開の「スウェプト・アウェイ」(Swept Away)の撮影に使われた島です。無人島にも見えるような野生的な場所がある島で、自然とイタリア文化、サルデーニャ独特の文化などを多彩な楽しみのある場所です。

サルデーニャ島は文化が多彩

廃村を利用したエコキャンプ場があるからといって、島全体が人口の減少に悩んでいるわけではありません。島全体では160万人以上の人が住み、カリャリ、サッサリなどの大都市もあります。また、国際空港が3つもあるので、ヨーロッパ中から観光客がやってくるところです。
サルデーニャ・アンティーガから2kmのところには、砂質の良い海浜があり海水浴場になっています。同時に漁師の住んでいる地域もあり、食べ物もバラエティに飛んでいます。

スペインが1720年まで統治し、その後、オーストリア、そしてイタリアになりました。アラブ文化の影響もあり、パスタにも、クスクスによく似た粒状のものを食しています。その他、羊飼いが多かったこともあり、チーズ作りも盛んです。

サルデーニャ島のグルメ

牧羊が盛んであったことから、ペコリーノ・サルドと名付けられたかなり味のしっかりしたチーズが有名です。この名称はサルデーニャ島で作られたものだけに許されています。このチーズには、薄く堅目に焼いた「パーネ・カラザウ」と呼ばれるパンとともにいただきます。

チーズとパンが出たら、やはりワインですよね。実はサルデーニャはワインの生産地としても有名で、イタリアワインの中でも人気のあるワインを生産しています。
カンノナウ・ディ・サルデーニャ 、モニカ・ディ・サルデーニャ 、モスカート・ディ・サルデーニャ 、ヴェルメンティーノ・サルデーニャ などがあります。モスカートが甘くて女性にも飲みやすいのではないでしょうか。

サルデーニャ・アンティーガはサルデーニャ島のどこにあるの?

サルデーニャ・アンティーガはサルデーニャ島の北東部、ヌーオロ県、シニスコーラ市に属する地域で、漁村地域のサンタルチアのそばです。ヌーオロ県に行くには、カリャリ=エルマス空港 (Cagliari-Elmas Airport) を利用します。ドイツのムーニッチ、スペインのバルセロナ、イタリアのローマやミランなどからのフライトがあります。
空港に着いたら、電車でヌーオロまでほぼ2時間、料金は約15ユーロです。距離は約115kmですから、車の方がすぐに到着するでしょう。しかし、イタリアで車を運転しようと思ったら、かなりの決意が必要かもしれません。
サルデーニャは古い伝統がたくさん残っていて、お祭りや建物を観光しながらゆっくり移動して行ってもいいですね。できれば時間を忘れて過ごすのが理想です。


羊飼い生活が楽しめる島、サルデーニャ島サルデーニャ・アンティーガ

本当の静けさの中で、オーガニックの食べ物とオーガニックな環境で心も体も奇麗になりそうですね。イタリアの食と地中海地方のあらゆるエッセンスの混じった料理も興味ふかいです。温暖な地域ですから、季節を特に選ばずに行けるのも魅力のひとつではないでしょうか。

mican

アンダルシアの白い村に住んでいます。
周りはオリーブ一色。
そういうところで、三人の子供達と母と六人家族。
引っ越してきて、14年、マドリッドの3年と合わせると17年スペインに住んでます。

この記事を読んだあなたにオススメの記事
  • イタリアのアウトレットまとめ完全版!買い物大好きな人にお...

    オシャレな町並みも多く歴史的名所も多いイタリアですが、多くのブランドもあるため買い物好きにはたまらないでしょう。最新のブランドやお気に入りのブランドが安く買える場所を紹介します。

  • 本場イタリア人のピザの食べ方・選び方教えます!

    イタリアといえばパスタとピザ。イタリアに旅行に行くなら必ず食べるべきです!それも、RISTORANTE(レストラン)ではなく、PIZZERIA(ピッツェリア)で食べるべきです。そして、是非試していただきたいイタリア人の食べ方と人気ピザ!そこで、本記事では本場イタリア人のピザの食べ方、選び方をご紹介いたします。

  • 南イタリア、ナポリ飯!絶品尽くめのカンパニア料理まとめ

    世界三大美港、世界三大夜景の街の一つとしても知られる南イタリア、ピッツァの街ナポリ周辺のカンパニア地方は、絶品の特産品がいっぱい!トマト、レモンにチーズ!おいしいもの尽くしのカンパニア料理、楽しんでいただけたら嬉しいです!

  • 最高の靴に出会える!イタリアの最高級シューズブランド9選

    イタリアには素敵な靴は素敵な場所に連れて行ってくれるということわざがあります。それだけあって、イタリアは有名なシューズブランドの発祥地です!あなただけの「素敵な靴」を見つけることができるでしょう。今回はそんなイタリアシューズブランドをご紹介します。

  • イタリア・ポルトフィーノのたのしみ方&見どころ!観光でお...

    ポルトフィーノは、ブーツの形をしたイタリア半島のちょうど付け根あたりにある小さな街です。青く輝くリグリア海に浮かぶたくさんの船、カラフルな街並みを見れば、まるで映画や物語の世界に入り込んでしまったよう。今回はそんなイタリアの美しい港街ポルトフィーノについてご紹介します。

  • 南イタリア・サレルノで行くべき穴場観光&街歩きスポット紹介

    カンパニア州の中でナポリに次ぐ湾岸都市「サレルノ」。 ナポリから特急で約30分、アマルフィまでは船で35分とアクセス抜群。物価が安く治安も良いので、南イタリアの旅の拠点にぴったりです。 そんなサレルノの町の見どころをご紹介。【アクセス編】や【レストラン編】と合わせて参考にしてみてくださいね。

このエリアの新着記事
  • イタリアのおすすめお菓子20選!焼き菓子からチョコレート、...

    イタリアのおすすめのお菓子を案内します。地中海に突き出た半島イタリアでは、意外にも製菓文化が古く、伝統的なお菓子がいくつかあります。また比較的新しいお菓子も存在。そんなイタリアのおすすめのお菓子ばかりを20アイテム厳選しました。

  • イタリアの食べ物おすすめ15選!本当においしいイタリア料理...

    海外旅行に行きたい国ランキングで、常に上位にランクインしているイタリア。風光明媚な景色はもちろん、歴史的価値のある建造物など見所が満載ですが、イタリアグルメがお目当てという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、イタリア料理のメジャーなものを中心に、イタリアの人気の食べ物をご紹介していきます。

  • イタリア・カンパニア州のモッツァレラ工場「ヴァンヌーロ」...

    モッツァレラチーズが名産のカンパニア州。 水牛のミルクから作られるモッツァレラチーズは大変希少価値があり、モッツァレラの中でも最高品質。 地元イタリア人も虜にする絶品のモッツァレラチーズを作り出す工場、ヴァンヌーロをご紹介します。

  • イタリア・サルデーニャ旅行で必食!伝統3選 ≪ドルチェ編≫

    イタリア・サルデーニャ島では砂糖よりもはちみつをよく使います。砂糖の甘さではなく、自然のはちみつの甘さがやさしく伝わるサルデーニャ島のドルチェたち。たくさんある中でもとっておきの3つのドルチェをご紹介します。

  • イタリア定番観光スポット、ポンペイ遺跡!1900年の時を経て...

    一瞬にして火山灰の下に眠った古代都市ポンペイ。約1900年前の人々の暮らしが当時のまま残る古代のロマンが詰まった遺跡です。ローマからも日帰り日本語ガイド付きバスツアーが出ているので不安なく手軽に旅を楽しめます。

  • イタリア・マナローラで愛の小道を歩いてみよう!色彩豊かな...

    イタリアには世界遺産になっている美しい村が集まっている地域があります。その中の一つがマナローラという村で、絵のように美しいカラフルな家々と隣村のリオマッジョーレとマナローラを結ぶところに、カップルに人気の愛の小道などがあり、人気の観光スポットとなっています。そんなマナローラをご紹介します。

  • 北イタリアの世界遺産チンクエテッレの魅力~コルニリア編~

    北イタリア・リグーリア州にある世界遺産に登録されているチンクエテッレ。5つの村を一日で、電車をメインにまわってみました。三つ目の村、コルニリア(Corniglia)編です。

  • イタリア・ポジターノ観光で「アマルフィの宝石」と呼ばれる...

    美しい青い海と、断崖に並ぶパステカラーの家や教会。 そんな独特の景観はポジターノならでは。その美しい海と街並みを求めて世界中から人々が訪れます。そんなポジターノの街の見どころをご紹介します。旅の計画の参考にしてみてくださいね!

  • イタリア・ポルトフィーノのたのしみ方&見どころ!観光でお...

    ポルトフィーノは、ブーツの形をしたイタリア半島のちょうど付け根あたりにある小さな街です。青く輝くリグリア海に浮かぶたくさんの船、カラフルな街並みを見れば、まるで映画や物語の世界に入り込んでしまったよう。今回はそんなイタリアの美しい港街ポルトフィーノについてご紹介します。

  • -南イタリア- サレルノから始めよう!アマルフィ海岸への旅【...

    カンパニア州の中でナポリに次ぐ大きな湾岸都市「サレルノ」。 ナポリから特急で約30分、アマルフィまでは船で35分とアクセス抜群。 旅の拠点にぴったりの町なんです!そんなサレルノの町とアクセス情報をご案内。 【町歩き&教会編】や【レストラン編】も合わせて参考にしてみてくださいね!

このエリアの人気記事
今週の人気記事