イタリアの食べ物おすすめ15選!本当においしいイタリア料理はこれだ

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海外旅行に行きたい国ランキングで、常に上位にランクインしているイタリア。風光明媚な景色はもちろん、歴史的価値のある建造物など見所が満載ですが、イタリアグルメがお目当てという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、イタリア料理のメジャーなものを中心に、イタリアの人気の食べ物をご紹介していきます。

人気のイタリア料理で本当においしいメニューを知りたい

世界中が認めるグルメの国・イタリアは、美味しいもので溢れています。フレンチに比べ、幅広い世代の日本人の口に合うイタリア料理は、今や日本の食文化の中にも浸透し、なくてはならない食べ物の一つになりました。チーズ・トマト・オリーブオイル・ガーリックなどのイメージが強く、まず頭に思い浮かべるメニューといえば、ピッツァやパスタ。ただし、イタリア発祥の料理は種類も多く、日本人の知らない種類のパスタやピッツァも数多くあります。イタリア料理はおしゃれなおいしいのですが、作り方は至ってシンプルで簡単。素材本来の美味しさを楽しむ料理が多いため、レストランで食べた料理をすぐに、自宅で再現できるところが魅力です。せっかくなら、イタリアの家庭のように、大皿に山盛りのパスタやピッツァを用意して、肩ひじ張らずに楽しいランチ&ディナータイムをお過ごしください。

イタリアの食べ物 おすすめ:1 パスタ

魅力的なメニューがずらりと並ぶイタリア料理の中でも、「パスタ」は別格!ロング・ショートに関わらず、様々なソースを使用したメニューがあります。日本でも人気のメニューの一つ「ボロネーゼ」は、セロリなどの香味野菜をオリーブオイルで炒め、トマトの水煮と赤ワインで煮るソースです。お馴染みのミートソースの材料とほぼ同じですが麺の種類が異なり、ボロネーゼではソースとのバランスの良い平打ち麺のタリアタッレが使われます。

イタリアのボローニャが発祥の地ということで「ボローニャ風の」という意味のイタリア語「ボロネーゼ」が料理名に!ボロネーゼと同じようにイタリアの都市の名前が付いているのが「ジェノベーゼ」。もちろんこちらの名前の意味も、ジェノバ地方で誕生したパスタということで、「ジェノバの」という単語からジェノベーゼと名付けられました。

ジェノベーゼは、バジルの葉・松の実・ガーリック・パルミジャーノ・オリーブオイルをフードプロセッサーもしくはミキサーに入れて混ぜ合わせた鮮やかなグリーンのソースのことです。ジェノベーゼソースはパスタだけでなく、ガーリックトーストなど、ほかの料理にプラスするとアクセントになるのでかなり重宝するソース!また、イタリアのパスタで外せないのが「カルボナーラ」。数あるパスタメニューの中でも高い人気のカルボナーラとは、卵黄・ベーコン・生クリーム・チーズを使用したソースのことです。

ほかのパスタ類は自宅でも割と簡単に作れますが、カルボナーラだけは卵黄に熱が入り過ぎないように注意しなければならないので、自宅で食べるよりもレストランで食べるのがおすすめ!また、日本では生クリームを入れますが、イタリアでは生クリームを使用しないので、より濃厚なソースを味わえます。

イタリアの食べ物 おすすめ:2 ピッツァ

日本人がイタリア料理として真っ先に思い浮べる物の一つが「ピッツァ」ではないでしょうか。一見、どれも同じように見えるピッツァですが、ナポリとローマでは生地に違いがあるんです。ナポリ風ピッツァとは、ナポリ発祥のピザのことで、厚めでモチモチの生地が特徴です。ナポリピッツァの代表的なものが「マルゲリータ」で、日本でも大人気のピッツァです。

一方、ローマ風ピッツァは、薄く伸ばした生地をカリッと焼き、トッピングした具材と生地のパリパリの食感を楽しめます。また、日本では家族や友人と大人数で食べるイメージが定着し、カットして1ピースずつ食べますが、イタリアでは一人で食べるものなので、1枚のピッツァをナイフとフォークを使用して食べるのがスタンダードです。

日本でも人気の「マルゲリータ」は、トマト・バジル・モッツァレラチーズ・オリーブオイル・パルメザンチーズなどのシンプルな材料が使用され、ナポリ風もローマ風のどちらも絶品です。自分がいつも食べているのが、ナポリ風なのかローマ風なのか分かったら、次は違うタイプをチョイスして食べ比べてみてはいかがでしょう。そのほかにも、ピッツェリアにある定番メニューが、ハム・卵・野菜などたくさんの具材をトッピングした「カプリチョーザ」。こちらもマルゲリータ同様に男女問わず人気があります。

また、日本ではあまり馴染みのないアンチョビを使用した「ロマーナ」もイタリアでは定番のメニューです。トマトソースにアンチョビとモッツァレラチーズをトッピングした一枚は、チーズとアンチョビの塩気とトマトソースの爽やかな酸味が絶妙です。もし、メニューに載っていたら、食べてみてくださいね。イタリア旅行中に、色々なピッツァを試してみたいけど、一人で一枚は無理という方には、量り売りのピッツァがおすすめです。

イタリアの食べ物 おすすめ:3 カルパッチョ

イタリア料理の中でも人気の「カルパッチョ」。ヴェネツィア発祥のこの料理は、生の牛肉を薄く叩いてソースをかけて食べるのが、本場イタリアのスタイルです。カルパッチョはヴェネツィア出身の画家の名前に由来し、赤と白を基調とした彼の作風が皿の上の料理と似ていたから、画家がこの料理を好んで食べていたからなど、起源は諸説あります。日本では白身魚のイメージがありますが、これはラ・ベットラ・ダ・オチアイのオーナーシェフで、イタリアンの巨匠として有名な落合務氏がイタリア料理を日本に広めるためにアレンジしたものだとか。

前菜として食べられることが多いカルパッチョは、薄切りの牛肉・白身魚を薄くスライスしたもの・野菜の薄切りを並べたものにソースをかけたものですが、牛肉以外のカルパッチョは「鯛のカルパッチョ」など、カルパッチョの前に食材の名前を付けて呼びます。また、カルパッチョは「マリネ」と混同されることがありますが、食材をワイン・ビネガー・調味料などに漬け込むフランス料理の一種です。

イタリアの食べ物 おすすめ:4 リゾット

様々な味わいを楽しめる「リゾット」は、中東から伝わったといわれる米料理文化をイタリアンスタイルに作り上げた伝統料理の一つです。日本の雑炊よりも汁けが少なく、濃厚な味わいを楽しめるリゾットは、ピッツァやパスタが続くイタリア旅行中の救世主といっても過言ではありません。日本の雑炊と異なる点は、初めに鍋で、オリーブオイル・バター・ガーリック・玉ねぎなどを炒め、そこへお米とスープを入れ炊き上げていくことです。魚介類などの旨味を吸い込んだお米は、一口食べるごとに口福を感じます。

そんなリゾットも、パスタやピッツァ同様に様々な種類があります。魚介類が豊富に取れるイタリアでは、人気のリゾットはもちろん、日本とは異なる味わいを楽しめるシーフード系のリゾットも食べておくべき!特に、トマトとスカンピ(手長エビ)の相性が抜群な手長エビのクリームリゾットは、日本人好みなのでぜひ食べておきたいイタリアンリゾットの一つです。

そのほかにも、松茸やトリュフと並んで世界三大茸の一つに数えられるイタリアのポルチーニ茸を使用したリゾットも外せない逸品です。さらに、日本のリストランテのメニューにも並んでいる「ゴルゴンゾーラのリゾット」も人気のメニュー。元々は、イタリアの北部のゴルゴンゾーラ村で食べられていたリゾットだそうです。

イタリアの北部ではニョッキや生パスタなど、柔らかいパスタが好まれ、お米もパスタの仲間の一つ。また、イタリアの北部を横断しているポー川流域がお米の産地ということもあり、実はリゾットってイタリア北部の伝統的な料理なんですよ。

イタリアの食べ物 おすすめ:5 フリット

日本の天ぷらに近いイタリア料理が「フリット」です。白身魚などシーフード系のフリットもありますが、魚介・肉・野菜など、様々な食材をフリットにして味わうのがイタリア流です。その中でも。イタリアで人気のフリットといえば、ズッキーニのフリット。何も入れずに花の部分だけを揚げるタイプもありますが、黄色い花の部分にチーズを詰め込んだもの、アンチョビを入れたものなどがあります。

天ぷらと異なり、小麦粉と卵のほかにチーズが衣に混ざっているので、何もつけずに食べてもコクと旨味を感じられる一品です。パルメザンチーズという乳脂肪を油で揚げるなんて、イタリア人ならではの発想から生まれたフリットは、スナック的な要素もあるので、ワインやビールのおつまみにもgood!レモン汁やタルタルソースで味変しながら食べると、何個でもエンドレスで食べられるから不思議です。

また、イタリアのモデナ地方の伝統料理に「ニョッコフリット」というものがあり、こちらは揚げパンにサラミなどをサンドして食べるフリット。きっと、日本人の口にも合うはずです。定番のイタリアンだけでなく、たまには違う種類のイタリア料理も楽しんでみてください。

イタリアの食べ物 おすすめ:6 アクアパッツァ

漁師さんの料理として知られているイタリア料理が「アクアパッツァ」。名前の由来はいくつかあるようですが、漁師が取れたての魚介類を船の上で調理して食べたことから「アクア」=水・「パッツァ」=暴れる、船の上で料理する様子を名前にしたのだとか。日本ではスズキなど白身魚と貝類・トマト・オリーブなどのイメージですが、イタリアではシーズンごとの旬の魚を一匹丸ごとドーンと水・白ワインで煮込みます。イタリア人に愛されている魚介の旨味をダイレクトに味わえる料理も、トマトはマストです。

たっぷりの白ワインを使用し、魚の切り身やムール貝・あさりなどを入れて、手軽に作ることが可能なので、自宅で食べたい時にいつでも大人の味わいを楽しめますよ。魚もスズキ・タイ・メバル・カサゴなど白身魚を用意するだけで、本格的なイタリアンに!魚介類の旨味をダイレクトに味わいたい時は、パンにつけて食べるのがおすすめです。スープパスタのようにパスタと一緒に味わったり、魚介類の旨味がたっぷりのスープでリゾットを作ったりしてみてはいかがでしょう。自分好みにカスタマイズして、贅沢なスープを最後の一滴まで味わってくださいね。

イタリアの食べ物 おすすめ:7 プロシュット

イタリア料理に欠かせない食材の一つが「プロシュット」です。豚のモモ肉のことで、日本では生ハムとして浸透しています。実は、生で食べるイメージが強いプロシュットですが、加熱する料理にも使用されることが多々あります。サラダなどにも使用されますが、おしゃれなおつまみプレートのチーズプラッターにのっていることも!チーズと一緒に食べることの多いプロシュットは、イタリアではちょっとしたおやつ感覚で食べるほど身近な食べ物です。

特に、パルマ地方のプロシュット・ディ・パルマが有名です。日本でも生ハム文化が浸透しつつあり、家庭の食卓にも生ハムが登場する回数が増えています。ちなみに、生ハムは非加熱のハム全体に当てはまることから、熟成されているプロシュットとは似ているようで別物。生ハムのように赤々としているのではなく、桜色のようなピンクのプロシュットは、あっさりとした見た目とは異なり、噛めば噛むほど濃厚な旨味があふれ出してきます。ワインのおつまみ・サンドイッチ・サラダなど、様々なスタイルで楽しんでください。

イタリアの食べ物 おすすめ:8 カポナータ

スペインのカタルーニャから渡来したといわれるイタリア料理が「カポナータ」。素揚げしたナスと、パプリカ・オリーブ・香味野菜をトマト・塩・砂糖・ビネガーでじっくり煮込んだシチリア島やナポリの伝統料理です。日本でよく食べられているカポナータは、シチリア島のカポナータ。和食でいうところの筑前煮や肉じゃが的存在の料理で、イタリアの人にとってのマンマの味、定番の煮込み料理。

ナポリでよく食べられているカポナータは、揚げたナスの甘酢煮と水に浸した乾パンと・トマト・ガーリック・オレガノなどを塩とオリーブオイルで和えたものなので、サラダ感覚で食べられます。本場・イタリアではこのほかに、キノコやバジル・パセリなどを入れることもあるようです。また、カポナータはフランス料理のラタトゥイユと間違われることがありますが、野菜を揚げずにズッキーニをメインにすべての野菜を煮込んで調理するのがラタトゥイユで、ビネガーや砂糖は使用しません。一度にたくさんの野菜を取れるので、女性に人気のある料理です。

イタリアの食べ物 おすすめ:9 バーニャカウダ

日本でもイタリア料理の定番になりつつある料理が、女性に人気の「バーニャカウダ」。イタリア・ピエモンテ州の冬の鍋料理で、「バーニャ」はピエモンテ語でソース、「カウダ」は熱いという意味があります。様々な種類の野菜にオリーブオイル・アンチョビ・ガーリック・塩で作ったソースを付けながら食べます。ソースは常に温めた状態がベストで、日本ではソースをよりまろやかにするために、牛乳や生クリームを入れて提供されることがあります。

バーニャカウダで出される野菜は、かぶ・カリフラワー・根菜類・パプリカ・チコリなどをスティック状や食べやすい大きさにカットしてあります。グラスやカップにブーケのように盛り付けられたり、ボードにエディブルフラワーなどを散らして、お花畑のように美しく盛り付けられたり、レストランによって様々なスタイルで提供されます。テーブルにサーブされた瞬間、歓声が上がることも!シーズンごとの旬の野菜をたっぷり食べられるところも魅力ですね。

イタリアの食べ物 おすすめ:10 アランチーニ

シチリア島の郷土料理の一つ「アランチーニ」は、コロコロと食べやすい大きさのライスコロッケのことです。見た目が小さなオレンジに似ていることからこの名前が付けられました。ライスを小さく丸めその中にチーズを入れ、衣をつけて揚げたもので、イタリア各地で中に入れる具やレシピが異なります。揚げたてのアランチーニは、サクッと割ると中からモッツァレラがとろ~りと溶けだし、その様子を思い出すだけで思わず笑顔になってしまうほど美味しい!長年、イタリアのおばあちゃんやお母さんが子供や孫のために、愛情をこめて作ってくれたマンマの味は、それぞれの家ごとに味わいを楽しめます。

シチリア島では、お総菜屋さんやバールなどで必ずメニューに並ぶ定番!シチリアでは、丸い形状だけでなく三角などいろいろな形のアランチーニがあり、まさに日本のおにぎり的存在です。中の具にはモッツァレラと一緒にひき肉がたっぷり入っているものもあり、小さなオレンジのはずが思ったより大きくてボリューム満点!一つ食べると、結構お腹いっぱいになるのがシチリアスタイルのアランチーニです。

ナポリでは、小さなオレンジよりもさらに小さなピンポン玉サイズのアランチーニが主流で、呼び名もお米の団子やボールという意味がある「アランチーニ・ディ・リゾ」。食べ方は、シチリア・ミラノ共に、揚げたてをそのまま食べるか、トマトソースやミートソースを添えて味わいます。地方によって、チーズとひき肉が入ったものやホウレン草などの野菜が入ったものなど、バリエーションも豊富!ぜひ、様々なアランチーニを味わってみてください。

イタリアの食べ物 おすすめ:11 サルティン・ボッカ

薄い仔牛の肉を生ハムとセージで巻いて、白ワインで蒸し焼きにしたものが「サルティン・ボッカ」。ローマの伝統的な家庭料理として知られていますが、イタリアだけでなくスイスやスペインでもポピュラーな料理です。サルティン・ボッカには、「サルティーレ」が放り投げる、「ボッカ」が口ということで、早く口の中に入れてしまいたいほどおいしい料理という意味があります。いたってシンプルな料理なので、何度食べても食べ飽きないところが人気のポイントでしょう。

また、同じイテリアでも様々なサルティン・ボッカが作られているので、地域ごとの味の違いも楽しめますよ。ちなみに、日本でもよく食べられているのがローマ発祥のローマ風サルティン・ボッカです。白ワインやバターで仕上げたサルティン・ボッカは、肉の旨味と生ハムとセージの相性が抜群で、イタリアンならではのハーブの風味がたまらない一皿!家庭料理ですが、お肉と生ハムをクルクルと巻いてピックを挿して、立食パーティーのメニューに登場することもあります。ジューシーなサルティン・ボッカは、赤ワインとの相性が良いので、ホームパーティーのメニューに加えてみてはいかがでしょう。

イタリアの食べ物 おすすめ:12 パニーノ

イタリアの軽食の定番の「パニーノ」は、イタリア発祥のサンドイッチのような食べ物ですが、ハンバーガーやホットドッグなども含まれるため、地域ごとに様々な種類があります。イタリアでは、フレッシュなトマトや野菜に生ハムやチーズをサンドしたものが人気で最もポピュラーです。パニーノの魅力は、自分の好きなものを何でもサンドして、自分好みにカスタマイズできるところ。自宅でも簡単に作れますが、街の至る所で購入可能なので、軽くランチしたい時に最適です。

ちなみに、ホットサンドメーカーを使用しているタイプはパニーノではなくトーストです。パニーノには焼いていないパンが使われます。日本のカフェやレストランで見かけるパニーニは、パニーノの複数形になり、イタリア以外の国ではメニューにパニーノもパニーニと表記されることがあるので注意してください。実は、本場イタリアよりも日本の方がアレンジメニューの数が多いので、様々な組み合わせのパニーノを楽しめますよ。

イタリアの食べ物 おすすめ:13 アフォガート

ティラミスやパンナコッタなど、イタリア発祥のデザートは日本で大人気です。その中でも、バニラアイスやジェラートにコーヒーをかけて食べる「アフォガート」は、自宅で簡単に食べられるデザートとして大人気です!アフォガートの意味は、イタリア語で「溺れる」ということ。まさに、アイスがドリンクの海で溺れています。実は、コーヒーをかけるものが主流となっていますが、本場・イタリアでは紅茶や様々なドリンクをかけて楽しんでいるとか。

紅茶をかけるアフォガードのことは、ティー・アフォガード、カルーアやカシスなどのリキュールをかけているものは、リキュール・アフォガードと呼ばれています。あくまでもアイスを味わうためのデザートなので、メインのアイスに合うドリンクをチョイスするのがポイントです。日本ではアフォガードやアフォカートで親しまれていますが、イタリアでは「アッフォガート」と発音するのが正しいようです。

イタリアの食べ物 おすすめ:14 ラザニア

ナポリ名物のパスタといえば「ラザニア」。日本ではラザニアで親しまれていますが、本場では「ラザニエ」と呼ばれているとか。一般的な麺タイプのパスタとは異なり、一枚の板のように平たく伸ばしているのがラザニアです。薄いラザニアをミートソースとベシャメルソースで交互に挟んで、チーズをトッピングして焼き上げるのがスタンダードなスタイル。そのほかに、変わり種としてほうれん草と卵を使用した「ラザーニャ・ヴェルデ」も本場では人気があります。

イタリアの伝統料理だけあって、13世紀のレシピが残っているラザニアは、日本ではレストランで食べるイタリア料理ですが、家庭料理の一つなので各家庭ごとに使用するチーズが異なるため、それぞれの家のマンマの味があります。一見、グラタンやドリアと大差ないように見えますが、グラタンやドリアはパスタやライスに肉や魚介類などを加え、ホワイトソースをかけてオーブンで焼いたもの、ラザニアはパスタとミートソースやベシャメルソースにチーズを重ねて焼いたものです。最近では日本でも家庭で作られることが増えたので、ラザニアが日本のママの味になる日も近いのかもしれません。

イタリアの食べ物 おすすめ:15 ブルスケッタ

おつまみや前菜としてテーブルに並べられることの多い「ブルスケッタ」。薄切りにしたパンをオーブンやトースターで軽く焼き、ガーリックとオリーブオイルで味付けしたら、その上にトマトやアボカドなどの具材をトッピングして味わうのが日本でのスタイルです。本場イタリアでは、固くなってしまったパンを美味しく食べるために考案されたといわれ、中央イタリアの郷土料理として知られています。ブルスケッタの由来は、ローマ地方の方言では炭火であぶるという意味の「ブルスカーレ」だとか。

日本でもイタリアでも軽食やおつまみとして大人気のブルスケッタですが、トスカーナ州やウンブリア州を中心に、本場ではトマトのブルスケッタよりも酸味のある良質なオリーブオイルを、ドボドボと音がするほどたっぷりかけたブルスケッタが基本。イタリアの家庭やレストランなどでは、塩気のないパンにオリーブオイルを食べているかのようにたっぷりかけ、ワインのおつまみとしてラフに楽しみます。

中央イタリアの塩気のないパンは、穀物入りや全粒粉パンが多く、パン自体にも味や香りがあるものが多いため、トスカーナ産のピリッと辛口のものや、苦味や酸味の強い個性的なオリーブオイルが好まれます。美味しく食べるためには、大粒のガーリックを使用し付け過ぎないこと、ガーリックをパンにこすりつけたら、15分以内にオリーブオイルをたっぷりかけることがポイントです。

お気に入りの一品を見つけよう

日本人の好きな海外旅行先として、常にランキングの上位に入っているイタリア。風光明媚な景色はもちろん、人々の心をとらえて離さないのがイタリアグルメではないでしょうか。美食の国といわれるだけあって、北から南まで縦に長いイタリアは、地理的要因・歴史的な要因により、地域ごとに特色のある伝統料理が数多くあります。イタリアといえばパスタやピッツァなどを真っ先に思い浮かべますが、野菜をふんだんに使用した料理や美味しいパンなどもたくさんあります。今回は、イタリア料理のメジャーなものを中心に厳選してご紹介しましたが、お気に入りは見つかりましたか?同じネーミングの料理でも、ローマやナポリでは味わいが異なるので、イタリアンを食べに出かけたら、なるべくいつもとは違う料理をオーダーして、様々な味わいを楽しんではいかがでしょう。きっと、イタリア料理の虜になってしまうはずですよ。

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知らない誰かが笑顔になれるような記事を書いていきたいと思っています。

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