イタリアのおすすめお菓子20選!焼き菓子からチョコレート、スーパーの人気お菓子まで大集合

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イタリアのおすすめのお菓子を案内します。地中海に突き出た半島イタリアでは、意外にも製菓文化が古く、伝統的なお菓子がいくつかあります。また比較的新しいお菓子も存在。そんなイタリアのおすすめのお菓子ばかりを20アイテム厳選しました。

イタリアの美味しいお菓子とは?

地中海の半島にあるイタリア。古代ローマの時代から栄え、統一されるまでは現在の州に当たる小さな国が群雄割拠していたこの地域は、パスタなどの料理やワインが有名です。しかしながら実は製菓文化が非常に古く、イタリアからヨーロッパ各地に広まるようなお菓子などがいくつもあります。今では日本でも容易に見かけるようなお菓子のいくつかは、本来イタリア発祥のものも存在。伝統的なお菓子から、新しく人気になったお菓子まで、おすすめをひとつずつ紹介して行きます。

イタリアのおすすめお菓子:①ティラミス

ティラミスは、イタリアのおすすめお菓子のひとつ。これは北イタリアが発祥と言われているデザートです。現在では日本でも馴染みのスィーツ。ちなみに完成したのは比較的新しく、20世紀後半と歴史は浅いです。そして発祥の地については、複数の場所が名乗り出ており、議論の対象にも。一般的にピエモンテ州やロンバルディア州由来の原料を使っています。これらの原料は、既にイタリアの全土で流通している物なので根拠に乏しいとも。ちなみにイタリア語の「Tirami su!」には、私を引っ張りあげて」、「私を元気付けて」という意味があります。

ティラミスは、誕生してから世界中に広まり、1970年代の終わりに米国で一大ブーム。その後日本にも入ってきます。とはいえ80年代の頃には高級イタリアンのデザートにすぎませんでした。それが80年代末のバブル期に一気に広まり、現在ではファミリーレストランでも扱うようになります。作り方はビスコッティ・サヴォイアルディというビスケットにエスプレッソを染み込ませるところからスタート。上からカスタードソースとチーズを合わせた、サバイオーネクリームを流します。同じ工程を2・3回繰り返して冷やし固めて完成します。尚ティラミスはコンビニでも販売しており300円程度。カップに入っている物が多く、スプーンで味わいます。

イタリアのおすすめお菓子:②ビスコッティ・カントゥッチ

ビスコッティは、イタリアのおすすめお菓子のひとつ。これはイタリアのビスケット(クッキー菓子)の意味合いをもっています。そして元祖は特にカントゥッチと呼び、これは中部イタリアの伝統菓子。中世頃のトスカーナ地方が発祥です。作り方は小麦粉と砂糖を使いますが、2度焼くのが特徴。そのため硬い口触りとなっています。ちなみにラテン語における「ビス」が、2回、「コッティ」が焼くという意味。ちなみにビスコッティに合わせる飲み物というのが現地にあり、それは聖なるワインと名付けられている「ヴィンサント」です。これは甘いデザートワインで、ビスコッティとの相性はバッチリです。

ビスコッティは、白ワインやコーヒーとの相性も良いので、お酒が飲めない人やそういうシチュエーションでないときも楽しめます。イタリアではアーモンドをはじめ、ドライフルーツあるいはチョコレートをいれるものも存在。そんなビスコッティは日本でもいろんな種類が売られております。本場から輸入している物から国産で作られているものまでさまざま。料金は1000円未満のものから3000円を超えるものまでいろいろあり、料金に応じた包装がされています。

イタリアのおすすめお菓子:③パネットーネ

パネットーネは、イタリアのおすすめお菓子のひとつ。これはイタリアの発酵菓子パンのひとつです。ミラノ発祥でクリスマスの時期に食べられます。これはイタリア北部にて1世紀以上も植え継がれている生地種「パネトーネ種」を使って発酵させます。これは乳酸菌の一種で、初乳を飲んだ子牛の腸内で採集した物質と小麦粉を混合して作られたもの。通常酵母と乳酸菌酵母があり、後者は生地内部にのみ生息し、麦芽糖を餌に繁殖します。そしてこの酵母の発酵によってできたパン菓子は、保存期間が長いという特徴を有します。

パネットーネはブリオッシュ生地を使用。その中にさまざまなドライフルーツを刻んだものを練り込んだうえで焼き上げます。かつてはクリスマスが始まる4週間前の「待機節」に、各家庭で焼かれて親族や友人に配られました。近年はスーパーで販売している市販品を使うことが多いです。またアキーレ・ゾイアという人が、この菓子をイタリア全土に広めたとされ、「父」と呼ばれています。その後世界中に広まり日本にも流通するようになりました。料金は国内で作られている物は格安のものがありますが、本場からの輸入品は数千円するものがあります。また自宅で焼き上げられる用に、酵母入りの粉末も販売しています。

イタリアのおすすめお菓子:④パンナコッタ

パンナコッタは、イタリアのおすすめお菓子のひとつ。これはイタリアの洋菓子で「調理したクリーム」というイタリア語源があります。歴史は1900年代初頭にさかのぼり、ピエモンテ州の伝統的なデザートでした。イタリアの料理本に登場するのは60年代以降。その後90年代にアメリカでブームとなりました。日本でもアメリカに合せるようにブームがスタート。1992年に業務用粉末やカップ入りの量産品が出回るようになりました。その結果、喫茶店やファミリーレストランのメニューにも登場するようになり、一躍有名となりました。

パンナコッタは、次のように作られます。温めたクリームを用意し、そこに砂糖を入れて溶かします。ここで香辛料やラム酒、バニラ、コーヒーと言ったお好みの風味づけを入てください。その後柔らかくしたゼラチンと混ぜ合わせ、型に流し込んで固めます。固める際に底にキャラメルを入れる場合も。固まれば完成で、キャラメルやチョコレートソースなどと一緒に味わいます。ババロアにも似ていますが、卵やホイップクリームはパンナコッタには通常加えません。販売は安い物なら数百円程度ですが、高級品は3000円クラスのものも。またパンナコッタの素と言った商品もあります。

イタリアのおすすめお菓子:⑤アメデイチョコ

アメデイチョコは、イタリアのおすすめお菓子のひとつ。これはイタリアのチョコレートです。カカオ界のロマネコンティとの異名を持つ高級チョコレートで、ビーントゥバーという製法を用いて、60〜70年代に製造された伝統的な機械を使って作り上げられます。このチョコレートはイタリアの名チョコラティエレによるブランド。女性チョコラティエレの「チェチリア・テッシエリ氏」により作られています。そして彼女は輝かしい受賞歴を所有。2008年「アカデミー・オブ・チョコレート金賞」、2013年「ブランコ デ クリオロ」アカデミー オブ チョコレートのゴールデン・ビーン賞を受賞しました。

アメデイチョコの特徴としては次のようなものがあります。カカオの産地、カカオの含有量、そしてブレンド比率の違いを楽しめるようになっており、チョコレート通の高い評価を得ています。そしてカカオ自体の熟成度をチェック。担当者は対話しながらコンチングして作り上げます。大量生産品にはない至高のチョコレートが堪能可能。そんな高級チョコレートは日本でもデパートで販売されています。おしゃれにこだわったパッケージを用いているので、見た目も素晴らしい逸品。価格は2000円前後のものから販売されています。

イタリアのおすすめお菓子:⑥パスティリエ・レオーネ

パスティリエ・レオーネは、イタリアのおすすめお菓子のひとつ。これはイタリアトリノの菓子メーカーで1857年に創業しました。その中でもラムネ菓子が有名で、現地のスーパーで気軽に買えます。缶に入った指ほどのラムネで、見た目も可愛らしい物。そしてナチュラルなものにこだわっており、いずれも天然香料・着色料の実を使用しています。つまり体に優しいので子供にも安心です。そしてそれぞれのフレーバーもしっかりしていて、その多くはフルーツの味わい。また嫌みのあるような甘さもなく、食べ終わるとついつい手が伸びてしまいます。

パスティリエ・レオーネで使われているラムネフレーバーは大きく三つの役割を果たしています。ひとつめは「喉の渇きをいやすもの」これにはブルーベリー、ミント、レモン、オレンジ、バニラ、シナモンなどがあります。次に「消化剤」としての役割があるもの。おもにクローブ、カモミール、ショウガ、リンドウなどが該当します。最後に「スペシャル」。これには、コーヒー、緑茶、スパイス、ポロポリス、甘草などです。イタリアではどのスーパーでも置いている定番ですが、日本ではほとんど流通しておらず、ネット販売が主体。1000円前後で購入できます。

イタリアのおすすめお菓子:⑦アマレッティ

アマレッティは、イタリアのおすすめお菓子のひとつ。これはイタリアの菓子のひとつですが、クッキーよりも食感が軽いのが特徴。また小麦ではなくアーモンドパウダーを使うのが大きな違いです。その上、一般的なクッキービスケットのように、バター、マーガリン、ショートニングは一切使用しません。素朴な味わいで、苦みがあります。それはアーモンドでもスィート種とビター種の両方を使うからです。元々の原形はアラビアのお菓子が13世紀ごろにシチリアを経由して入ったもの。そこからヨーロッパに広がったため、マカロンなど類似のお菓子がスペインやフランスにもあります。

アマレッティの基本材料はアーモンドパウダーですが、出来るだけ白いものを使います、あとは砂糖(グラニュー糖)と卵白、それからレモンの皮をすりおろしたものを用意してください。それにアーモンドの香りを持つリキュール「アマレット」もしくはアーモンドエッセンス。あと通常は使いませんが初心者の場合は、ペーキングパウダーを入れると失敗が防げます。そのほかお好みに応じてオレンジピールやカシューナッツ、松の実などを乗せて焼き上げるとおいしくできます。ちなみに輸入品はネットで入手可能。1000円でおつりが来ます。

イタリアのおすすめお菓子:⑧カンノーリ

カンノーリ(カンノーロ)はイタリアのおすすめお菓子のひとつ。これはイタリアのシチリアに伝わるペイストリー菓子です。シチリアの中で最も知名度があり、本来は謝肉祭(復活祭前の40日間である四旬節の前に行われるフェスティバル)のときにそれを祝うために作られました。語源は「小さな筒」。かつてはサトウキビの茎を使ってロール状に巻き上げました。起源はかつてシチリア島を支配していたアラブ人の時代以前のものと推測されており、豊穣のシンボルでもありました。一説にはケルト人文化のドルイド教の影響があるとも伝わります。

カンノーリは、小麦粉ベースの記事を薄く延ばすところから始まります。それを正方形に切断。金属製の円筒に巻きつけます。その後低温のラードや植物油で筒状に揚げます。その間に揚がって空洞になったところに詰める物を用意。それはおもに甘いもので、チョコレート、ピスタチオ、バニラ、リコッタ、チーズなどを入れて行きます。シチリアのワイン「マルサラ」を入れることも。シチリア以外ではカスタードを使う場合があります。またアメリカのイタリア人社会でも積極的に作られ、映画やテレビでも登場します。日本でも販売しており、製品化したものは2~3000円。そのほか自家製でも作れるように金属の円筒も販売しています。

イタリアのおすすめお菓子:⑨パンドーロ

パンドーロはイタリアのおすすめお菓子のひとつ。これはイタリアの西部・ヴェローナの銘菓で、主にクリスマスの菓子として有名です。歴史は大変古く、古代ローマ時代にその起源があると伝わります。ただ名称の由来については諸説あり、明確には解っていません。有名なのはヴェネツィア共和国の習慣説、ヴェローナの老人たちのおとぎ話のに登場する金のパン、若い使用人が叫んだという説などです。いずれも「黄金」由来しており、外側は白くバニラの香りがしますが、中を開けると玉子を使っているため黄金色。またミラノではドライフルーツを入れて「パネットーネ」という名称です。

パンドーロは、卵、オリーブオイル、バター、そして複数の小麦をブレンドした小麦粉を使って作られます。ちなみに現在のパンドーロの正統派レシピは13世紀のヴェネツィア貴族の宮廷で作られていたもの。このときに「黄金のパン」との異名を持ちます。またガリレオ・ガリレイの子、マリアチェレステが父に向けた手紙でパンドーロに関する記述を残しています。そんなパンドーロは、レシピが公開されていることもあり、パンドーロそのものに加えて、型などもネットで購入可能。ちなみに輸入のパンドーロは、サイズにもよりますが数千円から2万円近くします。

イタリアのおすすめお菓子:⑩トリュフチョコレート

トリュフチョコレートはイタリアのおすすめお菓子のひとつ。これはチョコレートですが、世界三大珍味と言われている「トリュフ(セイヨウショウロ)」に形が近いことでこの名前が付きました。発祥は100年以上前の1895年のこと。フランスシャンベリのN.Petruccelliが初めて作りました。フランスが発祥ですが。トリュフの産地はイタリアピエモンテ州クーネオ県にあるアルバであることから、イタリアでも盛んに作られています。そして実際にアルバには本家トリュフとは別に、チョコレート工場が存在しています。

フランスを中心にヨーロッパやアメリカでも生産されているトリュフチョコレートですが、イタリア・アルバにあるタートフランゲ社のものは、他のチョコとは一味違います。実はチョコレートの中に本物のトリュフが含まれているからです。チョコレートの中の0.3パーセントは、フリーズドライしたサマートリュフ。チョコレートの中に本物が入った「珍味」と言えるスィーツはぜひ味わいたいところです。ちなみに日本では通販で販売しており、5個入りで1000円未満で販売。ひとつひとつに黒い包装がしっかりとされているので、リッチな雰囲気。お土産にも最適です。

イタリアのおすすめお菓子:⑪バーチ ディ ダーマ

バーチ ディ ダーマはイタリアのおすすめお菓子のひとつです。これはチョコレートにアーモンドの風味が程よいクッキーをバーガーのように挟み付けたお菓子。ホロホロとした口当たりがするクッキーが口の中でとろけます。さらに食べるときにすぼめた口が、キスをするときのように見えることから「貴婦人のキス」というイタリア語の意味を持っています。元々は北イタリアのピエモンテ州にて誕生した焼き菓子。上品な一口サイズで、地元ではカフェで作ら得ています。店によってクッキーもいろんな色あいに作られ、それぞれの個性が出ており、お土産にも最適です。

バーチ ディダーマは、それほど難しいお菓子ではないので自作も可能。材料は薄力粉、アーモンドパウダー、打ち粉、チョコレート、粉砂糖、バター(できれば無塩)とお湯があればできます。作り方は常温に戻したバターを練りながら粉砂糖を加え、その後アーモンドパウダー薄力粉を投下。混ぜ合わせたらラップに包んで30分ほど待ちます。それから打ち粉を使って1センチ程度に生地を切り分けて形を整え、オーブンで15分程度焼き上げます。焼き上げたクッキーを冷ましてから溶かして冷ましたチョコレートをクッキーに塗ってサンドしたら完成。ちなみに市販品は千円台からあり、チョコレートのようなパッキングがなされています。

イタリアのおすすめお菓子:⑫クルミーリ

クルミーリはイタリアのおすすめお菓子のひとつ。これは北イタリア、ピエモンテ州のビスコッティです。「く」あるいは「へ」の様な形をして、表面が波打っているのが特徴。実はこの形にはあるエピソードがあります。これはヴィットリオ・エマヌエーレ2世にちなんだもの。彼はサルデーニャ最後の王であり、クリミヤ戦争を経て現在のイタリア全土を統一した名君です。そして初代イタリア王国の国王となった、彼の威厳ある口髭をお菓子に見立てたもの。統一の象徴としてイタリアでは人気のお菓子でもあります。

クルミーリは、髭のモデルとなっているヴィットーリオ・エマヌエーレ2世が死去した1878年から製造が始まっています。材料は小麦粉、コーンフラワー、全卵、バター、バニラビーンズ。そして砂糖を用いています。味ですがビスコッティーの口当たりを感じながら、強烈なフレーバーもなく素朴な食感。飽きがこないので、ついつい2本目に手が伸びてしまいます。ただこのお菓子はに日本にはほとんど流通しておらず、たまにネットで販売される程度。イタリアからの個人輸入なら可能ですが、5000円くらいします。そのような状況なので、イタリアに行く機会があればぜひお土産で買って帰りましょう。

イタリアのおすすめお菓子:⑬スフォッリャテッラ

スフォリアテッレはイタリアのおすすめお菓子のひとつ。これはイタリア南部のナポリの名物のお菓子です。語源が「ひだを何枚も重ねた」という意味を持っており、その名の通り、貝殻を象った薄い膜の様なものが何枚も重なったような形状をしています。諸説ありますが有力なのが、カンパニア州サレルノ県にある海岸に面したアマルフィが発祥というもの。17世紀にこの町にあった聖ローサ修道院で生まれたとされます。またそのエピソードですが、古くて痛みつつあったせセモリナ粉を見つけた厨房を担当する修道女。彼女は捨てずに生かす方法を考えます。

修道女は、セモリナ粉に乾燥果物、砂糖、イタリアのレモンリキュール「リモンチェッロ」を少量ずつ加えて餡を作ります。さらに折りパイ生地の先端部分を利用。餡が入ったパイをそのまま高温で焼き上げて作られました。その菓子は大変好評で「サンタローサ」という名前が付きました。時代が下って1818年にナポリの人パスクアーレ・ピンタウロがサンタローサのレシピを入手。それに少し手を加えて貝の形にして売り出したのが、スフォリアテッラです。これは輸入されておりネットで2千円台から手に入ります。またこの菓子を作るための専用の生地も販売されています。

イタリアのおすすめお菓子:⑭キンダーチョコレート

キンダーチョコレートはイタリアのおすすめお菓子のひとつ。これはイタリアの食品会社「フェレロ」が1974年から販売しているお菓子です。子供用にチョコレートにカプセル入りの小さなおもちゃをセットにして販売し、一躍イタリアの有名菓子のポジションを築きました。そして面白いのはその販売方法です。年中販売せず秋から初夏にかけて販売。これは夏になるとチョコレートが溶けやすいからで、秋になれば商品を一新して販売しますから、毎年の楽しみになっています。本来は子供用ですが、最近は自らが子供時代に遊んだ成人も、このおもちゃが話題となり、コレクターの間で人気が高まっています。

キンダーチョコレートの本社はイタリアですが、製造しているのがドイツの工場だったり、購入場所がオーストラリアだったりと世界中で流通しています。世界30カ国で展開。実は日本でも70年代にロッテ経由で販売し、以降カンロ、グリコと21世紀初頭まで売られていました。現在は日本で正規販売ルートは閉ざされています。輸入品としてネット経由での購入は可能。ただ金額は割高となっており、最低で1000円以上、主力は2000円前後で取引されています。さて肝心の味わいですが、ミルク味のチョコレートは優しい味わい。大人には甘さが強く感じられるかもしれませんが、子供が喜ぶこと間違いありません。

イタリアのおすすめお菓子:⑮ジャンドゥーヤ

ジャンドゥーヤはイタリアのおすすめお菓子のひとつ。これはイタリアのお菓子で、アーモンドやヘーゼルナッツを焙煎し、ペースト化したものにチョコレートを混ぜ合わせたもの。一見チョコレートに見えます。製菓材料としても活用されます。この菓子が誕生したのはチョコレートの原料であるカカオ不足がきっかけでした。ナポレオン政権の時代にカカオが不足。そこで代用品として考えたところ、地元で大量にとれるヘーゼルナッツを活用することを思いつきました。そして混ぜ合わせて完成します。チョコレートの代用品としてスタートしましたが、今はでナッツの味わいが良いと高い評価を得ています。

ジャンドゥーヤとその元になるジャンドゥイオッティの名前は、元々キャラクター(主人公)の名前でした。これはトリノ・ピエモンテ州を象徴するもので、謝肉祭、人形劇、コンメディア・デッラルテ(即興演劇)で登場します。またフランスやドイツの菓子プラリネに近いとも言われていますが、チョコレートを使うのが大きな違い。またナッツ類を砕いてペーストにして、そこに溶けたチョコレートを混ぜ合わせると出来上がるので、自作というのが多くなりました。日本には複数のメーカーのものが流通しており、それぞれ個性豊かなパッケージで販売しています。料金は安い物なら数百円台から出回っています。

イタリアのおすすめお菓子:⑯ローカーウエハース

ローカーウエハースはイタリアのおすすめお菓子のひとつ。これはウエハースの一種です。イタリア北部で世界自然遺産にも登録されているドロミーティ山群。そのふもとに広がるブドウ畑のあるレノン高原で作られています。素材にこだわっており、アフリカ東南のマダガスカル島、レユニオン島と言った島で取れる天然バニラ「ブルボン種」を香りづけに使用。また代表的なウエハースは一口サイズの「クワドラティーニ」です。これは子供だけでなく大人も愛用できるものとなりました。また4層のクリームをサンドしている5層構造。リッチな味わいは、お酒との相性もバッチリです。

ローカーウエハースはチョコレートでコーティングしたタイプなどいろいろありますが、日本で流通しているキューブタイプにはいろいろなフレーバーのものが出回っています。オーソドックスな「チョコレート」をはじめ、ヘーゼルナッツにこだわった「ナポリタン」、ブルボン種バニラの香りが何ともいえない「バニラ」は定番です。それからカカオ比率を60パーセントまで引き上げた「ダークチョコレート」は、ほろ苦い大人の味に仕上がりました。そしてレモンの酸味と心地よい香りで目覚めリフレッシュに最適な「レモン」。そのほかにもいろんな種類があります。料金は1袋330円程度とリーズナブル。見かけたらぜひ購入して味わってみましょう。

イタリアのおすすめお菓子:⑰ムリーノビアンコ

日本でもパスタで有名な「バリッラ」の持つブランドのひとつである、ムリーノビアンコはイタリアのおすすめのお菓子のひとつ。ムリーノビアンコにはイタリアの様々なビスケットが用意されています。地元イタリアではお菓子というよりは、朝食として愛されているブランドです。ムリーノビアンコは1877年に始まり、常に上質な素材にこだわり続けてきました。例えば原料に使用する玉子。これは放し飼いになっているニワトリの玉子のみの使用にこだわりました。同様にクリームも牛乳も逸品のものばかり。「おばあちゃんの味」をコンセプトに、懐かしい味わいは国境を超えて人気があります。

バリッラはイタリア有数のパスタメーカーであり、世界のパスタ市場にも影響力を持っています。そんな正統派メーカーが提供するムリーノビアンコは、いろんな種類があり、代表的なのがココアクリームとヘーゼルナッツの相性が素晴らしい「バイオッキ」です。可愛いボタンを象ったビスケットは「ローマ法王の金貨」という名を冠しました。またハート形で思わず「きゅん」と来るのが、「クオリチーニ」。チョコレートチップがふんだんに乗せられサクサクとした食感ととろけるチョコレートとの調和が見事です。そのほか地元イタリアで一番人気のスターシュガーを乗せたココアクッキー「パンディステッレ」など、どれもおすすめばかり。こだわりのパッケージに入ったクッキーの料金は、お値段も手軽でとてもおすすめです。

イタリアのおすすめお菓子:⑱ズコット

ズコットはイタリアのおすすめお菓子のひとつ。これはイタリアのトスカーナー地方の都市フィレンツェに由来します。ルネサンス期に誕生したドーム型のケーキで、セミフレッドと呼ばれる半解凍デザートのひとつです。起源は16世紀の中期。ベルナルド・ブオンタレンティというフィレンツェの人がこの地を実効支配していた、メディチ家のために創作したのが始まりです。建築家、画家、彫刻家など多彩な顔を持っていた彼は、フィレンツエの象徴「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の半球型の屋根のオマージュとして作りました。ちなみにメディチ家のカテリーナ・デ・メディチが嫁ぎ先のフランスにこの菓子を持ち込み、それがアイスクリームの原型になったとも伝わります。

ズコットは、現在のアイスクリームと違い鶏卵を含まないが大きな特徴。あくまで乳製品をメインにつかわれます。ところがこのズコットは一時期忘れ去られた存在でした。復活したのは20世紀の半ば。フィレンツェの老舗洋菓子店シエニの手によるものです。このとき16世紀ごろのズコットのレシピを復元して復活させたのです。以降はフィレンツェのデザートメニューとして頻繁に登場するようになりました。同様のパンナコッタやティラミスと比べると、製法が複雑なため自家製で作るのが困難とされます。とはいえ現在日本ではパテシエの手などにより作られており、安い物なら千円台から販売されております。

イタリアのおすすめお菓子:⑲ズッパ・イングレーゼ

ズッパ・イングレーゼはイタリアのおすすめお菓子のひとつ。これはイタリアのデザートですが、柔らかくしたスポンジケーキとカスタードを重ね合わせて作られるものです。このお菓子の歴史は19世紀後半。イタリアの北中部。ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェと言った町に囲まれたエミリア・ロマーニャ州と言われています。ただはっきりした発祥はわかっておらず、一説にはその原型が16世紀ごろにはあったとも。その説によればこの州にあるフェラーラの町を支配していたエステ公爵の台所です。彼はイギリスの宮廷を訪問し、非常に楽しんだ思い出からそれを再現するように料理人に頼んだのが始まりです。

現在ではイタリアのおしゃれなドルチェとしても人気のズッパイングレーゼは、スポンジケーキをシロップに浸すところから始めます。お好みで自由なシロップを浸しますが、リキュールを含ませると途端に大人の味に。あとはチョコレートクリームとマスカルポーネのクリームを挟めば完成です。ちなみにズッパとは本来スープの意味があり、硬くなったパンを食べやすくするために、ふやかしたということに由来します。さらにイングレーゼはイギリス風という意味あい。輸入されたものの販売はありませんが、自家製でも作りやすいということで、レシピが数多く公開されています。

イタリアのおすすめお菓子:⑳ジェラート

ジェラートはイタリアのおすすめお菓子のひとつ。これは現在の日本でも馴染みのデザート。しかし元々はイタリアのもので「凍った」というイタリアの語源です。アイスクリームに似ていますが、厳密には異なるもの。その最大の違いは空気含有量です。アイスクリームと比べて空気含有量が35パーセント未満。そのため密度の高さが特徴で、味にコクがあります。さらに乳脂肪分も少なく、アイスクリームの半分程度で低カロリー。日本での表示上では「氷菓」となります。イタリアの夏には欠かせないお菓子ですが、歴史は大変古く1533年とのこと。フィレンツェのカテリーナ・デ・メディチとアンリ2世の結婚式のために、料理好きの肉屋が作りました。

イタリアでは500年近い歴史のあるジェラート。日本に入って来たのは、20世紀後半になってからです。1986年に東京の二子玉川・玉川高島屋にあるアンティカ ジェラテリアです。当時無名だったジェラート文化を日本に届けたいとの思いで作られ、本場イタリアから専用のコーンを直輸入したり、作り立てのジェラートを提供したりしていました。今ではジェラートは全国各地で食べられるようになり、日本ジェラート協会という組織も誕生。毎年8月27日をジェラートの日としています。さらに協会では優秀なジェラート職人を育成すべくコンテストも開催しています。

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