京都で美味しいつけ麺ランキングTOP20！あっさりからこってりまで一挙ご紹介

日本のみならず海外からも多くの観光客が訪れる、日本でナンバー1の観光地京都。京都のグルメといえば、湯豆腐・うどん・漬物・京風おばんざいなどの、お出汁のしっかり効いた和食が思い浮かびますが、ラーメン・つけ麵も密かに人気となっています。京都のラーメンと言えば、京都らしい煮干しで出汁をとったあっさりラーメンから、今や全国区となった「天下一品」に代表されるようなドロドロスープ系まで、バラエティ豊か。近年ではラーメンだけでなく、レベルの高い「つけ麵」を食べさせてくれる専門店も増えています。

今回は、京都で美味しいつけ麵を食べることができるおすすめのお店を、ランキング形式で1位から20位まで20店舗ご紹介します。ラーメン激戦区の一乗寺エリアでしのぎをけずる有名店や、隠れ家的な場所にある人気店など、魅力的なお店がたくさん。和風出汁の効いたあっさり系のつけ麵から、麺がスープに沈みこまないほどのドロドロしたこってり系のつけ麵までたっぷりとご紹介するので、ぜひ気になるお店を見つけてみてください。

京都のつけ麵ランキング第1位に輝くのは、「つけめん 恵那く」。京都のラーメンの激戦区一乗寺エリアでも最も人気のあるお店で、開店前からすでに行列ができています。白い建物に紺色のシックな看板が目印。外から見るとこぢんまりとした感じですが、中に入ると京都らしいウナギの寝床のようなつくりとなっており、長いカウンターが奥まで続いています。お店の中にある券売機で食券を購入してオーダーするシステムです。

「つけめん 恵那く」のメニューは、スタンダードな「つけ麵」、「辛つけ麵」、「カレーつけ麵」と、とてもシンプル。それぞれのメニューに、味玉や肉のトッピングができます。卓上にも、余分な調味料セットなどは置いておらず、厳選されたメニューそのものの味のよさで勝負できるというお店の自信のほどがうかがえます。つけ麺の麺はフスマが練り込まれたもちもちとした太麺で、口の中で跳ね返るような弾力があります。お店が推奨するようにまず麺だけで食べてみると、フスマの香りのよさを感じられます。

小盛200グラムから中盛275グラムまでは、同一料金なのもうれしい。スープは魚介に骨肉を合わせたダブルスープで、文句なしのバランスです。一乗寺を訪れたらぜひ訪れたいお店ですが、専用の駐車場がないので車で行く場合は近隣のコインパーキングを利用しましょう。

京都のつけ麵ランキングの第2位は、JR京都駅から歩いて10分ほどの場所にある「吟醸ラーメン久保田本店」。開店と同時に満席となり行列ができるような人気店。京都駅からアクセスしやすいこともあり、外国からのお客さんも多く訪れています。ウッディな外観のお店の中に入ると、店内も落ち着いた雰囲気です。券売機で食券を購入して、10人ほどが腰かけられるL字型のカウンターで着丼を待ちます。

「吟醸ラーメン久保田」のいちおしのメニューは、「吟醸味噌つけ麵」。と言いますか、つけ麵のメニューはこの味噌味のつけ麵しかないという珍しいお店です。通常のラーメンのメニューも、「鶏醤油ラーメン」と「肉味噌ラーメン」の二つのみで、メニューの数は全然多くありません。自慢の味噌味のつけ麵一本槍で、人気店にのし上がったとんでもない実力のラーメン店です。つけ汁は見た目からしてとても濃厚で、デフォルトで魚粉とラー油がかかっています。甘みと辛みが感じられるしっかりとした味噌のスープに、平打ちの太麺が絡むと至福です。テーブルの上に置かれたポットに入っているスープで、セルフでスープ割にしても二度楽しいです。

京都のつけ麺ランキングの第3位は、「あんびしゃす花」。京都の下鴨の北大路沿いにある、一風変わった名前のお店です。京都の多くのラーメン屋さんの例に漏れず、こちらのお店も専用の駐車場を持たず、店内に入ってすぐのところにある券売機で発券して、オーダーを通す仕組みです。つけ麺のメニューは、「こく旨濃厚つけ麺」「坦々つけ麺」「旨辛濃厚つけ麺」「辛醤つけ麺」などで、濃厚で辛みのあるつけ汁を売りにしています。ニンニクもガツンと使っているので、お店の前を通るとニンニクの香りが食欲をそそり、ついつい誘われて入ってしまいます。

「あんびしゃす花」のおすすめかつ人気のつけ麵メニューは、「旨辛濃厚つけ麵」。ぐつぐつと地獄のように煮えたぎったスープが、簡単には冷めないように土鍋に入って運ばれてきます。見た目からはわかりにくいですが、スープに箸を突っ込むと、チャーシューの塊やメンマがごろごろと入っていてとても具沢山。柔らかいトロトロとしたチャーシューが美味です。魚介とお肉のダブルスープですが、和風の出汁の香りも感じられて、濃厚だけれどきちんとした旨みのあるごまかしのない味です。麺は太麺と中太麺の2種類からの選択で、みずみずしくてもちもちとした食感。テーブルの上には、りんご酢やブラックペッパーや自家製のラー油が置かれているので、自分好みで味変できるのもうれしいです。

京都のつけ麵ランキングの第4位は、伏見稲荷駅からすぐのところにある「麺好坊連」。人気の観光地伏見稲荷大社の近くにあるので、日本のみならず外国の観光客も多く訪れるお店です。そのため、メニューも日本語のほか、英語や中国語で表記されています。店内の壁には小麦の袋が飾られており、インパクトが抜群。メニューは、つけ麵とラーメンを中心として、「京ちりめん山椒小丼」「京牛すじ小丼」といった京都らしさを前面に出した丼メニューもあります。国内外からお客さんが訪れるためかとてもフランクな接客です。

「麺好坊連」のつけ麵メニューは、スタンダードな「つけ麵」のほか、「旨辛つけ麵」「焼き黒ばらのりつけ麵」「京のねぎつけ麵」などの変わり種も。麺は水が切れやすいようにザルの上に盛られ、スープは冷めにくいように土鍋に入って運ばれてきて、お店の心遣いが感じられます。つけ麺の麺は中細の自家製麺で、まるでお蕎麦のような細さと色。デフォルトで焼き海苔と糸唐辛子がトッピングされています。鶏・豚・魚を混合したスープは、しつこすぎずさっぱりとした味わいで、魚粉を後から投入して味を変えられるようになっています。観光地のお店らしく、お客さんへの心配りが感じられるお店です。つけ麵もおいしいですが、季節限定メニューの「鍋焼きラーメン」も人気。

京都のつけ麵ランキング第5位は、長岡京市の国道171号線沿いにある「風来坊」。「つけ担々麵」が売りの、行列ができるお店です。カウンターが10席ほどのこぢんまりとしたお店ですが、店内の雰囲気はおしゃれで、男性の一人客だけでなく家族連れや女性同士のグループも多く訪れます。メニューはいさぎよく「つけ担々麵」と「ライス」と「肉味噌ライス」のみ。「つけ担々麵」には、基本の「白虎」、黒ごまの「玄武」、酸っぱくて辛い「朱雀」、カレー風味の「黄龍」、ピリッと旨辛の「鳳凰」、夏限定の冷やし担々麵「青龍」の6種類があり、その日の気分でどれにしようか選ぶことができるのがうれしいです。

「風来坊」のつけ坦々麺は、種類がいろいろあって迷ってしまいますが、最初に訪れたらまずスタンダードの「白虎」をいただきたいところです。麺はつけ麵にしては珍しく、普通のラーメンのような中細麺で、水菜が上に盛られて出てきます。つけ汁には、たっぷりのひき肉とチャーシューが入っていて、胡麻の風味が主張しすぎず、さっぱりとしたクリーミーな味わい。食べ進めると、ラー油、唐辛子、そして京都らしい山椒の爽やかな辛みを舌に感じます。中太麺なので、麺の替え玉も可能です。スタンダードメニューの「白虎」を試してみた後は、黒胡麻のインパクトが抜群の「玄武」、辛みが癖になる「鳳凰」など、別のつけ担々麵メニューに挑戦してみたくなりますね。

京都のつけ麵ランキング第6位は、祇園の建仁寺の近くにある「無双心」。「亀岡本店」、「高槻店」と複数の店舗を展開する人気店で、祇園店がオープンしたのは2014年のことです。お店の前には赤いのれんや提灯が掛かりまるで居酒屋のような外観ですが、お店に入るとジャズが流れ落ち着いた雰囲気。祇園という場所柄、外国人のお客さんも多数訪れるので、ベジタリアンの方に向けた「肉抜きラーメン」や「タイ風ラーメン」といった、海外の人にも優しいメニューもそろっています。

「無双心」のメニューでは、つけ麵のほかにも、お店の名前を冠したラーメン「無双心」、黒ごまがたっぷり入った真っ黒なスープの「祇園黒そば」なども人気です。麺は自家製麺で、スープは数種類の野菜をミキサーですりつぶして一晩寝かせた「野菜系鶏とんこつスープ」と、お店のこだわりが感じられます。つけ麺は細めの平打ち麺で、こだわりの優しくてまろやかなスープとよく合います。飲み干せるくらい脂分が少なめのスープなので、チャーシューが増量される「肉増しつけ麵」をオーダーすると、ガツンとした味わいになります。

京都のつけ麵ランキング第7位は、中京区の四条通と錦小路通の間の路地にひっそりと佇む「和醸良麺 すがり」。古民家のような外観なので、なかなかお店を見つけることができない人も多い、まさに隠れ家的なラーメン屋さんです。扉を開けたところに設置されたタッチパネルディスプレイの券売機でメニューを選び、さらに奥へ進むと中庭に出ます。ベンチが設置され閑静な中庭には待合室となっており、順番がきたら店内に入りカウンターへ座り着丼を待ちます。ただ単に食事をするというだけでなく、京都らしい町家の雰囲気も堪能できるお店です。

「和譲良麺すがり」のメニューは、数種のつけ麵とラーメンが中心。発券機ではまず「定番麺」と「ゆず麺」のどちらにするか麺の種類を選び、麺の量を選び、メニューやトッピングを選びます。つけ麵の種類は「もつつけ麺」「豚つけ麵」「和牛つけ麺」で、どれもおいしいですが「もつつけ麺」が一番人気。麺にもスープにも、化学調味料は一切使われていません。つけ麵の麺はお蕎麦のように細めで、こころもち柔らかめ。あの高級鍋ストウブのココットに入って運ばれてくるつけ汁は、冷めにくくてうれしいです。鶏と魚介をベースにしたスープはコクがあって、弾力のあるぷりぷりとしたもつとよく合います。とにかくおしゃれなお店なので、デートにもおすすめです。

京都のつけ麺ランキング第8位は、「濃厚味噌豚骨ラーメン･つけ麺 あらじん」です。京都のラーメン激戦区一乗寺に店舗を構えており、店名の通りこってりとした味噌豚骨スープが売りのラーメン屋さん。食券で注文するメニューは、「濃厚味噌豚骨」か「醤油豚骨」をラーメンもしくはつけ麵でいただきます。看板メニューの「濃厚味噌豚骨」がやはりおすすめ。こってりとしたものをガツンと食べたい方には、サイドメニューの「炙りチャーシューマヨ飯」も、ぜひご一緒に注文してみてください。

「濃厚味噌豚骨ラーメン･つけ麺あらじん」の濃厚味噌豚骨つけ麵は、見た目からしてとてもボリューミー。スープはこてこてした豚骨と味噌の丸味があわさって、濃厚ですがくどすぎません。しっかりと冷水でしめられた中太麺は、もちもちとしています。トッピングのメンマも手抜きされておらず、味わい深いです。麺を全て食べ終わった後は、残りのつけ汁に白濁した豚骨スープを注いで味わいます。この豚骨の割りスープは、丁寧にあく抜きされているので臭みも感じられず、大変美味です。ラーメン激戦区一乗寺エリアでこってりした味噌味のつけ麵を食べたいときに、おすすめのお店です。

京都のつけ麺ランキング第9位は、中書島（ちゅうしょじま）駅から徒歩でおおよそ3分のところにある「つけ麺きらり」。駅からのアクセスも良好ですが、お店の裏手にも駐車場が3台分ほどあるので、自動車での訪問もOK。ご夫婦で切り盛りされているカウンターのみの小さなお店で、雰囲気が温かくて接客も優しく丁寧なのがうれしいです。女性でも気兼ねなく入ることができます。つけ麵の種類は、「スタンダート」、「辛つけ麵」、「カレーつけ麵」、「海老つけ麵」の四種類。どのつけ麵も甲乙つけがたく人気ですが、魚介類が苦手でなければ、ちょっとめずらしい海老つけ麵にチャレンジされることをおすすめします。

「つけ麺きらり」のつけ麵は麺もスープもすばらしく、それらがあわさった相乗効果は計り知れないほどです。麺は自家製の極太麺で、加水率が高くもちもちつやつやとしています。のどごしもよく、麺だけで食べても十分おいしさを感じられます。スタンダードなつけ汁はどろりとした魚介豚骨で、麺によくなじみます。麺の全体をつけ汁にひたすのではなく、最初は麺の半分ほどをひたして味わうことが、お店のおすすめの食べ方です。そうすると麺そのもののおいしさを味わうことができます。テーブルの上には、にんにくやすだち酢や一味といったアイテムが置いてあるので、好みで味を変えてみてもいいですね。アットホームであたたかな接客で、体も心も満足できるお店です。

京都のつけ麵ランキング第10位は、「麺匠たか松四条店」。2016年にオープンした四条店は、麺匠たか松の二号店になります。ラーメン屋さんがしのぎをけずる四条烏丸エリアの中でも、存在感を発揮している人気店。烏丸駅から歩いてすぐのところにあり、まるで和食屋さんのような、京都らしい小ぎれいな外観が目を惹きます。メニューは、鶏魚介スープのつけ麵のほか、煮干しと鶏があわさったスープが後を引くラーメンも人気。「鴨の炙り丼」や「京赤卵のたまごかけごはん」など、京都らしさを全開にしたサイドメニューも、食欲をそそります。お腹に余力があれば、ぜひとも試したいところです。

「麺匠たか松四条店」のつけ麵は、なんといっても麺がすごい。長野県産石臼引き全粒粉を使用した細麺で、その色と細さから何も言われなければ和蕎麦と見まがうような見た目をしています。麺だけで一口食べると、味の濃さと爽やかな香りが口の中に広がって衝撃を受けます。つけ汁の中にはごろっとしたチャーシューが沈んでおり、麺の良さを引き立てるおいしさ。デフォルトですだちと玉ねぎのみじん切りがついてくるので、途中でスープに投入するとグッド。卓上には、味変のための黒七味とあおさも置いてあり、最後まで新鮮な気持ちで食べ進めることができます。スープが冷めてしまったら、途中で温め直してもらえるサービスも心憎い。小ぎれいなお店で、行き届いたサービスに満足しながらつけ麵が食べられるお店です。

京都のつけ麺ランキング第11位は、「つけ麵夢人（つけめんゆめんちゅ）」。もともとは「麵屋夢人」として人気を博していたラーメン屋さんでしたが、2015年に閉店。そして、2018年に自家製麺を使ったつけ麵屋として京都薬科大学の前にリニューアルオープンしたのが、この「つけ麺夢人」になります。三階建てのビルの1階に店舗を構えており、駐車場がないため車で訪れる際は近隣のコインパーキングを利用します。場所柄、学生さんも多く訪れる人気店です。

「つけ麺夢人」のメニューは、「つけ麵」と「焦がしつけ麵」の二種類で勝負しています。麺はこだわりの自家製麺で、太目でもちもちとしてとても食べ応えがあります。魚介豚骨系のスープは、さらっとしてまろやかな甘みも感じられます。「焦がしつけ麵」は、ラードを焦がして魚粉を加えたスープで、風味が抜群。「つけ麵」と「焦がしつけ麵」はガラリと風味が異なるものなので、ぜひ食べ比べてみてください。つけ麵もおいしいですが、サイドメニューの「チャーシュー丼」や「炙りチャーシュー丼」も人気。ご飯の上にたっぷりのチャーシューがのせられて、その上から上品な味わいのタレがしみこんだ逸品です。

京都つけ麵ランキング第12位は、たぬきの顔が描かれた赤いのれんが目印の「ラーメンたぬき屋」。近鉄京都線伏見駅から歩いて5分ほどの距離にあるお店です。店内はカウンター席が10席弱で、壁には大きなたぬきの絵が描かれておりインパクトがあります。ユーモラスでユニークな外観の「ラーメンたぬき屋」ですが、ご主人は人気のラーメン屋さんで修行を積んでおり、味は本格派。行列ができる人気店です。このお店は「まぜそば」、「油そば」、「汁なし担々麵」など汁なし系のラーメンが有名ですが、つけ麵も隠れた人気メニューとなっています。

「ラーメン屋たぬき」のつけ麺は、季節限定で残念ながらいつでも食べることができる定番メニューに載っているわけではありません。夏期に、「冷やし油そば」や「冷やし坦々麺」など、冷たくてさっぱりとしたメニューが出回る頃に、つけ麵も登場します。夏期メニューにあるのは、「鯖醤油つけ麺」。つけ麺の麺は極太の平打ち麺で、ツルツルとしたのどごしが堪能できます。つけ汁は出汁がしっかりと効いていて、鶏と鯖のうまみがじんわりと感じられます。お店のフェイスブックでつけ麺のほか、限定メニューについてのアナウンスをしてくれているので、確認してから来店することをおすすめします。

京都のつけ麵ランキング第13位は、「京つけめんつるかめ本店」。京都の新京極商店街の路地のわかりにくい場所にあり、かなりこぢんまりとしたつくりになっています。L字型のカウンターにお客さんが8人腰かけたら、お店がいっぱいになってしまいますが、絶えず行列ができる人気店です。メニューはつけ麵が中心で、「魚介醤油つけめん」「京味噌坦々つけ麵」「旨辛つけ麵」など。「京つけめんつるかめ本店」は、ランチ・ディナーと営業時間を分けていないので、待つことが苦手な方は、食事時を外して行くことをおすすめします。

「京つけめんつるかめ本店」のつけ麵メニューで、まず試したいのが「京味噌坦々つけ麵」。味噌つけ麵、坦々つけ麵自体がなかなか珍しいのに、それらが合わさったらどうなるのかという期待がふくらみます。具は、ネギ、メンマ、糸唐辛子、カイワレ。麺はフスマの入った太麺で、水分を含んでつやつやとしています。スープは魚介をベースとしたしっかりとした味付けで、西京味噌の甘みが坦々のラー油の辛みをまろやかにしてくれて美味。「魚介つけ麵」はアオサがトッピングされていて、さらりとしたスープは魚介の風味が強め。テーブルの上の「酢にんにく」を加えて味を変えると、魚介のガツンとした味がマイルドになります。時間帯によっては特定のメニューが売り切れていることもありますが、どのつけ麵をオーダーしても高クオリティのお店です。

京都のつけ麵ランキング第14位は、「麺や高倉二条」。京都市中京区の高倉通りと二条通りが交差する場所にあり、お店の名前の由来となっています。シンプルで小ぎれいな外観のお店で、席数はカウンターが10席弱と少なめ。お店の外のベンチで順番を待つ人が絶えない人気店です。こちらの「麵や高倉二条」は、先にご紹介した「和譲良麺すがり」と同じ系列のお店で、麺の種類が「普通麺」と「柚子麺」が選べる点が共通しています。医食同源を掲げ、化学調味料を使わないスープと自家製麺を売りにした、女性にもおすすめしたい京都の老舗のお店です。

「麵や高倉二条」のつけ麵の基本メニューは、スタンダードな「つけめん」と「カレーつけ麵」。これらにトッピングとして味玉をのせた「味玉つけめん」、チャーシューをのせた「チャーシューつけめん」といったメニューがあり、店内の券売機で選んでオーダーします。麺はもっちりとした太麺で、さすがはこだわりの自家製だけあって、歯ごたえも舌触りも最高。スープは魚介豚骨系で、「和譲良麺すがり」と同様に、高級調理器具のストウブに入って提供されるので熱々を楽しめます。冷たくきりっとした麺をあつあつのスープにくぐらせると、さらに麺の香りのよさが引き立って幸せな気持ちになります。とてもおしゃれな和のテイストが感じられるお店なので、デートにもおすすめです。

京都のつけ麵ランキング第15位は、「麵屋さん田」。イオンモール京都五条の近くにあるお店です。オープンは2017年と比較的あたらしい店舗ですが、瞬く間に人気店となりました。「麵屋さん田」のつけ麵は、無添加のスープと自家製麺で、余計なものを加えていないどろりとした鶏白湯スープが売りとなっています。つけ麵はこの鶏白湯の一種類で、ほかには「ラーメン」、「カレーラーメン」、「坦々まぜそば」と種類は少なめですが、その分一品一品のメニューへの作り手のこだわりと自信が感じられます。

「麵屋さん田」のご主人は、名店「吟醸ラーメン久保田」でラーメン修行を積んだ経歴の持ち主。オープン間もないころから、その味が評判となり行列のできるお店となったことも頷けます。つけ麵の麺の量は、小が150グラム、並が200グラム、大が300グラム。券売機のメニューにはありませんが、特大400グラムもオーダーすることができます。しっかりとした自家製の太麺で、麺だけで食べても大変おいしいので、特大を頼むお客さんも少なくありません。鶏と水だけで炊きあげられたどろりとした白湯スープは、粘度がとても強く麺にからみついてきます。トッピングのレア感が残る鶏ハムをスープにひたして食べるのもおすすめ。つけ麵ももちろん美味ですが、カシューナッツ、玉ねぎ、四川山椒のハーモニーがたまらない「坦々まぜそば」も人気となっています。

京都のつけ麵ランキング第16位は、「山崎麺二郎」という一風変わった名前のラーメン屋。寡黙で職人といった風情のご主人が切り盛りしており、開店前からお店の前に行列ができる円町でも屈指のお店です。麺のメニューは「らーめん」「塩らーめん」「つけめん」といたってシンプル。細麺であっさりとした和風の出汁が効いた「らーめん」、淡麗な鶏のスープが自慢の「塩らーめん」、醬油ベースのあっさりした「つけめん」と、上品でさっぱりとしたラーメン・つけ麺が楽しめます。

「山崎麺二郎」のつけ麵は、上品であっさりとしている点が売り。麺は太麺のストレートで、小麦の香りが強くもちもちとした味わいがたまりません。スープは、さらさらとした和風醤油で、ほんのりと鶏と魚介が感じられます。つけ麵の麺がとてもおいしいので、その麺のおいしさを引き立てるような控えめで上品な味わいです。途中でスダチをしぼるとさらにさっぱりとした風味に。つけ麵のほかに、「山崎麺二郎」で試してほしいのが、サイドメニューの「ちゃーしゅーごはん」。ごはんは先にお出汁で炊き込まれており、その上に角切りにされたピンクのチャーシューがのっています。出汁の香りのするごはんがスープとよく合い、多くのお客さんがメインの麺メニューと一緒に注文する逸品です。

京都のつけ麵ランキング第17位は、深草にある「頑固麺」。店内は、カウンターが7席と4人掛けのテーブル席が2卓で、今までご紹介してきたお店の中でも、珍しくテーブル席を設けているラーメン屋さんです。お店の看板にでかでかと書かれた「頑固麺」という文字から、いかにも頑固な店主さんがいそうな感じですが、そんなことはありません。大衆的な雰囲気がただよう、気兼ねなく入ることができるお店です。「頑固麺」は濃厚な鶏豚骨ラーメンが売りで、どろどろ系スープのお店として、京都でも屈指の人気店となっています。

「頑固麺」のメニューは、お店のいちおしの「濃厚とりとんこつラーメン」のほか、とりとんこつに煮干しを加えた「濃厚にぼしとりとんこつラーメン」、「淡麗鶏中華そば」、「汁なしまぜそは」。つけ麺は定番メニューとしてあるわけではなく、残念ながら限定メニューとなっています。お店に登場する時は、Twitterで告知されます。限定メニューのつけ麵は、フスマの入ったつるつるでもっちりとした麺に、大ぶりなチャーシューがトッピングされています。お店の自慢のどろどろの白湯スープは麺はもちろん、〆にごはんを投入しても美味。文句のつけようのない味と絶賛されており、定番メニューとして常時提供されて欲しいメニューです。