サファリだけじゃない!南アフリカで行くべき観光スポット5選

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アフリカと言えば大自然の中でたくさんの野生動物を見るサファリが有名です。ですが、南アフリカにはそれ以外に見どころがたくさんあるんです!今回は見どころたっぷりの南アフリカの観光スポットを、サファリを除いて5つ、ご紹介します。

1.喜望峰(Cape of Good Hope)

歴史の教科書に必ず登場し、ほとんどの人が知っている喜望峰。ケープタウンの近郊にあるこの地は、1488年にポルトガルのバルトロメウ・ディアスが到達し、その後、ヨーロッパのみならず世界的にも大きな影響をもたらしたことで知られる有名な場所です。

周辺は年中荒れており、当初は「嵐の岬」と命名されたそう。実際に筆者が訪れた7月も、風が絶え間なく吹きすさび、沖の方では荒波が立っており、希望の岬というよりは嵐の岬という名前の方がしっくりきます。

そんな喜望峰ですが、周囲は巨大な国立公園になっており、個性的な動植物が生息しています。中でも目立つのが、「ダチョウ」。背丈2.5mほどのダチョウは、飛ばない代わりになんと時速70kmで走ることが出来るんです。世界でも野生のダチョウの生息エリアは減少しており、現在ではアフリカ中部と南部で見ることが出来るのみという貴重な鳥です。

喜望峰(Cape of Good Hope)
住所:
Cape Point Rd, Cape Town
アクセス:
南アフリカ西部の都市ケープタウン市内から車で1時間。
電話番号:
+27 21 780 9526
営業時間:
6:00~18:00(10~3月)、7:00~17:00(4~9月)
料金:
大人125ランド、子供65ランド

2.ナマクアランド(Namaqualand)

南アフリカの北西部、ナミビアとの国境近くにあるナマクアランド。普段はほとんど雨さえ降らない乾燥した砂漠地帯ですが、毎年8月頃になると、様相が一変します。

年間の降水量が150mm程度のこの地域では、7~8月にかけて僅かに雨が降り、4000種類以上とも言われる無数のワイルドフラワーが咲き誇り、そしてすぐに散っていきます。その広さは南北に800km、東西に300kmほど。「神々の花園」「花のカーペット」などと称される美しいパッチワークのような景色は、まざに神秘的な絶景。

咲き誇るワイルドフラワーを見ることが出来るのは、8~9月にかけての3週間程度。時期も場所も、年によって変わるため、実物を見るのはかなり困難ですが、このような幻想的な風景を一度ぐらいは見てみたいものですね。

ナマクアランド(Namaqualand)
アクセス:
拠点となる町はスプリングボックで、そこから車で3時間半。南アフリカ西部の都市ケープタウンからだと6時間半。
料金:
ナマクア国立公園の入場料60ランド

3.ロベン島(Robben Island)

ケープタウンの沖合約10kmのところに浮かぶロベン島。アパルトヘイト(人種隔離)政策を採っていたかつての南アフリカでは、政治犯を収容するための強制収容所として使われており、のちの大統領ネルソン・マンデラもここに投獄されていました。

現在、ロベン島は博物館として一般に公開されており、1999年には人種隔離政策の記憶を後世に伝えるために世界遺産にも登録されています。

南アフリカでは未だにアパルトヘイトの爪痕が残り、また貧困層も多いことから犯罪率も高い状態にあります。そういった南アフリカの負の点にも目を向けるのであれば、ヨハネスブルグのアパルトヘイト博物館とともに、ロベン島を訪れてみるのはいかがでしょうか。

ロベン島(Robben Island)
アクセス:
南アフリカ西部の都市ケープタウンのウォーターフロント地区から高速船で30分。なお、海流が激しいため、船酔いに弱い人は酔い止めを服用するのがオススメ。
電話番号:
+27 (0)21 413 4200
料金:
入場料 一般320ランド、18歳以下は180ランド(フェリー代込み)
その他:
見学ツアーは9時、11時、13時

4.ズールーランド(Zululand)

かつて南アフリカで強大な力と広大な土地を持っていたズールー王国。ボーア人、そしてイギリスとの戦争を通じて王国は消滅してしまい、その後アパルトヘイト政策のもと、黒人自治区であるバントゥースタンの一つとして、ある程度の伝統的な生活様式を保っています。

半ば観光客を目当てとしたズールー族の人たちが多く、そのためここで目にすることが出来る彼らの生活というのは、多少の商売目的であることは事実です。とは言え、アフリカ古来の生活を見ることが出来る貴重な場所でもあります。

ズールーランドの中心的な町エショウエの北西約15kmのところにあるシャカランドは、ズールー族の暮らしが体験出来る、ズールーランド随一のテーマパーク。やり投げの体験や伝統的なダンスの見学など、ズールー族の生活を垣間見ることが出来ますよ。

ズールーランド(Zululand)
アクセス:
ズールーランドの中心的な町エショウエまで、南アフリカ南部の都市ダーバンから車で1時間半。

5.ボルダーズ・ビーチ(Boulders Beach)

毎年6万人もの人が訪れるボルダーズビーチは、世界で唯一アフリカペンギンに接近して観察が出来る場所です。しっかりと遊歩道が整備され、時期によっては子育て中のペンギンなどを間近で見られる、大人気のスポット!

ここのペンギンは、人に慣れているのかいないのか、遊歩道の網越しに人間が近づいても動じることはありません。そのため、非常に近い距離からペンギンを観察することが出来るのです。

なお、ここで見られるアフリカペンギンは、現存する17種類のペンギンのうち、唯一アフリカで繁殖するのだそう。絶滅危惧種にも指定されているアフリカペンギンのヨチヨチ歩く姿はとても愛らしく、南アフリカを訪れたら必見ですね。

ボルダーズ・ビーチ(Boulders Beach)
住所:
1 Kleintuin Rd, Cape Town
アクセス:
南アフリカ西部の都市ケープタウン市内から車で1時間。最寄りの町サイモンズタウン(シモンズタウン)からだと車で5分。
電話番号:
+27 21 786 2329
営業時間:
7:00~19:30(12~1月)、8:00~18:30(2~3、8~11月)、8:00~17:00(4~9月)
料金:
入場料60ランド、駐車場5ランド/一人

最後に

南アフリカで、サファリ以外で訪れるべきスポットを5つご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?伝統的な暮らしや雄大な自然、そしてわずかな期間しか目にすることが出来ない神秘的な現象など、南アフリカにはたくさんの見どころがあります。日本から遠いのが難点ではありますが、ぜひこれらのスポットを訪れて南アフリカを満喫してくださいね。

石塚皓

2014年7月より、元教師の妻と世界一周の旅を始め、2016年3月に無事、帰国した33歳の元会計士。1年8カ月かけ48カ国を回る中で出会った絶景やオススメのグルメ情報など、旅に関する情報を発信していきます。

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