大阪のおすすめ自然スポット15選！緑にふれてリフレッシュしよう

大阪は、国内のみならず世界中からも多くの観光客が訪れる人気の観光スポットです。有名なテーマパークや歴史的建造物、そして食いだおれの街と言われるほどのおいしいグルメなど、好奇心を刺激するスポットが数多くあります。

そんな大阪は、アクティブで賑やかなイメージを持つ人が多いようですが、大阪にも自然が満喫できる癒しの場所があるのはご存じでしょうか。梅田や心斎橋、難波などからほど近い場所や、少し離れた郊外に行くと、中心部とはまったく異なる風景が広がっています。

春には公園を覆いつくす桜の名所、目にまぶしい緑や絶景を満喫できる絶景スポット、紅葉の名所として最も有名な場所の一つ、週末の遊び場やデート、ハイキングやトレッキングにおすすめの癒しスポットまでさまざま。

本格的な登山まではいかなくても、市街地から車や電車で行ける自然いっぱいのスポットは手軽で魅力的。そんな大阪で、気軽に行けて自然がたっぷり楽しめて、大人も子供も大満足のスポットを厳選してご紹介しましょう。

日本の滝100選にも選ばれた「箕面大滝」は、紅葉の名所として知られる「箕面公園」にあります。83.8ヘクタールもある箕面公園は、箕面市の半分以上を占める広大な面積の明治の森箕面国定公園の一角に位置します。箕面公園は、「森林浴の森100選」にも登録されています。

箕面公園は、大阪市内から電車で30分ほどでアクセスできる便利な立地にあるのが魅力。春は新緑、夏は避暑地として、秋には紅葉の名所として、冬は一年で最も神秘的な風景の樹氷や氷柱などが見られ、大阪でも自然が感じられるスポットとして外せません。

箕面公園には豊かな自然をはじめ、箕面公園の一番の見どころ「箕面大滝」に続く2.8キロの滝道沿いには、お寺や山岳修行の霊地だったことがうかがえる修行跡なども残っています。一年の中で最も魅力的なのは、公園一帯が赤く染まる紅葉の季節です。

箕面公園の中心となる「箕面大滝」は、落差33メートルの迫力ある名瀑で、四季折々に美しい風景を見せてくれます。森林浴でリラックスし、滝のそばでその壮大さを体感し、流れ落ちる滝の水しぶきでマイナスイオンをたっぷり浴びて癒されてみてはいかがでしょうか。

「大阪城公園」は、大阪城天守閣を中心にした緑あふれる公園です。豊臣秀吉を祀る豊国神社、西の丸庭園など、大阪城に関連する歴史的施設から、大阪城ホールや球戯場など、文化やスポーツ施設も併設され、多目的に利用されています。

総面積106ヘクタールの大阪城公園のうち、約74ヘクタールが「特別史跡大阪城跡」に指定され、数多くの重要文化財が見られます。内濠で囲まれた本丸広場の、日本庭園の池越しに見る天守閣は大変風情があり、おすすめの撮影スポットです。

大阪城公園は、歴史的な施設だけではなく緑豊かな公園としても知られています。週末には公園内を散歩したりジョギングやスポーツを楽しんだりする人の姿を多く見かけます。園内にある市民の森は特に緑が豊富で、まさしく都会のオアシスといった感じ。森林浴を楽しむには絶好のスポットです。

また、園内には植物が楽しめるエリアも多くあり、四季折々の風景を見せてくれます。梅林や桃園のほか、天守閣を取り囲むように咲きほこる桜の名所としても知られています。西の丸庭園では夜桜を楽しめるのも魅力です。秋には真っ赤に染まった紅葉の中を散歩してみるのもおすすめです。

1970年に開催された日本万国博覧会。この会場跡地は「万博記念公園」として整備され、季節ごとに美しい花々が楽しめます。総面積約260ヘクタールの広大な敷地にはさまざまな施設が建っており、おすすめスポットがたくさんあります！

万博記念公園と言えば、岡本太郎作の「太陽の塔」が有名ですが、その塔の建つ太陽の広場は、自然文化園の中心にあります。周囲には、森や里山を感じさせる広々とした風景が広がり、思い切り深呼吸をしたくなります。

万博記念公園では、四季折々の花々を楽しめるのも魅力のひとつ。梅林や桜の名所でもありますが、春には桜や菜の花畑、夏には広大なひまわり畑、秋にはコスモスや紅葉も見逃せません。また、森の中では野鳥の撮影も楽しめます。

日本庭園エリアには上代から中世、近代、現世の4つのエリアに分かれ、日本の造園様式を取り入れた庭園が広がり、散歩コースになっています。秋には赤く染まる紅葉と日本庭園は、大変美しい風景を形成します。

大阪府と奈良県の県境に横たわる金剛葛城山系の主峰「金剛山」は、初心者から上級者までが楽しめる大阪でも指折りの自然満喫スポットです。標高は1125メートルあり、山頂付近に葛木神社があり、最高地点はその神域となっています。そのため、大阪平野が見渡せる国見城跡の広場が山頂になります。

修験道の祖・役行者が1300年余り前に開いた転法輪寺、楠木正成がたてこもり、幕府軍と戦った千早城跡などの見どころもあります。金剛山には初心者から上級者向けの登山ルートが10コースほどあり、ビギナーでも山頂まで行くことができます。

初心者は、金剛山ロープウェイを経由して、ちはや園地展望台、標高1053メートルの大阪府最高地点を通り徒歩50分で山頂広場に到着します。常連さんには金剛登山口からカトラ谷を通って山頂に向かうコースをはじめ、自分に合ったコースが選べます。

金剛山は、季節ごとに美しい風景が見られ、新緑や紅葉の時期も魅力的ですが、寒い冬が特におすすめ。2月ごろには美しい樹氷の花が咲き、毎年恒例の樹氷祭が行われます。氷瀑(ひょうばく)と呼ばれる珍しい風景も見られるかも知れません。

交野市にある自然いっぱいの自然公園、府民の森「ほしだ園地」。広さ105平方メートルにもおよぶ森林公園の目玉は、山に架かる吊り橋「星のブランコ」です。長さ280メートル、地上高50メートルの大きさは、木床板人道吊り橋としては国内最大級。

眼下に広がる四季折々の美しい自然の姿を眺めながらの空中散歩が楽しめます。あまりの高さで渡るときにドキドキが止まりませんが、少し慣れてくると空に浮かんでいるような錯覚に陥るほど。交野市は七夕伝説の里であることから、星のブランコという名前が付けられました。

ほしだ園地は紅葉スポットとしても知られ、山全体が赤く染まる絶景を360度眺められるのも人気のポイント。星のブランコを眺められ、その向こうに市街地や京都の街並みまでを一望できる展望台は、最高のビューポイントです。

園内には多くのハイキングコースが整備されており、複数のコースを組み合わせて自然を満喫するのもいいでしょう。自然と一体になった高さ16.5メートルのクライミングウォールは、見ているだけでも手に汗を握るドキドキ感があります。初心者でも体験できるのでぜひ挑戦してみましょう。

1990年に開催された「国際花と緑の博覧会（花の万博）」の会場跡地に開園した「花博記念公園鶴見緑地」。約123ヘクタールの広大な敷地には、大池を中心に世界のさまざまな植物、約5500種15000株を展示する咲くやこの花館をはじめとする文化施設、乗馬苑、ゴルフ場などのスポーツ施設など、さまざまな施設が展開されています。

そして、一番の見どころは自然と植物。色とりどりの季節の花が美しい風車の丘、約300種1300株のバラが楽しめるバラ園、55か国の世界の庭園が楽しめる国際庭園、本格茶室のある日本庭園など、見て回るのが楽しくなる癒しのスポットになっています。

甲子園4個分の広大な面積を持つ大芝生では、夏は青々とした木々や芝生、秋には紅葉に囲まれてピクニックなど、1年中楽しめます。中央噴水から伸びるけやき道は、秋には赤く色づき、散歩をしたり写真を撮ったりするのにも最適です。

大芝生の北西に水路がめぐらされ、周辺の雑木林にはどんぐりの木がたくさん。秋にはどんぐり拾いをする子供たちを見かけます。自然の中でバーベキューやキャンプを楽しめるのもおすすめポイントです。

「中之島公園」は、堂島川と土佐堀川にはさまれた水都・大阪を代表する水辺公園です。周囲は高層ビルやホテルが立ち並ぶ大阪の中心地で、延長約1.5キロ、面積10.6ヘクタールの緑あふれる都会のオアシス公園として、大阪市民に親しまれています。

1891年に大阪市初の公園として誕生。付近には、中央公会堂や府立中之島図書館など、レトロな建物が立ち並んでおり、その景観は「大阪みどりの百選」にも選ばれています。緑がまぶしい昼間とは異なり、夕暮れ時の風景は、ビルの灯りとのコントラストが幻想的です。

遊歩道は木々に囲まれた外遊コースで、桜や紅葉などの四季の自然を感じながら、散歩やジョギングを楽しむ人が多く見られます。散策に疲れたらひと息つけるおしゃれなカフェや、川を眺められる休憩場所もありますよ。

公園内には、約310種類・およそ3700株からなるバラ園があり、5月中旬と10月中旬に見ごろを迎えます。手入れの行き届いた公園はとても居心地がいいので、多くの人が思い思いにくつろいでいる姿が見られます。

大阪で唯一の村である千早赤阪村にある「下赤阪の棚田」は、「日本の棚田百選」にも選ばれた日本の原風景、棚田はいわゆる段々畑で、斜面に稲作のためにつくられた棚のような畑のこと。千早赤阪村には下赤阪以外にも、いたるところに棚田がつくられています。

棚田は四季それぞれの風景をつくり出しています。春は水をたっぷり含んだ棚田、夏は青々とした棚田、秋には黄金色の稲穂がゆれる棚田、そして雪化粧をした冬の棚田も見られます。そんなのどかで壮大な景色を見るために、多くの観光客が訪れています。

田植えは5月下旬ごろで、早乙女による田植えのイベントも実施されます。9月上旬にはヒガンバナが咲き、10月上旬から中旬に稲刈りが行われます。週末には地元で採れた新鮮な野菜などを販売する農産物直売が行われます。

棚田は四季だけではなく、時間によってもまったく異なる表情を見せてくれるので、時間があれば夕刻にも訪れてみてください。11月には棚田に3000個の灯ろうを並べる「棚田夢灯り」が開催され、灯りに浮かび上がる棚田の幻想的な風景は必見です。

大阪市西区のオフィス街、靭本町に広がる「靭公園」。総面積約9.7ヘクタール、東西約800メートル、南北約150メートルの細長い形をしています。この細長い公園の形状は、終戦後に進駐軍の飛行場として使われていた名残。

公園を南北に通るなにわ筋によって東園と西園に分かれ、それぞれ特徴のある公園になっています。東園には、まっすぐ遠くまで伸びるけやき並木があり、萌えるような緑がまぶしい春や夏、紅葉に彩られた秋もおすすめ。爽やかな木漏れ日が差す中、心地いい時間が過ごせますよ。

リニューアルを終えたバラ園には、約170品種、3400株の多種類のバラが咲き、見ごろは、5月中旬から6月上旬と10月中旬から11月上旬、シーズンにはバラ祭りも開催されます。中には見たことのない珍しいバラもあり、世界の多彩な色や形のバラが楽しめます。

園内にはリアルすぎる楽しいオブジェがあり、一緒に撮影するのもおすすめ。西園には緑に囲まれた合計16面のテニスコートがあり、国際大会にも利用できるセンターコートは5000人収容可能。ビジネス街の憩いの場所、スポーツの場として幅広く利用されています。

摂津峡は、高槻市の北部を流れる芥川の上流に位置し、自然が感じられる景勝地です。摂津峡公園は、37.2ヘクタールの広大な山林公園です。市街地からも気軽に行ける自然公園として多くの人に親しまれています。

芥川沿いの約4キロにわたるハイキングコースには、岩肌がゴツゴツとした巨岩や奇岩、荒々しい川の流れなど、美しい渓谷の風景が広がっています。春には桜、夏は新緑、秋になると紅葉と、四季の移り変わりが身近に感じられるのも魅力。

毎年多くの桜が咲き誇る桜公園は、3000本の桜があり、毎年春には摂津峡桜まつりが開催されています。公園の北側に流れる白滝は、落差15メートルの小ぶりな滝ですが、清涼感溢れる人気のスポットです。

アップダウンの少ない無理のないコースからロングコースまで、子供からビギナーまでが楽しめるいくつかのウォーキングコースがあります。もみじ谷やくぬぎ谷などの名所、展望デッキからの絶景や田園風景などをめぐり、自然と触れ合いましょう。

大阪屈指の高級住宅街・帝塚山にほど近く、周囲約700メートルの万代池を中心に、4.3ヘクタールの公園「万代池公園」が広がっています。周辺は閑静な住宅街なので、ゆったりと過ごせる環境のいい公園です。

万代池は、その昔、聖徳太子が四天王寺から人を送り、万代池に住み着く不思議な魔物をお経をあげて鎮めたという伝説があり、そのお経が曼陀羅（まんだら）経だったことから「曼陀羅池」と呼ばれていたのがその後萬代池と呼ばれるように。

公園には子供が遊べる遊具や砂場、ブランコがゆったりと配置されており、親子でのんびりと遊ぶ様子が見られます。また、万代池をぐるっと取り囲むようにウォーキングコースが整備され、緑いっぱいの公園を散策するには絶好のロケーションです。

春には遊歩道の両側に桜が咲き、桜のトンネルの中を散歩する楽しみがあります。池に架かる橋からは、池上から桜の並木と、池に映る桜は大変美しいと評判です。冬には渡り鳥が飛来する、人も鳥もほっとくつろげる公園です。

大阪府民の森の中で、もっとも自然あふれる公園が「くろんど園地」です。キャンプ場を中心に、家族でも楽しめるバラエティに富んだハイキングコースがあり、起伏もおだやかな場所が多いので、子供から大人まで遊べるスポットがたくさんあります。

ハイキングコースには数か所の展望スポットがあり、大阪や奈良の山並みが目の前！特に金剛山や生駒山は雄大で圧倒されます。周囲には川も流れているので、草花や生き物の観察にも最適です。ホタルにも出会えるようですよ。

湿性植物の観察に最適なエリアが八つ橋です。ラクウショウやミズバショウが見られることでも人気で、木々の間をぬうように置かれた木の橋を渡るのも楽しみです。ベンチでお弁当を広げるのも気持ちがいいですよ。

自然にすっと溶け込むように造られた木製の遊具は子供たちに大人気！木製の大型アスレチックとターザンロープで遊べます。赤やピンクのスイレンが美しい池のほとりでくつろいだり浮御堂で涼をとったりして、自然に囲まれた一日を過ごしてください。

「毛馬桜之宮公園」は、大川の毛馬洗堰（けまあらいぜき）から下流の天満橋まで、4.2キロにわたるリバーサイドパークで、美しい景観と桜並木が有名です。右岸沿いには造幣局などの明治初期を代表するレトロな建物が並び、見どころも多くあります。

大川の流れに沿うように散歩道が整備され、散歩やジョギングを楽しむ人も見受けられます。天満橋から桜ノ宮までを中心に桜並木が続き、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、サトザクラなど4800本が桜が花を咲かせます。

水の都ならではの、川と桜のコラボレーションは非常に美しい風景です。夜にはライトが照らされ、幻想的な雰囲気に。都会のビルの灯りと橋のライトアップとともに、美しい光景が見られ、昼夜を問わず多くの花見客で賑わいます。

もう一つの桜の楽しみ方は、川上から桜を見ることです。桜の時期には複数の観光船や屋形船が運行されており、船上から川沿いの桜を眺められます。食事つきのプランもあるので、川風を受けながら優雅な花見を体験してみては？

「むろいけ園地」も、大阪府民の森の一つで、豊かな自然の中で無料の遊具もたくさんそろっている子供も大人も楽しめる自然公園です。四条畷市内からハイキングで60分、交通至便な立地なので遠くに行かなくても十分楽しめます。

むろいけ園地には木製アスレチックのある「森の宝島」エリアと、湿性花園や野鳥の観察ができる「水辺自然園」「森の工作館」の3エリアから構成されています。自然を生かしたハイキングコースもあり、駐車場無料、入場無料でたっぷり自然が満喫できます。

森の宝島は、子供から大人までが楽しめる遊具がいっぱいのアドベンチャー・ゾーン。森の斜面を利用した木製アスレチック、長さ54メートルのつり橋やスリル満点の滑り台、ターザンロープ、芝生広場など、子供と一緒に童心に返って思い切り楽しめますよ。

静謐な室池の美しい湖畔が魅力の水辺自然園エリアでは、起伏がおだやかで年配者や小さな子供でも一緒にのんびり歩けるコースや、四季の美しい花々や野鳥に出会えるコースがあります。森林浴をしながらマイナスイオンをたくさん吸い込みましょう。

堺市の南部は豊かな自然が残り、懐かしい田園風景が広がる地域。そんな丘陵の一角に「堺自然ふれあいの森」があります。森一帯が公園になっており、街中では滅多に見られない植物や動物を間近に観察できることでも人気があります。

まずは森の館でふれあいの森の情報を入手しましょう。森の館では、森に住む動物の紹介と実物も展示。生物関係の図鑑や絵本が読めるコーナーで事前に勉強してみてください。森にはいくつかの散策路があり、四季ごとにまったく異なる表情が見られます。

春は新緑が美しく、たくさんの生き物を見つけられるでしょう。落葉したふかふかの落ち葉の絨毯が心地よい秋、冬には、ヤブツバキや真っ赤なかわいい実をつけるフユイチゴなどの珍しい花が見られます。散策路は自然を壊さないように十分注視したスタッフの手作りだとか。

ふれあいの森で最も見晴らしのいい広場は、金剛山や岩湧山が見渡せる気持ちのいい場所で、森の館からも15分ほどで行けます。毎月開催されるイベントに参加して、森の生き物について知識を深めてみてはいかがでしょうか。

大阪は海や山に恵まれ、自然に触れるスポットは遠くまで行かなくても近くにありました。有名な観光地もあれば、大阪のビジネス街のど真ん中にあるオアシス的な都市公園や、本物の自然を満喫できる自然公園など、大人も子供も気軽に楽しめるスポットがほとんど。

森林浴を楽しみながらの散歩やハイキング、植物や動物を観察したり、アスレチックで遊びながら自然と一体になったりと、楽しみ方はさまざま。日頃の疲れやストレスを優しく癒してくれますよ。ぜひ一度大阪の自然スポットに訪れてみてください。