ダシが決め手の大阪のうどんTOP20！人気店から名店まで一挙公開

大阪のうどんを紹介します。大阪のグルメといえばたこ焼きやお好み焼きなどのいわゆる「粉モン」と称されるグルメが有名。同様に粉を使ううどんも独特の文化があります。麺以上に出汁（ダシ）にこだわっているのが大きな特徴で、きつねうどんやざるうどんなど、今では全国的に知られているうどんも実は大阪発祥。また「うどん県」といわれる香川からも多くの人が大阪に来て、うどん屋を開くという土壌もあります。そんな大阪のうどんを20か所厳選しました。

大阪のミナミ心斎橋筋の東側にある歓楽街。この中に大阪川福本店があります。川福流手打ちうどんとして編み出したうどんは昭和中期ごろまでは存在しなかったざるうどん。ざるそばのような香りがないうどんをのどごしで味わってもらおうと試行錯誤を重ねました。加水量を減らしたり、麺体の長さを1メートルにまで伸ばしたりと、のどごしの良いうどん作りに励みついに完成。そんなざるうどんは発売後瞬く間に人気が出て全国から客が訪れるようになりました。大阪川福本店はざるうどん発祥の地ですから、ぜひいただきましょう。

ざるうどんの他にも川福ではいろんなうどんを用意しています。山梅、山かけ、納豆おろし、かき揚げおろし、しそおろし、てんばら、てんしそなど。これらのメニューは、すべて温かいものと冷たいものから選べます。季節に応じて選び分けたいところ。うどんの他にも、サイドメニューとしていなり寿司がありますし、ランチタイムには中盛のあうんというサービスメニューを用意しました。ランチはセットメニューもあるので、ぜひ頼みたいところ。またミニカツドンの小かつや宴会用のうどんすきもあり、いずれもおすすめです。

大阪の中心部は京都のように碁盤の目状になっていて、本町周辺もそんな通りが続きます、中央大通りより一本南側の通りを、久太郎町（きゅうたろうまち）と呼び、その場所にUdon Kyutaro （ウドン キュータロー）があります。2017年にできたばかりの新しい店ですが、こだわりのうどんを出しているということで、知る人ぞ知る人気店となっています。大きな特徴として朝7時から営業。朝食といえば喫茶店のモーニングやチェーン店の朝定食が当たり前の状況で、個人経営の店が行っていますから、本当に驚きです。

うどんの本場香川県で5年間修業を積んだ店主は、機械を使わない手打ちうどんにこだわっています。早朝7時から朝限定メニューとしてモーニングうどんを提供。わかめと揚げがうどんにのっています。そして一味変わったメニューを出しているのが大きな特徴。玉バターうどんや豚肉のかけうどん。またうす揚げを六角形にカットして提供しているキツネのキュータローもフォトジェニックで、大変すばらしい雰囲気を醸し出しています。それぞれのうどんにはトッピングも選ぶことができ、毎日日替わりで10種類もの天ぷらを用意。その中で最も人気なのは海老のすり身を使い、そこに練り物を揚げたという「えびねり天」で、香川の特産品。もちろんご飯ものも用意されており、おにぎりやいなり寿司が食べられます。

大阪北エリアで梅田の南にあるのが、最高クラスの店が並ぶという北新地エリア。その中に香川うどん北新地店があります。行列ができるほどの名店で、このお店のイチオシはカレーうどんです。あまりの人気ぶりに北新地エリアでは名物のようなポジションを築きました。香川出身の店主がその場で手打ちした麺を出していますから、麺のうまさは折り紙つき。そしてカレーうどんに使う特製のカレースープは、まろやかでほどよい辛さが人気のポイント。その中に出汁のうま味も含まれていますから、うどんと一緒に食べると口の中にカレーの香りが広がります。

うどん自体の提供速度は非常に早く、1・2分以内には出されます。そのため行列ができていてもすぐに席につけるのがありがたいところ。カレーうどんを出している店は山ほどありますが、ここのカレーうどんは一味違う味わい。味のほかトロみ加減も絶妙です。これなら行列ができる理由も頷けます。北新地という場所柄、アルコールを飲んだ〆に使われることも多く、飲んだ後に感じる空腹を、ラーメンではなくカレーうどんで満たしている人の姿を多く見かけます。また赤い提灯が目印となっています。うどんの他にもにぎり寿司、そしておでんも出ていますから、最後にビールなどを飲みながら食べるのも良いでしょう。

大阪市内から大和川を南へ、大阪にあるもうひとつの政令指定都市堺の町中にも名店といえるうどんのお店があります。細打ちうどん 百福（ももふく）は、堺の大小路にあるうどんの店。店名の屋号の通り、細打ちうどんが特徴です。白い壁に直接屋号が書かれているお店で、オープンなカウンターが中心の店となっています。メニューは定番の物がそろっており、「熱」「冷」「咖哩【カレー）」「飯」と大きく4つのカテゴリーに分かれています。その中でイチオシは天ぷらうどん。これを注文すると、うどんの器から溢れた大きな海老の天ぷらが横たわっていて食欲をそそります。

肝心の味わいですが、海老の衣がサクサクとしていて、汁がかかった部分は、そのうま味と衣、そして海老本体のぷりぷり感が絶妙な味わい。昆布とかつおの香りの良い出汁は、うどんにも良い味を出しています。ツルツル食べられる細うどんはあっという間に器を空にしてしまうでしょう。またカレーうどんも侮れません。カレーのスパイスとベースになる出汁との相乗効果は最高。そして細麺だからこその良さはカレーうどんに最も出ています。麺に絡みつくカレー出汁のうま味が見事に染みています。ちなみにランチタイムにはうどんにご飯がついており、かやくご飯とおにぎりから選んでください。

大阪の郊外、京都に近い交野市は府民の森があるなど休日の憩いの場が近くにあります。そんなところにあるのが、うどんの人気店、手造りうどん 楽々。メディアにも紹介されているためか、住宅街にあるのに、ここだけは行列がいつも出来ています。この大人気のお店は、小さな店で8席のカウンターと4人がけのテーブルひとつ。それから4人掛けの座敷席が2卓あるだけなので、行列ができる理由も頷けます。料金は大阪市内のうどんの名店と比べるとリーズナブルなのもうれしいところ。せっかく来たのなら、行列に圧倒されること無く並んで待ちましょう。

うどんは、モチモチした見た目ですがしっかりコシがあり、他店では味わえない独自の食感があることが人気の秘訣。3種類の小麦を季節ごとにブレンドし、その日の温度で加水などを微調整するこだわりよう。職人が作り上げる手打ちうどんは常に最高の状態で食べられます。メニューのイチオシは黒毛和牛肉釜玉で、うどんとともに登場する黒毛和牛肉は非常に柔らかく、うま味がたっぷり入っていますので、うどんのうまさをさらに引き立てます。また出汁が後から出てきますから、釜たま用のうどんを残しておけば、出汁のうどんも食べられ二度楽しめます。

大阪のミナミの中心にある観光名所が道頓堀。飲食店街でもあるこの場所には昭和21年創業の老舗、道頓堀今井があります。動く看板などの派手な看板が多い道頓堀にありながらこの店の前だけは静かな佇まい。木造の屋根と柳の木が垂れている姿は、ここだけ別世界に来たような錯覚に陥ります。定番のメニューと月替わりのメニューがあり、月替わりのメニューにはうどんに加えて季節を感じる食材を使った懐石のような一品が付きます。月ごとに味わってみるのも良いでしょう。なお月替わりの限定メニューは公式ページで紹介しているので、行く前にチェックしておくのがおすすめです。

道頓堀今井は、薄味ながらもうま味がしっかりしている出汁が自慢。例えばしっぽくうどんは車エビ、蒲鉾、どんこ椎茸の旨煮などと一緒に味わえます。サクサクの大海老を水晶油で揚げた天ぷらうどん、冬に最適な鍋焼きうどんは、具材の多さで中のうどんが見えなくなっています。またうどんではありませんが、かちん鴨そばもおすすめ。これは、鴨のうま味が今井の出汁と混ざり合い、「かちん」と名付けられた焼き餅と絡まります。そばとぴったりの味わいは、至高のひと時が得られます。うどん寄せ鍋もおすすめ。宅配ギフトや会席料理の出張サービスも行っています。

大阪のキタ・梅田エリアはターミナルで繁華街でもあり、ビジネスの側面もある大阪の中核のような場所。大阪駅に昭和の時代からある駅前ビルの地下は人気の飲食店が広がっていますが、そんな中にうどん棒大阪店があります。店主は本場香川で代々続くうどん店で生まれ育った本格派。2004年から大阪で毎日食べても飽きないうどんを作り続けています。そのポイントとして素材にこだわりがあり、香川県産小麦を香川の天然水を使って手打ちで仕込みます。小麦や水にまで香川でこだわり、そして店頭で毎日麺打ちをしていますから、その光景を見るだけでおいしいことは保証されているでしょう。

こだわりは出汁でも同様で、鯵、鯖、ウルメ、花鰹、日高昆布といったうま味成分の出る食材を惜しむことなく投入。毎日出汁を取っていますから、究極のうま味が口の中に広がること間違いなし。醤油も260年間も香川の地で営んできた老舗の醤油を使用しています。大阪にいながら本当の「讃岐」が味わえるこのお店。温かいうどん、冷たいうどんどちらも人気で、定番メニューのほかオリーブに漬け込んだ、豚や牛のつけ麺なども評判です。うどんの添え物として、じゃこ飯やいなりなどのご飯ものも充実。コースやドリンクも一通りそろっていますから、梅田でおいしいうどん三昧にありつけます。

大阪梅田から北方向に向かう私鉄は阪急電鉄。隣の十三（じゅうそう）駅で3方向に路線が分かれます。その中で最も西側の神戸線の神崎川駅のすぐそばにうどんの名店、白庵があります。元々は大阪ミナミの繁華街千日前に店がありましたが、2回移転し現在は神崎川の地に。舌の肥えた客を相手にしていた繁華街出身の店だけにその味わいは侮れません。国産小麦粉のみを使って作り上げた太麺にはモチモチした柔らかさがありながら、しっかりコシがあります。そして出汁は香川県の伊吹島産の入り粉をベースにかつお節と昆布のうま味成分をブレンドした、オンリーワンの味わい。うま味の中に清涼感が味わえます。

そんなこだわり抜いた食材だけを使って作り上げたうどんは、平日限定のランチメニューがお得。うどんに白ごはんまたはかやくご飯から選べるようになっており、100円プラスでじゃこ飯に変更することも可能。うどんも100円プラスで大盛りにしたり、逆に100円マイナスで小盛にしたりと柔軟にセレクトできます。ランチタイムは15時までで、定番の7種類のうどん、天ぷらが付いた豪華な4種類。温かいものと冷たいものから選べるぶっかけ4種類と生醤油4種類。そしてカレーうどん4種類と合計23種類のメニューがあります。21時30分まで営業していますが、売切れ次第終了なので注意してください。

大阪ミナミの中でも最も庶民的な雰囲気があるのが、新世界周辺。象徴となる通天閣のすぐ近くにあるのが、つけ鴨うどん 鴨錦 恵美須店。この店は本店で、このほか大阪市内に13店舗展開しているチェーン店です。このお店は鴨錦というオリジナルの方法でつけ麺を食べる方式となっており、つけだれは鴨入りのスープ。このつけだれは1種類で薄切りにした鴨のほか、レモン、ネギ、じゃこ入りです。そのタレに合わせる麺は、うどんのほか、そばと中華そばを選ぶこともできます。またしょうが湯もついていますので、お好みでつけダレに入れましょう。

メニューは玉の数によって変わっており、1玉を小、2玉を中、そして3玉は大、その上に特玉があります。これは3種類の麺いずれも同じレパートリーがあります。このほか鴨ダブルやあぶり鴨などはオプションで追加可能。温泉たまごや別盛りの刻み葱もあります。またおにぎりも用意しました。肝心の味わいですが、つけ麺といいながら、つけダレ自体に具材がしっかり入っていて、それだけで味わいたくなるような内容。鴨肉のボリュームもしっかりあります。うどん麺はツルツルしていて、しっかり歯触りを感じる肉とうま味が凝縮した肉汁とのバランスはお見事です。

主に大阪在住者がコスパの良いグルメを求めて集うのが天満エリア。そのエリアのすぐ南側、大阪メトロ扇町駅すぐ近くに、扇町うどん屋 あすろうがあります。この店の近くには扇町プールやキッズプラザ大阪といったファミリー向けの施設が多く、そういった子供連れのファミリーが通いやすいお店。2019年3月にオープンしたばかりの新店はとてもきれいで清潔な雰囲気。カフェ風のおしゃれな店内なので、肩ひじ張らずに入店しましょう。そしてこのお店は小さな子供が安心して利用できる、ベビーチェアーや子供用の食器もあるのがうれしいところです。

メニューは、冷たいうどんと温かいうどんがあり、おすすめは冷たい方。とり天と鯛チクワ天と温泉たまごのぶっかけです。一晩寝かせて提供するうどんは最初にツルツルと味わえますが、途中からモチモチ感が加わります。そして豪華に見えるトッピングの味わい。揚げ物はサクサクとしていますし、中央にありながらも最後まで取っておきたくなるような温泉卵を食べていくとトロトロの味わいが出ておいしさを増幅してくれるかのようです。また平日のお昼はご飯セットもあり、しっかりとした食事ができます。

大阪の中心部を周回している鉄道路線が大阪環状線。この環状線の南側のターミナル天王寺の一駅東側にある小さな寺田町駅からすぐ近くにあるのが、極楽うどん Ah−麺（ゴクラクウドンアーメン）です。宗教的な意味が含まれていそうなネーミングですがアーメンにはギリシャ語で「本当に」という意味があるので、それだけおいしいうどんを提供していると捉えることができます。このうどん屋のおすすめは、「鶏卵カレーうどん」。かつてはチキンが入っていたのですが、2014年頃から牛肉になり、豪華になったとますます評判になりました。そして従来通りのチキンや油かすに変更も可能です。

鶏卵カレーうどんは、見た目のインパクトがすごいので、フォトジェニックなメニューとして押さえておきたいところ。そこに超濃厚なカレー出汁があり、上の部分に葛あんかけ卵とじのカレー風味がのっているというスタイルで、2層構造で複数の味わいが堪能可能。それぞれの味を確かめたり、ある程度まで食べたら混ぜたりして味わってください。そして17時までに来店するのがおすすめです。なぜならその時間までは、このメニューを含めたカレー系のうどんには無料で小ライスがつくからです。濃厚なカレー出汁はうどんの他にも、この小ライスにかけてミニカレーライスとして味わうとより楽しみが増えます。

大阪の中心部には創業250年以上もの歴史ある名店があります。本町にある美々卯というお店は、元々は堺にあった料亭。大正時代に大阪の心斎橋や戎橋などの移転を経由して、戦後に現在の地に落ち着きました。そして料亭時代の名残を感じる本店とは別に本店別館がすぐ近くにあり、本店と比べてよりうどんを中心に堪能できる場所でもあります。そんな老舗の高級うどん店最大のこだわりは出汁です。このお店では出汁こそ一つの料理との認識で、枕崎の本祐節、土佐清水の宗太かつお節を元に、2時間かけてうま味成分を抽出します。

灰汁（アク）を取り除き、うま味を凝縮した黄金色の出汁を味わう美々卯で最もおすすめのメニューはうどんすき。うどんを鍋に入れたうどんすきはこのお店が発祥で、名称を登録商標しています。うどんをはじめ黄金の出汁が入った鍋に入れる具材の数々は、重箱に入っていてそのまま食べたくなるような盛り付け。ぜひ発祥の地で味を堪能してください。このほか同じく登録商標のうずらそばをはじめとする、うどんやそばもおすすめのものばかり、セットにして味わえる小鉢やミニ寿司も素晴らしいものばかりです。

相撲部屋や力士での後援会の俗称「タニマチ」。このネーミングの発祥は大阪の谷町筋です。その中でちょうど近鉄電車の上本町駅近くに該当する谷町九丁目にあるのが谷九ふる里です。昭和23年創業の老舗で、元々は屋台の営業から始まりました。店内は昭和レトロな雰囲気に満ちており、うどんのほか寿司などが冷蔵ショーケースに入っていて自由に取り出すことができます。もちろんリーズナブルなので、若い学生から古くからの常連まで数多くの人が訪れています。そんな中で出汁のうま味が効いたうどんを出しているので、ぜひ味わってください。

大きな寸胴鍋に入った出汁は、濃厚な色合いでうま味がたっぷりで、ほのかな甘みもある創業当初と変わらぬ味。天然の素材だけで作られていますから、やさしい出汁でもあります。そんなうどんはきつねうどんや天ぷらうどんなどの定番ものから、ホームランという一風変わったネーミングのうどんもあります。ちなみにこのホームランは肉うどんと天ぷらうどんが合わさったもので、豪華なふたつの具材が、一度にいただけます。また冬期限定で豪華な蛤（はまぐり）うどんもありますから、冬の時期に目指していくのも良いでしょう。さらに1月1日以外は無休で24時間営業をしていますから、何時でも店に入れます。

大阪の有名観光地道頓堀の東端にある日本橋のあたりは、インバウンドの訪日観光客や国内のツアー客の観光バスが一時停車するようになっていて、そこで観光客がバスの乗り降りをします。そのすぐ目の前にあるのがつるとんたん 宗右衛門町店。川のたもとにあり少し高級感漂う店内ですが、それほど高級ではありません。このつるとんたんは東京と大阪にそれぞれ店を持つチェーン店ですが、大阪の店は大阪のうどんの味付けとなっていますからご安心ください。また経営が同じであるだけであり、店によって全く違うスタイルとなっています。

うどんの器は大きめになっており、2玉3玉にも対応しています。3玉目の場合は追加料金がかかりません。さらにすべてのうどんは太麺と細麺の2種類から選べます。イチオシはつるとん三昧で、これはきつね（薄揚げ）、天ぷら、肉、わかめ、玉子とじが入った豪華版。天ぷら系は海老のほかのものも含まれています。明太子やクリームなど一風変わった味付けも。カレーうどんもとんかつが一枚丸々入った見た目が豪華なメニューが多いです。この他ご飯ものとしてロール寿司や巻き寿司、丼物なども用意。食後には和洋のデザートもあります。

大阪のビジネス街本町は、特にランチタイムは激戦区。食べ物を求めて多くの人が行きかっています。本町製麺所もそんな激戦区にあるうどん屋。場所は本町駅の東側、堺筋本町寄りにあります。カジュアルなお店で入店時に食券を購入します。店内はカウンター席のみとなっており、9席ほどの小さなお店。メニューは定番を中心にそろっていて、トッピングも食券で購入します。いろいろある中で最も人気なのはとり天うどん。これは50グラムはあるかと思われる大きなとり天が2本入っており、それにマイタケ天がついています。

存在感あるトッピングと共にうどんが登場。でき立てのサクサク感と、出汁でヒタヒタにする2種類の味が楽しめます。うどんのしっかりしたコシと出汁のうまさは、食券制のカジュアル店とは思えない本格派。温かいもののほか、冷たいとり天ぶっかけもあるので好みで選んでください。プラス100円で大盛りにすることも可能。またご飯ものも充実しており白ごはんやじゃこご飯のほか牛丼もあり、驚くことにメガ盛牛丼という専門店の様なメニューもあります。またおでんもあり、特に夜はお酒と一緒に合わせたいところ。その上、おでん5種と瓶ビールセットという、チョイ飲みにまたとないメニューもあります。

大阪の最も南にあり、古代に港があり日本のシルクロードの玄関とも言われていた住吉。現在は初詣でにぎわう住吉大社があるこの地にも人気のうどん店、丼とうどんの店 梅よしがあります。路面電車の住吉鳥居前駅の目の前にあり、モダンな昭和レトロな外観。ここはうどんと丼と2種類のメインで構成されています。おすすめは梅昆布うどん。大阪のうどんでは定番といえる味わいですが、梅の酸味が出汁とうまくマッチして、さっぱり感が最高です。また出汁が存分に味わえるのが特徴で、肉うどんも肉の量よりも肉汁のうまさを重視する味わいです。

そのほかには寒い時期にはぜひ食べておきたいのが鍋焼きうどん。鉄の鍋に入った具だくさんのうどんは、冷えた体が温まります。またあんかけうどんという珍しいものや、きつね、薄揚げ９イカ天、牛肉、昆布とトッピングがデラックスなホームランうどんがあります。定番のかけうどんやざるそばなどのメニューももちろんあります。そして、店の目の前にある住吉大社に関連するメニューが縁起焼うどん。これは住吉大社のお土産のひとつ「縁起焼」の饅頭のあんを抜いた餅の部分だけがうどんの中に入っています。縁結びのご利益があるという住吉大社近くにあるうどんらしいといえます。

大阪ミナミの中心なんば。近くの吉本興業の劇場や業務用厨房道具を販売している商店街のストリートから一本東。最近は裏なんばと呼ばれて、在住者が夜に集うエリアに、千とせといううどんの名店があります。この店はうどん屋ですが、肉うどんにうどんを取り除き、代りに半熟卵をのせた「肉吸い」というメニューが名物。またうどんの代わりに豆腐を入れた豆腐入り肉吸いもあります。それと小盛のご飯に生卵がのった「小玉」とセットで食べるパターンが定番。多くの人がこれを注文します。ちなみに小玉には、たまごかけご飯専用醤油が用意されています。

この肉吸いの元になった肉うどんは現在もメニューにあるので、注文可能。料金は肉吸いと同じ700円です。うるめイワシとカツオをブレンドしたシンプルな出汁で、そこに甘めに味付けした牛肉が入っています。複数の人で行くときには、肉吸いと肉うどんを注文して食べ比べるのも良いかもしれません。ちなみに肉うどん以外にもうどんはあり、肉かすうどん、肉かすカレーうどん、ぼっかけうどん、梅とじうどん、湯葉と鶏の生姜あんかけうどん、大きな厚揚げのきつねうどんなどがあります。また親子丼や他人丼などもあります。