大阪でおすすめの老舗和菓子店TOP22！手土産にも喜ばれる一品を選ぼう

内環状線「今福鶴見」駅から徒歩10分の今福東商店街の中に「城崎屋」はあります。
昭和30年創業の街の中の小さな老舗和菓子屋さんです。親子代々に渡り毎日おいしい和菓子を手作りし地元の人に愛されています。店内には大福や草餅、桜餅、葛饅頭など
たくさんの和菓子が所せましと並び、見ていてワクワクします。おはぎは人気が高く夕方前には売り切れてしまうことも多いそうです。

そして、大阪では珍しい「すあま」もこのお店にはあり人気です。和菓子の職人さんが東京で修行していたこともあり「すあま」を扱っているそうです。おばあちゃんの優しい接客やどこか懐かしい和菓子の数々に子供の頃に戻ったような気分にさせてくれる素朴で温かいお店です。

京阪本線 北浜駅 から徒歩4分のところに「御菓子司 菊屋 高麗橋本店 」はあります。天正3年(1585年)、奈良県大和郡山の城下町に豊臣秀長公の御用菓子司として初代店主「菊屋治兵衛」が和菓子の製造を始めました。その後茶道と共に発達し、昭和になり太閤秀吉のゆかりの地である大阪に店舗構え、大和郡山より独立別家し、現在まで暖簾を守っている老舗の和菓子屋で皇室御用達のお店です。

羊羹やどら焼きなども人気ですが、お店を代表する銘菓が「最中」です。菊屋の名の通り、店舗の象徴である「菊花」がモチーフなっているこし餡入りの「名菊最中」と平安時代の鐙瓦の文様をあしらった粒あん入り「瓦最中」があります。「菊屋」では餡を作ることに特化した職人が丁寧にあんこを作っており、パリパリとした最中の生地の中にすっきりした甘さの餡がぎっしりつまり上品な味わいです。贈答用としても人気があります。

地下鉄御堂筋線「淀屋橋」から徒歩3分、淀屋橋のオフィス街に「御菓子司　高岡福信」はあります。創業は寛永元年(1624年)で、約400年以上続く大阪市最古の由緒ある老舗の和菓子屋です。初代店主はあの太閤秀吉のお御膳番をされており、その後に菓子業を開始されたそうです。創業当時からのレシピを受け継ぎ、毎日一つ一つ熟練の職人が手作りしている和菓子は地元の人から愛されています。お店を代表するのが、「極上手練りわらび餅」。厳選された国産の蕨の根茎より生成された高価な蕨粉を使用し、もっちりとした食感と上品な甘さがあり、絶品です。

そして、もうひとつの看板商品が「酒まんじゅう」です。通常の酒まんじゅうとは饅頭の皮作りから違い、「甘酒」作りから始まりそれを小麦粉の記事に練りこみ、その後自然発酵を繰り返します。そのために皮作りだけで2週間ほどかけます。丁寧に時間をかけて作られた皮に備中大納言を使用した餡子を包み蒸しあげられた「酒まんじゅう」は皮はモチっとしお酒の香りがする素朴な味わいです。オフィス街にもあるので、サラリーマンが取引先へ手土産として買っていくことも多いそうです。

阪堺電軌上町線「姫松」駅から徒歩2分の所に「福寿堂秀信 帝塚山本店」はあります。
昭和23年、舞踊や浄瑠璃文楽。茶華道の師範や一流料亭など浪花文化のある花町「南地宗右衛門町」に創業した老舗の和菓子屋です。天皇皇后両陛下への御菓子の献上もしており宮内庁御用達として格式あるお店です。このお店の看板商品は「ふくふく」という和菓子です。米粉を使った生地に職人が炊き上げた餡を練りこみ蒸しあげふっくらした食感の新しい和菓子です。職人は「ふくふく」の為に3日かけて餡を仕込んでおり、「福寿堂秀信」でしか味わえない蒸し菓子です。

餡子にこだわり季節折々の和菓子を提供している「福寿堂秀信」で夏の時期に人気が高いのが喫茶で提供している「氷わらび」です。氷の上に毎朝作られるぷるぷるのわらび餅とあずきがたっぷりのっており黒蜜をかけて食べます。夏はほとんどのお客さんが茶寮で注文してこの味を堪能しています。また、夏の6日間限定で販売される「絹ごし水羊羹」も人気があります。素材にこだわり、大阪の人々に愛されているお店です。

JR大阪環状線 「天王寺駅」から 徒歩5分のところに「青山甘納豆」はあります。
明治初めに京都の本能寺前にて「甘納豆」の製造を始め、大正13年に「青山甘納豆」として初代店主「青山良三」氏が日本で初めての甘納豆専門店として創業しました。素材にこだわった甘納豆は甘さ控えめで大阪で甘納豆といあったら「青山甘納豆」といわれるほど有名で子供からお年寄りまで幅広い世代に愛されています。

甘納豆以外にも和菓子を作っており、なかでも人気があるのが「手焼きどらやき」です。一枚一枚手焼きされしっとりとした生地に、甘納豆と水だけで炊き上げたあんこに求肥が入っています。一口サイズでお土産にもぴったりです。焼き時間は毎日変わるそうですが、焼きたて直後は格別の食感です。テレビでも紹介されて手土産としても人気があります。

大阪メトロ御堂筋線 「本町駅」から徒歩5分のところに「千鳥屋宗家　大阪本店」はあります。創業は寛永7年(1630年)で現在の佐賀県に原田家が「松月堂」の屋号で菓子屋を始めました。その後、子供たちに暖簾分けされ、昭和61年に「千鳥屋宗家」としてこの地開店されて以来、大阪の人には馴染みの和菓子屋として愛されています。看板商品は「千鳥饅頭」で、創業以来の守り続けられている伝統の製法で作られ、しっとりときめ細かい生地で雪のように溶けていく白あんが包まれています。

そして大阪土産として定番になっているのが「みたらし小餅」です。国内産の上質なお米で出来た柔らかいお餅の中に甘辛いみたらしタレが包まれていて、一口噛むと口の中いっぱいにみたらしタレが広がります。そのまま食べても美味しいですが、オーブントースターやフライパンで軽く焼くと表面がカリッとして香ばしくまた違った食感を楽しめるそうです。

大阪の老舗和菓子屋を22店舗紹介しました。創業400年以上のお店や昭和初期創業のお店など歴史が古く老舗のお店がたくさんあり、お店ごとに様々な和菓子を提供しています。「大福」や「わらび餅」「みたらし団子」などの定番ものもありますが、中でも「けし餅」や「にっき餅」、「高麗餅」など大阪ならではの和菓子もたくさんあります。大阪を訪れた際にはぜひ手土産として大阪独特の和菓子や千利休ゆかりのお菓子などを買ってみてはいかがでしょうか。