ドイツの人気観光地ヴィース巡礼教会!完璧な芸術作品として世界遺産に登録された建築物の魅力とは?

高地バイエルンの牧草地の中、優雅にたたずむヴィース巡礼教会。ただの田舎の教会かと思いきや、18世紀のドイツ宗教建築を代表する傑作として知られています。世界遺産にも登録され、多くの旅行者が訪れるこの教会には、一体どのような魅力が隠されているのでしょうか。

1. ヴィース巡礼教会はどこにあるのか?

ヴィース巡礼教会:駐車場側からの外観

ヴィース巡礼教会:駐車場側からの外観

出典:www.flickr.com

ロマンティック街道をアウクスブルクからフュッセンへと向かうと、途中にシュタインガーデンという町がありますが、そこから街道を外れて南東方向に5kmほど行くと、緑の牧草地の中、ヴィース巡礼教会が見えてきます。

バイエルン州の州都ミュンヘンからなら、車で約2時間。あと20kmも走ればオーストリアという辺りです。

2. 牧草地にたたずむ素朴な教会

ヴィース巡礼教会の外観

ヴィース巡礼教会の外観

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ヴィース巡礼教会の建築が始まったのは1746年。内部工事を含め、すべての工事が終わったのは、1757年のことでした。設計を担当したのは、宗教建築の名匠ドミニクス・ツィンマーマンです。

白い壁が周囲の緑に映える姿といい、角塔に乗っかった可愛いたまねぎ型の屋根といい、まさに牧歌的な風景によくなじんだこの教会は、18世紀のドイツ宗教建築を代表する最高傑作の一つと言われています(1983年に世界遺産に登録)。

駐車場とは反対側からの眺め

駐車場とは反対側からの眺め

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ヴィース(Wies)という村にある教会だから、ヴィース巡礼教会というわけですが、実はヴィースという言葉、そもそもは「牧草地」を意味します。

教会の周りには、駐車場の他、おみやげ店や食事をする場所もありますが、その反対側に目を向ければ、牛や馬がのどかに草を食む、ご覧のとおりの広々とした風景が広がっています。

3. 幻想的で優美な内部空間

光に満たされた堂内の様子(奥が内陣)

光に満たされた堂内の様子(奥が内陣)

出典:www.flickr.com

田舎の教会らしく、外観はいたって素朴な印象を与えますが、堂内に一歩足を踏み入れるや、その内部装飾の華麗さに目を奪われます。

内陣の側から:中二階にあるのはパイプオルガン

内陣の側から:中二階にあるのはパイプオルガン

出典:www.flickr.com

建築様式で言えば、バロックからロココへ移り変わる時代の建物です。バロック様式にフランス生まれのロココ様式が加味されていることから、「ドイツ・ロココ式」と呼ばれるものにあたります。

中二階部分の詳細

中二階部分の詳細

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天井や壁を彩るフレスコ画。あるいは、個々の彫刻の素晴らしさというよりは、建築・絵画・彫刻など、すべてのものがお互いに溶け合い作用し合うことで、ある種の宗教的な雰囲気を作り出そうとしたのが、この時代の教会建築の特徴です。

天井に描かれたフレスコ画

天井に描かれたフレスコ画

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しかも、ロココ様式は優美で軽やかなところに特徴があります。ケルン大聖堂などに代表されるゴシック様式の教会だと、何か圧迫感・緊張感のようなものを感じてしまいますが、ドイツ・ロココのヴィース巡礼教会の内部装飾からは、そのような印象を受けることはまずありません。

フレスコ画の詳細

フレスコ画の詳細

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むしろ、天井のフレスコ画などを眺めていると、それこそ天上の音楽が聞こえて来て、そのまま夢幻の世界に誘われているような印象さえ受けます。音楽で言えば、バッハの「G線上のアリア」が降ってくるような感じ、とでも言えばよいでしょうか。

4. ヴィース巡礼教会の成り立ち

内陣に安置された「鞭打たれるキリスト」の木像

内陣に安置された「鞭打たれるキリスト」の木像

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1738年のこと。ある農夫のおかみさんが、シュタインガーデンの修道院から、打ち捨てられていたキリストの木像を譲り受けてきて、牧草地の中の小さな礼拝堂にまつりました。そうこうするうち、キリストの顔に涙のような水滴が毎朝流れていることに気づきます。

これは奇跡に違いないという話が広がり、近在から多くの人が巡礼するようになりました。そこで、シュタインガーデンの修道院長が発願し、建築資金を募って作られたのが、この教会というわけです(正式名は「ヴィースにある鞭打たれるキリストの巡礼教会」と言います)。

ヴィース巡礼教会 (Wieskirche)

住所:
Wies 12 86989 Steingaden
アクセス:
ミュンヘンから車で約2時間
開館時間:
 夏時間 8:
00~20:00
 冬時間 8:
00~17:00
 曜日によって拝観時間が細かく決まっています。
 公式サイトで必ず詳細を確認してください。
定休日:
なし
電話番号:
8862-932930
料金:
無料

最後に:上手なプランニングが大切です!

他の観光スポットと組み合わせよう!

冬の日のヴィース巡礼教会

冬の日のヴィース巡礼教会

出典:www.flickr.com

都会にある教会とは違い、見学可能時間に合わせて現地に行くだけでも結構大変です。特に公共交通機関を利用する場合には、上手に予定を立てておかないと、教会にただり着けたはいいものの、中に入れないという事態も考えられます。

ちなみに、他の観光スポットと組み合わせたいというのであれば、まずは以下の2ヶ所がおすすめです。

ロマンティック街道の終点「フュッセン」

フュッセン市内の様子

フュッセン市内の様子

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ヴィース巡礼教会からなら20kmほど。ロマンティック街道の一番南の町にあたるのがフュッセンです。小さくはありますが、とても趣のある町ですし、サイクリングやハイキングはもちろん、季節によってはスキーなども楽しめます。

ドイツ観光の定番「ノイシュヴァンシュタイン城」

ノイシュヴァンシュタイン城

ノイシュヴァンシュタイン城

出典:pixabay.com

ドイツ旅行と言えば、まずは誰しも行きたいのがノイシュヴァンシュタイン城ではないでしょうか。実はこのお城、最寄の停留所までであれば、フュッセンの町から路線バスで10分ほどしかかかりません。

ノイシュヴァンシュタイン城 (Neuschwanstein Castle)

住所:
Neuschwansteinstraße 20 87645 Schwangau
アクセス:
フュッセン駅から最寄のバス停まで約8分
開館時間:
 3/19 - 10/15 09:
00~18:00
 10/16 - 3/18 10:
00~16:00
定休日:
1/1、12/24、25、31
電話番号:
8362-930830

ロマンティック街道を南下するツアーを探せば、ヴィースに立ち寄って、フュッセン経由でノイシュヴァンシュタインという企画も結構あるのではないでしょうか。

ドイツの教会といえば、重厚長大といったドイツのイメージを絵に描いたものばかり。そんな印象をもしお持ちでしたら、是非ともヴィース巡礼教会を訪ねてみてください。その優雅な姿にきっと驚かれると思います。

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Caroll

昔からのクラシック音楽ファンということもあって、やっぱりヨーロッパが好きですね。あと歴史も好きなので、「旅と歴史」という視点から、いろいろと書いていければと思っています。どうぞ、よろしく!

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