エジプト・サッカーラで20年ぶりに公開!ウナス王のピラミッドと新公開貴族墓

階段ピラミッドで有名なサッカーラ遺跡で、20年ぶりにウナス王のピラミッドが公開!内部にびっしりと刻まれたヒエログリフは必見!ツタンカーメンの乳母といわれるマヤの墓など、貴族墓も続々と公開。以前に訪れたことがある方も是非再訪してみてください。

ウナスのウはウサギのウ!

もはやただの巨大な砂山にしか見えない、崩壊したウナス王のピラミッドです。20年の時をかけて修復され、2016年の夏に再公開されました。ギザのピラミッド内部とは異なり、こちらの内部にはびっしりとヒエログリフが刻まれています。

階段ピラミッドからウナス王のピラミッドに近づくことで初めて、かつてピラミッドだったことを窺い知ることができます。元々はピラミッドの表面を覆っていた磨かれた石がいくつか残っています。多くは後の時代に建材として持ち去られてしまいました。

この当時、エジプトでは空間があるとそこから悪霊が入ってくると考えられていました。そのため、どこからも悪いものが入ってこないように、びっしりと文字が書かれました。天井に輝く星々も天の川のようにびっしりです。

巨大な石棺の周りには、当時室内にかけられていた布や壁の模様が描かれています。文字でびっしり埋めているのと同様、隙間なく描くことが重要でした。石棺の中はのぞけるでしょうか?とても大きいですよ。懐中電灯を持っていって照らしてみるのもおすすめです。

カルトゥーシュという永遠を意味する輪の中に書かれたのがファラオの名前です。ウサギがたくさん見えませんか?ウナス王のウは、なんとウサギなんです。ヒエログリフの他のウは、うずら。たまたまですが、日本人には覚えやすいです。

ツタンカーメン時代の貴族墓

ツタンカーメン時代の貴族墓というと、ルクソールの王家の谷付近にある貴族の墓が有名ですがサッカーラにもあります。

ネムウティメスの墓

第19王朝のネムウティメスのお墓は、色鮮やかなまま残されていて非常に美しいです。階段ピラミッドが建てられた頃の貴族のお墓が5~6王朝時代。よく見ると、エジプト人のファッションにだいぶ違いがあることに気が付きます。腰巻が多かったかつての服装から、肌が透ける薄い服で全身を覆うファッションが見られるようになります。

壁から登場する牛の神、アピス神。サッカーラにはセラぺウムという聖牛を祀った巨大な墓地もあります。かわいらしい?牛の神様にぜひ会いに行ってくださいね。

ツタンカーメンの乳母、マヤの墓

出典:www.flickr.com

ネムウティメスのお墓の隣には、ツタンカーメンの乳母とも姉ともいわれるマヤのお墓があります。こちらのお墓はそれほど色は残っていませんが、ぜひツタンカーメンとマヤのツーショットを探してみてくださいね。

階段ピラミッドの時代の貴族墓

テティ王のピラミッドの近くの貴族墓も続々と公開されています。いったいどれだけのお墓があるのでしょう?死してなお、来世でも王様の傍らで務めを果たしたいという熱い気持ちが感じられます。
第6王朝のテティ王の臣下だったアンク・マー・ホルと、ネフェル・セシェム・プタハのお墓が新たに公開されました。

アンク・マー・ホルの墓

第6王朝のアンク・マー・ホルのお墓は色が残っていてきれいです。医者だった彼のこのお墓は割礼の場面が有名。医者が使った器具などをレリーフで見つけられるでしょうか?ぜひ探してみてくださいね。

ネフェル・セシェム・プタハの墓

第6王朝のネフェル・セシェム・プタハのお墓は偽扉(見せかけの扉。古代エジプトの墓に見られる建築要素)が面白いです。ネフェル・セシェム・プタハの彫像の間にあるのが偽扉。この下にお棺があり、ご本人が眠っていました。古代エジプトの考えでは、魂はこの扉から出入りして、ミイラとこの世を行ったり来していると考えられていました。
それにしても自分の像を三つも飾ってしまうとは、今も昔も自分大好きなところは変わらないエジプト人のようです。

サッカーラ Saqqara

住所:
Saqqara Giza
営業時間:
8:00~17:00(冬季は16:00)
アクセス:
カイロからタクシーで約1時間、200EGP。
入場料:
エリア入場料(今回紹介したところは別料金なしで見られるが、いつ変更になるかはわからない)
チケットを買う際に、どこが別料金かを確認して、必要なところのチケットを前もって買うこと。
その他:
サッカーラをじっくり見る場合は、食べるところがないのでお弁当を用意していくこと。
門番に鍵開け代などチップを要求されることがあるので、細かいお金を用意していくと良い。

最後に

サッカーラのピラミッドと貴族のお墓はいかがでしたか?エジプトのファラオ時代のレリーフは定型があり、新しい時代へと変遷するにつれ、個性というものが失われていきます。階段ピラミッド時代の豊かな生活をレリーフで見られるのはとても素晴らしいです。
ワンちゃんを連れた子どもの姿にほのぼのしますね。こうした4000年以上も昔の人々と動物の様子を、現代のエジプトの村と比べてみてくださいね。古代の生活そのままだと錯覚する場面にあうことがありますよ。

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嶋津碧

考古学の勉強しつつエジプトに通うこと20数年…とうとう住んでしまって早5年。
エジプトベースに、世界のあちらこちらへ旅に出るのが楽しみな気ままな人生。

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