アクセスしやすい首都圏で非日常体験！関東のお祭り7選

正式名称「常陸國總社宮例大祭」は茨城県石岡市で開催されるため「石岡のおまつり」として人々に親しまれています。市民が自分達の手でお神輿や山車を創り上げる地元の伝統的なお祭り。毎年約40万人の観客が、豪華なお神輿と山車、獅子・神楽・巫女舞のパレードの美しさを楽しみに訪れます。

昔の宿場町としての町並みが保存されている小江戸、千葉県香取市佐原で開催される「佐原の大祭(さわらのたいさい)」。八坂神社で開催される夏祭り(別名「祇園祭」)、諏訪神社で開催される秋祭り、これらふたつのお祭りを合わせたものが佐原の大祭です。佐原の大祭のみどころは、香取市内の各町が製作する約4メートルもの大きな人形を載せた山車です。この歴史上の人物や動物を載せた山車はなんと高さ約7メートル、重さ約4トン！この大きな山車がお囃子に合わせて引き回される迫力のパフォーマンスに目が釘付けになること間違いありません。

上記の佐原市同様に昔ながらの街並みで「小江戸」と呼ばれる埼玉県川越市で開催される「川越まつり」は江戸時代の「天下祭(てんかまつり)」を再現したお祭りで毎年約80万人以上の観客で賑わいます。
川越まつりは、派手に装飾された豪華で華やかな山車が有名です。特に夜に行われる「曳っかわせ(ひっかわせ)」が魅力。曳っかわせは山車がすれ違う時に囃子で対抗する様子で、お祭りが最高潮に盛り上がるイベントで圧巻です。曳っかわせが一番見やすいスポットは本川越駅前。ただし、本川越駅前は相当な混雑が予想されるので覚悟して出掛けましょう。

「山王祭(さんのうまつり)」は東京都千代田区の日枝神社で開催される、江戸時代から続く伝統的なお祭りです。江戸三大祭りだけではなく、京都の祇園祭、大阪の天神祭とならび日本三大祭のひとつともされています。

長期にわたって都心で開催される山王祭は御輿行列・山車行列、と内容は盛りだくさん。中でも人気があるのは「稚児行列」。3歳から6歳までの子供が伝統的な衣装である稚児装束をまとい、神社周辺を練り歩きます。料金は祈祷、稚児装束、記念写真、おみやげなどが付いて、一人10,000円です。折角の機会ですから、お子さんの可愛い姿を記念に残してみてはいかがでしょうか。

「神田祭(かんだまつり)」は都心の真ん中千代田区で開催されるお祭りです。奇数年に行われるお祭りを本祭としており、偶数年は陰祭と呼ばれています。2016年は残念ながら陰祭であるため、一番の盛り上がりを見せる「神幸祭」という平安時代の衣装を着た人々の行列や「神輿宮入れ」を見ることはできませんが、茶道の儀式「献茶式」や「能の奉納」そして、巫女の奉納舞や神楽を観覧することが可能です。活気のあるお祭りも良いですが、静かに日本の伝統を楽しむことができる陰祭も味わってみてはいかがでしょうか。

特筆すべきは神田祭で売られているお土産です。オタクの聖地、秋葉原にほど近いせいか、神田神社で売られているお守りや絵馬にはなんと「萌えキャラ」が描かれているものもあります。話のタネにひとつ購入するのもオススメです。

江戸三大祭のひとつという説がある「深川祭（ふかがわまつり）」は江東区にある富岡八幡宮、別名深川八幡宮にて開催される約30万人の観客が訪れるお祭りです。深川祭の特徴は「水掛け」で、「水掛祭」と呼ばれるほど。水掛けは、その昔暑さを回避するために観客が御神輿の担ぎ手に水を掛けたことから、始まったとされています。「ワッショイ、ワッショイ」という威勢の良い担ぎ手の掛け声と水掛をする観客の一体感が味わえる、元気の出るお祭りです。
本祭は3年に1度で、残念ながら2016年は本祭ではありませんが、次回本祭の来年2017年に備え、深川祭がどんなお祭りなのか体験してみるのも良いでしょう。

深川八幡祭とならび江戸三大祭のひとつという説がある「浅草三社祭」。3日間の開催期間中、約150万人もの観客が訪れる東京都内最大規模のお祭りです。人の多さもさることながら、重さ約1トンの御神輿を約100人の担ぎ手が、威勢よく担ぎ上げるメインイベントの「本社神輿各町渡御」は圧巻で、その勢いに引き込まれてしまうでしょう。

会場となる浅草神社へのアクセスは路線の選択肢があるため便利ですが、その中でも、地下鉄東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線の利用がオススメです。その理由は浅草神社までの通り道に「雷門」や「仲見世通り」などの人気スポットがあるから。当然、美味しいB級グルメが堪能できる屋台も充実しています。お祭りまでの道中、プチ観光も楽しんじゃいましょう。

どのお祭りも都心からのアクセス抜群で、気軽に非日常体験をするにはもってこいです。美しい山車や舞に癒されるも良し、活気あふれる御神輿に元気をもらうのも良し。この機会に日本の伝統文化の良さを再確認してみることをオススメします。